第一歩
しばらくたわいもない話をした後
「今日なにも食べてなくてお腹すきました・・」
少し恥ずかしそうにさくらは言った。
「自分もなにも食べてなくてお腹すきました。」
考えたらいろいろありすぎて食べるのを忘れていた。
「良かったら一緒に食べませんか?」
急なさくらの言葉に思わず驚きが隠せない。
「なんか予定あるならまたの機会にいきま--」
「行きたいです!!この辺おいしいラーメンあるんですよね!最近開店してまだいけてなくて!」
思わず言葉をさえぎってしまった。そして、初めて行く誘った店がラーメン。彼女できたことがないしゅんでもわかる。ラーメンよりパスタなどのほうがおしゃれなことを・・・
「あ!ラーメンじゃなくてもパスタとか??」
思わずパスタと言ってしまった。
「え!!ラーメンいいじゃないですか!!行きましょう!やりたことの1つだったんですよ!」
とさくらは嬉しそうな顔で頷いた
2人で歩いているときにふと考えた。
(フリーターなのに・・・なんで断らないんだろう。しかも同い年)
「なに難しそうな顔しているんですか?」
不思議そうな顔で見てくるさくらに思わず言ってしまった。
「いや、同い年でフリーターって就職していないの嫌じゃないんですか?」
「嫌というか、やりたいことがなかったり、気にならないですよ?ただ、ほんとに私のやりたいことに付き合ってもらうにはお金はかかっちゃいますが、一緒に頑張りませんか?」
「・・・俺ほんとは教員になろうとして大学は入ったんですが行きたいところ毎年採用の試験が難しくて他でいいやって思う反面バイトで暮らせるならと親のすねかじって・・・
呆れますよね・・」
しゅん今まで自分の情けないところや本当の気持ちを話せなかった。でも、さくらには前向きな彼女になら話せると思った。これで嫌われても仕方がないと思った。
「そーなんですね。今年は受けるんですか?」
ちょっと不機嫌なさくらをみて嫌われたと思いながら
「一応・・」
と元気のない返事をしてしまった。
「呆れたりしませんよ?そもそも今年受かるかもしれないじゃないですか!頑張って挑戦する人のことそんなこと思いませんし、応援します!なので頑張ってきてほしいです!」
「ありがとう・・」
(ほんとに頑張ってみよう)
「ラーメンつきましたよ!すぐ入れそうだし、店もきれいでいいですね!」
と嬉しそうなさくらを見て思わず微笑んだ。
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帰り道満足そうなさくらの顔を見て駅まで送ると
「また行きましょうね!!またなんかあったら連絡します!なくてもしますけど~」
と手を振りながら歩いて行った。
(今日から勉強しよう。ゲームはなつきにでも預けよう)
思いながら小走りで家に帰った。
しかしあんなことが起こることは彼はまだ知らない。
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かなめです!
あれ、今日は投稿頻度がいいなと思いながら投稿してます( ´∀` )
これも応援コメントや見てくださる方のおかげです!
小説初めて見てよかった!!
次の更新もお楽しみに!!
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