変化

 「大丈夫ですか・・?」

と自分でも声をかけたのに驚いている。


 「!!大丈夫です。ありがとうございます。」

 涙を拭いて少し顔を上げた。


 「初めましてでなんですが、自分でよければ話しききますよ」

などと性に合ってないことを言ってしまった。


 「気持ちは嬉しいんですが大丈夫です」


(それもそっか・・覚えてもない相手に話したりしないか)

と少し残念に思ってしまった。


 「それに、お兄さんは初めましてではないですよね?ファミレスの店員さんだし、今日もぶつかったじゃないですか?」


 「あ、覚えていたんですか。てっきり店員なんて覚えていないものかと・・・」


 「覚えているに決まってるじゃないですか!まさか、初対面で言ったこと忘れちゃいましたか?」


 「!!!」

思い出したかのように顔が熱くなる。恥ずかしいことを言ってしまった。。


 「すいません・・・」

と謝るとまたくすくす笑い始めた。


「私、実はいつまで生きられるかわからないんですよ。生まれつきの病気で今は全然平気なんですけど昔は息ができなったり・・・。お医者さんにもはっきり言われてしまったんですよね。でも、余命宣告されたわけじゃないのですぐに死ぬわけじゃないんです。でも、私は今を楽しく生きてたくさんのことに挑戦したい!」


「・・・」

なんて声を掛けたらいいのか分からない。自分の悩みよりも大きな悩みを抱えてもなお前向きな女性に対し心が揺らいだ。


「私、いま付き合っていたのに振られちゃったんですよ。病気のこと話したら最初は大丈夫と言ってくれたんですが、息ができなくなったり、気づけば倒れたりと、面倒がみきれなくなったらしいです」


女性は少し笑いながら話した。しかし、どこか悔しそうな悲しそうな表情が見えた。


「え、その男見る目なさすぎる・・・

 こんなかわいくて目がきれいで相手のことを考えて泣ける人振るって、絶対人生損した瞬間じゃん。」

 思わず言葉が出てきてしまった。そう、すべて心の底から思っている。


「あ、すいません。さすがに相手のこと悪く言いすぎました。ごめんなさい・・」

と謝罪し、女性の顔をチラリと見てみる。

キョトンとした表情でしゅんのほうを見ている。そして、笑い始めた。


「笑かせないでください!ほんとそうですよ!!すっきりしました!私まだしたいこと山ほどあるのでこんなことで落ち込むわけにはいかないですね!ありがとうございます!!」


「なら、その付き合いたいこと俺も付き合いたいです。2人でもできますか?」

まただ、珍しく自分の気持ちが考える前に言ってしまう。


「え、、」

女性は少し考えている。

やらかしてしまった。なんで後先考えず言ってしまったんだろう・・


「名前教えてください!私は、さくらって言います。22歳です!こう見えても保育士してるんですよ?」


「しゅんです。同い年です・・

 (なんて答えよう・・)

 いまフリーターで就活中です・・」


「しゅんくんですね!2人でやりたいことのほうが多いですよ!これからは付き合ってもらいますから!」


驚いた。自分の就活に対し呆れることなくキラキラした目でこちらを見てくる女性に。それと同時に喜びの感情が溢れいつの間にか妹に対しての嫉妬などがなくなっていた。



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 かなめです!!

クリスマスがあと1ヶ月ですね!!

きらきらした街が大好きでよくてくてくしちゃいます

周りのカップルを見ながら1人で・・・

次の更新も楽しみにしてくれたら嬉しいです!!

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