第18話 ゴールデンウィーク①いざ、お花見へ!(1)
皆様のおかげで祝2.8万PV達成!!
それと共に気づけばフォローしてくださった方が600人を超えていました…
さて、今回からしばらくほのぼのとした話が続来ます!
では本編をどうぞ!!
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世間があと少しでゴールデンウィークに入り活気づく頃…………
俺たちは変わらず大学で授業を受け、毎日課題に覆われていた……
キャンパス近くのカフェで、俺と海周は授業がある、水希、紗理奈、星奈の3人を待ちながら、出された課題に勤しんでいた……
ふと、海周が、
「あーーー、もう無理だあ。俺たちのとこ毎日毎日課題多すぎじゃないか?」
手をめいいっぱい上に上げ、背筋を伸ばしながら、不満を口にする。
「だな、あの教授は課題が多くて有名らしいしな」
俺は、海周の言葉に頷きながらそう言う。
「だよなー、星奈のとこも多いって言うけど、俺たちの方も見ろって、言いてえな。」
「その気持ちは分からなくはないな。」
と二人で笑いつつも、課題を進めていく。
海周は、ひとつため息をして、
「大学ある日は課題に追われて、休みの日はバイト三昧か………
まったく、龍星が羨ましいぜ、渡邉さんみたいな綺麗で可愛い彼女がいてさ
俺も、彼女の1人や2人欲しいもんだよ。」
俺は苦笑しつつ、
「あはは、そう言って貰えて結構だ。
けど、海周にも木村さんがいるじゃないか」
と言うと、海周は笑いつつ
「あいつはねえーな。」
その時、お店のドアが開き、3人の女性が俺たちの方に近寄ってくる。
ちょうど、海周からは見えない位置のため、海周と向き合う形で座る俺だけがそれを捉えていた。
一方、海周はそんなことは知らず話を続けていた。
「星奈は料理は下手だし、可愛らしさの欠片もねえーし。それに、渡邉さんや紗理奈ちゃんと違って…………」
後ろで腕を組み、海周の背後にたたずむ3人。
海周にそれは言わせまいと、俺は慌てて
「おい、バカ。それ以上は……」
「………胸小せえからな。」
と海周が爆笑しながら話す。
反対に、俺は後ろで殺意すら生まれつつある人達を見て、顔が真っ青になる。
すると、真ん中に立っていた星奈が驚くほど冷たい声で
「………よくわかったわ。」
そう言うと、海周は先程まで笑っていたのが信じられないほど、顔から冷や汗を垂らしながら、
「…………ま……さ……か」
と言って恐る恐る後ろをむくと、一気に周りの温度を下げるほど冷たい視線を向ける3人がいたのだった。
星奈が手を大きく振りかぶると、
店内に大きな乾いた音が響き渡った……
ーーーーーーーー
「もう、信じられない」
「ほんとにそうです」
「うんうん、海周くん最低」
と女性3人はそれぞれ呆れた様子で言いながらも空いている席に座り各々注文をするのだった。
なお、海周の頬には遠目から見てもはっきり分かるほど大きく、もみじの形をした跡が付いているのだった。
「……はい、ほんとにすみません。
ここは俺の奢りにさせてください。」
先程のテンションが嘘のように、女性3人に頭を下げ、海周が言う。
すると、星奈は逆にふふっと奇妙な笑いをしながら、
「言質はとったわよ?
ということで、水希、紗理奈食べたいものじゃんじゃん頼んじゃいましょう!」
「そうですね!」
「わーい、ありがとうね。」
と、水希と紗理奈は喜びつつ、次々にケーキなどのデザートを注文していく。
一方、海周は今までに見た事のないほど険しい顔をしながら自身の財布と睨み合いをしているのだった………
注文したデザートが届き、星奈がフォークを手にしながら、口を開く。
「そういえば、来週からゴールデンウィークじゃない?
みんなでどこか行かない?」
と言ったので俺も
「それはいいな。
車椅子でも行けるところなら、ぜひ行ってみたいかも。」
と言うと、俺の右横に座る水希が俺の発言に驚きつつも、幸せそうな顔を浮かべ、
「それでしたら、少し遅めのお花見はいかがでしょか?」
すると俺の左横に座る紗理奈が、水希の方を向いて
「でも、この時期にはもう桜散ってるんじゃない?」
水希は頷き、
「そうですね、恐らく、桜が残っているところは少ないですけど、ピクニックという感じでみんなで行ったら楽しそうじゃありませんか?」
紗理奈もそれには賛成のようで、
「……まぁそれはそうかも。」
その意見に星奈も頷き
「うん!みんなでお花見という名のピクニックに行きたい!
まあ、海周はいてもいなくてもいいか。」
と、海周に視線を向けそう言う。
すると、先程まで財布を睨みつけていた海周は慌てて
「くっ、俺は何がなんでも行くからな!
それで、それぞれ何か持ってくるもんとか決めとくか?」
と、半ば強引に話を戻す。
すると、水希は
「そうですね……では、私がお弁当を準備しますので、飲み物やお菓子などをおまかせしてもいいですか?」
すると、紗理奈が
「そういうことなら、私も水希さんの弁当作りをお手伝いするわ。」
「紗理奈さんが手伝ってくれるととても助かります。」
と、水希は言い、海周は
「それなら、俺と星奈で適当にお菓子と飲み物とかを準備するわ。」
星奈は渋々、
「………わかったわよ。」
俺もできることをしようと思い、
「なら、俺は家にあるレジャーシートとかを準備しておくよ。」
「助かります。」
「家に帰ったら、出すのを手伝うね!」
「おう!任せた!」
「お願いね!」
と口々に言う。
ということで、俺たちはゴールデンウィークにお花見という名のピクニックに行く準備を着々とするのであった……
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いかがでしたか?
水希の手料理も然ることながら、ここで星奈が料理を作ることを名乗り出さないことに彼女の素直な一面を発見してくださると嬉しく思います。
続きが見たい!面白い!と思ってくれた方はぜひ、応援、フォロー、☆☆☆などなどよろしくお願いします!
ぜひ、コメント等でご感想を頂ければと思います。
ではまた次回お楽しみに!
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