第4話 予想外の展開に驚いた。
前半は、ある市役所「なんでも課」の日常業務が淡々とつづられる。
どうやら富蔵という男が主人公らしい。
時々右に左に脱線し、作者の薀蓄や世の中の批判のようなものが挟まれる。
それもまた一興だ。
ラスト近くなり、急転直下、物語は予想外の展開をみせる。
ネタバレになるので詳しくは書かない。
単なるお役所の業務を語ったお話でない。
富蔵という人間の転落と再生を描いた物語だ。
そこには、うまく言えないが、普遍的な何かがあるようにおもえる。
読後、胸に希望の灯がともり、すがすがしい気持ちになれた。
よっちゃんですさんの書評。
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