第5話 かなりとっちらかった印象。
まず、なんだかよくわかないプロローグから始まるのだが、これは最後のあたりを読まないとわからない。
わかればなるほどと思うが、最初読み続けるのが苦痛。
その次のチャプターΨ(?)も延々と飲み屋のおやじレベルの行政批判が羅列していて、いったいいつになったら海老名市役所の話が始まるのだろう?と読み続けるのに苦行僧のような忍耐が必要。
文章力だけで読者を読み続けさせるような流麗な文体かというと違う気がする。
そこを抜けると確かに市役所の日常の業務の話が出てきて、妙にリアルになる。
ただここではだれが主人公なのかよくわからない。
最後に差し掛かり小笠原富蔵が主人公らしいということを再確認させられ、そこからはまあ、言い方は悪いがドリフのコントのような展開でエンディングへとつながる。
もう少し整理して例えば真ん中のあたりの海老名市における平凡な市役所の公務員の日常のようなものをきちんと肉付けして書いてくれたほうが好感もてただろうと思う。
レビューを書く気になったのはこの作品にそういう狂ってない(醒めた)要素があるからだ。
読んでみて面白くはあったし、作者の作品をさらに読んでみようという気になったので、良い作品なんだろうと思う。馴れ合いではない厳しい書評をお望みのようなので、少し辛辣に書いてみました。
サハラの砂狐さんの書評。
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