大学編
第17話 新生活スタート!
新作「超人気俳優が女子高校生を好きになるのはダメなことですか?」始めました!
こちらもよろしくお願いします。
今日これで2話目です!
今回から新章突入!是非楽しんで拝読よろしくお願いします!
では、本編をどうぞ!!
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大学入試に俺と水希、紗理奈の3人全員で合格してからはや2ヶ月が過ぎた。
俺たちの通う大学は家から近いこともあり、前と変わらず、朝から家に水希が向かえに来てくれて、都合が付けば紗理奈と3人で大学に通っている。
すでに入学式が終わり、通常の授業にも慣れた頃………
最初、車椅子姿の俺は周りから色んな意味で注目され、避けられると思っていたのだが………
注目されはされるが、変な目で見られることは少なく、むしろ俺が困っているのを見て率先して助けてくれる人達ばかりだった。
そんな中で、同じ学部で仲良くなった奴も何人かいる。
いつものように、授業が終わり、水希と合流すべく、キャンパス内を車椅子で移動している時、後ろから声をかけられる。
「おーい、龍星。これから、一緒に昼飯どう?」
と、茶髪のチャラそうな男が言う。
ーーーこいつは、浅野海周(あさのかいしゅう)。身長は176cm、見た目は茶髪で女子にモテるタイプのイケメン。それでも性格は全然チャラくなく、入学式で俺に一番に声をかけてくれた正真正銘の優男である。ーーー
「あぁ、別にいいけど、水希に聞いてからでもいいか?」
「おお。相変わらず超がつくほどバカップルだね、君たちは。いつもの妹の方は?」
「あー、あいつは今日、Zoomだから大学には来てないぞ。それより早く行こうぜ。」
「だな。」
そう言うと、海周は自然に俺の後ろに入り車椅子を押してくれる。
うん、ほんとに行動までイケメンだ。
そんなこんなで俺と海周は、今日の授業の話をしながら、水希と待ち合わせしている場所に向かう。
すると、視界に水希ともう1人の女性が入る。
とりあえず、俺は
「ごめん、水希。待たせてしまったか?」
水希は首を横に振り、微笑みながら言う。
「全然平気ですよ。あなたとの待ち合わせなら私はいくらだって待ってられます。」
と言うと俺と水希は恥ずかしさからか顔を赤くしてしまう。
そんな俺たちに、水希の横に立っている女性が、
「ハイハイ。ごちそうさまでーす。
これじゃこっちがもたないよ。」
と言う。
ーーーこの女性は、木村星奈(きむらせな)。海周とは幼なじみで、水希よりも髪が短く綺麗な蒼い髪をしていて、それでいて、すごくスタイルが良くて、可愛いというよりかっこいい女性だ。ーー
入学式の時に、水希と星奈は仲良くなったらしく、それからというもの、ここにはいない紗理奈を含めて、こうして集まって何かをすることが多い。
そんなことを考えていると…………
海周が、
「それじゃあ、学食に行くか。」
俺たちは頷き、学食に向かう。
海周と星奈は食券で学食を頼む。
俺たちは、先に席に着く。
というもの、毎日水希が自分と俺のために手作りのお弁当を持ってきてくれるためだ。
紗理奈がいる時は紗理奈の分も作ってくれる。
なんて、優しい子なんだろ……
と思っていると、
頼んだものをトレーに乗せながら、2人が戻ってくる。
「ほんとに羨ましいねー。毎日渡邉さんの手作りが食えるなんて……
俺なんて、作ってくれる女の子いないからなぁぁぁ」
横に座る水希が、苦笑しつつ
「そんなこと言っても、浅野くんには星奈ちゃんがいるじゃないですか。」
と言うと、海周は吹き出しながら、
「冗談はきついよ、渡邉さん。
星奈の手料理を食ったやつは今までに何人かいたけど、全員が無事ですまなかったからね。」
と言うと、海周の隣に座る星奈は顔を真っ赤に染めながら、怒り出す。
「あれは、海周たちが大袈裟なだけでしよ!?ちょっとお腹下しただけじゃない。」
「普通、料理食べても腹なんて下さないんだよ、このバーカ。」
「今、バカって言ったわね。なら、今度飛びっきり美味しい私の手作り料理食べさせてあげるから、覚悟しなさいよね!」
「別にいいとも。なら龍星も一緒にな」
「えっ、俺も!?」
「いいわ、龍星くんも私の自慢の料理食べさせてあげるよ。」
「俺は別に…………」
と言うと、海周が席を立ちこちらに回ってくると、俺の耳元で
「……頼む。前回は運良く助かったけど、今回は俺1人じゃ、最悪あの世行きになっちまう。友達を助けると思って、な?」
と、小声で伝えてくる。
「そんな酷いのかよ……まぁわかったよ。」
と俺が言うと、海周は満面の笑みで自分の席に戻っていくのだった。
ーーーーーーー
昼食を食べ終わり、俺と海周がトイレに向かった頃………
星奈が水希に手を合わせ、頭を下げながら、
「水希、お願い!!
私に料理を教えてください!!」
と言うと、水希は苦笑しつつ
「いいですよ。でもそんなに、お願いされることじゃ……」
「私にとっては大切なことなの。
海周にはずっと美味しいって言って欲しくて頑張ってるんだけど、なかなか上手くいかなくてさ………」
水希はそんな星奈を見ながら微笑み、
「本当に浅野くんが好きなんだね。」
と言うと、星奈は顔を真っ赤にして、
「別に………好きとか...じゃないし。」
「ふふっ、私も龍星くんに喜んで貰えると嬉しいから、こうなったら浅野くんに喜んでもらうためにも頑張らないとね!」
「なんか、釈然としないけど、よろしくお願いします、水希先生!!」
こうして、男性陣の裏側で女性同士の絆は深まるのであった。
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いかがでしたか?
新たな主要メンバーが2人追加!
ここから、大学編スタートです。
続きが気になる!面白い!と思ってくれた方は、応援、フォロー、☆☆☆などなどよろしくお願いします!
では次回もお楽しみに!
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