第706話 Bちゃんち 3

【登場人物】

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

トキワいま  DStars零期生 事務所発足の切っ掛けになったV

Bちゃん   DStars裏方兼事務職員 広報配信を担当


【シチュエーション】

ばにら無事に会社に保護される。

警察やらなにやらこってり搾られて事務所へ。


◇ ◇ ◇ ◇



ばにら「つ、疲れたバニ……!」


   「まさか、こんなにも手続きが難しいだなんて!」


   「しかも後日、たたたたたさんにも来てもらわなくちゃいけないとは!」


い ま「まぁ、仕方ないよねこればっかりは」


   「よく頑張ったねばにらちゃん、おつかれさまでした」


Bちゃ「まだまだやらなくちゃいけないことは多いですが」


   「とりあえず、これで一段落ですね」


   「さあ、それじゃ今日は私の家に泊まっていってもらいましょうか」


   「いまもよかったら一緒に泊まっていく?」



ばにら「え⁉ Bちゃんの家……⁉」


   「事務所に行くんじゃなかったバニか⁉」



Bちゃ「まあ、事務所なんですけどねw」



ばにら「前にドキュメンタリーで見た奴バニ!!!!」



―――――――

補足 Bちゃんち

―――――――


限界社畜お局ちゃんに匹敵する社畜事務員Bちゃん。

そんな彼女のセカンドハウスは――事務所(番外編 とある裏方の一日)!

そう、彼女は会社で寝泊まりをしているのだ。


今時のPGだって、家に持ち帰って仕事をするっていうのに。

いったいなにをするっていうんだBちゃん!!!!(しろめ)

もっと自分を大事にしてあげてもろて!!!!


―――――――



Bちゃ「というわけで、ただいまぁ~!」


   「いやぁ~、今日も疲れちゃいましたよぉ~!」


社 長「あら、おかえりなさぁ~い」


   「ばにらちゃんのつきそうおつかれさまぁ~」


   「晩ご飯の唐揚げ弁当、人数分用意してあるわよぉ~」



ばにら「ほんで! 本当に社長がオカマになってる!」



一二三「オカマでなぜ悪いか!」


   「性別を超えたキャラクターというのは」


   「男と女、どちらの目線でも物事を見ることができて」


   「深い知見を得ることができると共に」


   「ここぞというところでズバリ言うことができるのよ」



ばにら「違うオカマさんまでいる⁉ どうなってるの⁉」



天 狗「ばにらちゃん! 本当に大丈夫だったかい!」


   「怪我はないかい! くそっ、この天狗一生の不覚!」


   「こんなことならばにらちゃんのお家にお泊まりするんだった!」



ばにら「そんでもって天狗も! もうなにがなんだかバニ!」



Bちゃ「あぁ、来てたんですね、麦畑さんに天狗さん」


   「二人は社長の古い友人で」


   「よく、仕事終わりに飲みにやってくるんですよ……」



   「白湯をw」



ばにら「健康志向!!!! お酒とかじゃないバニですか!!!!」



天 狗「お酒は飲んでも飲まれるな!」


   「毎日晩酌ができるのは、若さ故の特権だぞ!」


一二三「そうよ。それにお肌にも喉にも悪いからね」

 

   「次の日も元気に配信したいなら」


   「お酒はほどほどにしておかないと……」


社 長「というか、普通にここ会社だからね?」


ばにら「正論! ぶっちぎりでおかしなおっさんたちが正論言ってる!」


   「なんか釈然としないバニよ!」


Bちゃ「まぁまぁ、ばにらさん。流石にお三方も立場ある身ですから」


   「酒飲んでバカ騒ぎしてハメを外すだなんてこと」


   「なかなかできるもんじゃないですよ」



   「ぐびぐび(エナドリのスピリッツ割りを飲みながら)」



ばにら「そう言いながら何を飲んでるバニですか、Bちゃん!」



Bちゃ「酒とエナドリは私のガソリン!」


   「この厳しい現実を乗り切るためには!」


   「飲まずにはやっていられない!」



   「零細VTuber事務所の事務員のストレスを舐めるなぁ!!!!」



ばにら「VTuber業界の二大巨頭!」


   「だいさんじとDStarsは、VTuber界隈のトップ2バニよ!」



Bちゃ「DStarsに足りないもの! それは!」


   「福利厚生基本給年間有給取得率従業員年末賞与労働者災害補償保険」



   「しかしなにより……社員が足りない!!!!」



社 長「ぐはぁああああああああッ!!!!」


一二三「リリス! くそっ、精神攻撃とは卑怯だぞ、事務員の!」


   「それがDStarsのやり方かぁッ!!!!」


天 狗「傷は浅いぞ踊り子のリリス!!!!」


   「あとはワシと、クッキングお兄さんのゲンガンに任せるんだ!」


   「いくぞゲンガン! 聖十字護竜騎士団! ファイトォオオオッ!」



ばにら「やっぱり、聖十字護竜騎士団の関係者か!」


   「ライバル会社のライバーまでメンバーとか!」


   「もうほんと、どこにでもいるな!!!!」



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



事務所に集まる不穏なおっさんたち。

社長と天狗は分かるとして、なんでオカマのエルフまでいるのか。

答えは簡単、彼女もまた十二竜将だったんですね……!w


本当に、いったい何人いるんだん、十二竜将!!!!

(ちなみに席次は第三席(えるふちゃんの下)です)


次回。オカマ’sBAR開店。オカマたち(+天狗)による、ばにらちゃんフォローがはじまる。Bちゃんちに泊まりに来たはずなのに、なぜオカマに囲まれるのか。そして彼らはばにらに何を諭すのか――気になる方は、ぜひぜひ評価・フォロー・応援などよろしくお願いいたします。m(__)m

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