第667話 闘将 その6

【登場人物】

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

闘将拉麺女  らいおんらーめんの看板娘 熱い格闘(ゲーム)女子


【シチュエーション】

ばにら、引っ越し完了。

紆余曲折あるも、引っ越し完了。



◇ ◇ ◇ ◇



ばにら「部屋、間違ってませんか?」


   「うちは頼んでないですけれど?」


作業員「いやいや、ここの物件は」


   「入居者の個人情報を保護するために」


   「提携先のプロバイダーと契約することになってるんですわ」



   「オーナーさんから話を聞いてないんですか?」



ばにら「お、オーナーさんから?(困惑)」



作業員「そっすよ。契約書にも書いてあると思うんですけど」


   「なんでもいいからはやく入れてくれませんかね?」


   「俺も次の仕事がありますんで」



ばにら(ど、どうする? そんな話、少しも聞いてないけれど?)


   (怪しい! 押し売りとか詐欺とか、そういう臭いがする!)


   (けど、ここのオーナーさんはたしか、有名な芸能人だって!)


   (プライベート保護のために、そういうことをしているのかも……!)


作業員「ねぇ、ちょっと聞いてます?」


   「こっちもさぁ、暇な仕事じゃないんですよ」


   「さっさとここ終わらせて、次の現場に行かなくちゃいけないんです」


   「スケジュールってものがあるんですよ」



ばにら「わっ、わわっ、わかりましたバニ!!!!」



作業員「……バニ?」



ばにら(し、しまったぁ……!)



作業員「あれ? その声? もしかして……?」



   「VTuberの川崎ばにらさん?」



ばにら「ひ、人違いだと思いますよ(変声)」


作業員「いやいや、川崎ばにらでしょ?」


   「ここ有名人がお忍びで借りてる物件なんでしょ?」


   「へぇ、VTuberもこんな所に住むんだな」


ばにら「ち、違うって言ってるじゃないですか!」


   「さっきからなんなんですか!」


   「帰ってください……警察呼びますよ!」



作業員「んだよ、めんどくせーな」


   「それならそれで、俺もここの住所ネットに晒そうかな?」


   「川崎ばにらは文京区のマンションの何階に住んでますよって」


   「あぁ、せっかくだし郵便箱漁って、本名とかも……!」



ばにら「やめて!!!!」



作業員「だったらさっさと開けろやごるぁッ!」


   「オメー、自分がいまどういう立場か、もう分かってんだろ!」



ばにら(ヤバいバニ! 絶対にこれ開けちゃいけない奴バニ!)


   (作業員なんかじゃない! これ、絶対にヤバい人バニ!)


   (けど、ここで家の中に入れないと、個人情報をバラされる!)



   (どうしよう……!)


   (助けて、美月さん……!)



作業員「オルァッ! さっさと入れろや、ばにらちゃ~ん!」


   「世界一のVTuberさまがよぉ! どんだけ稼いでるのか!」


   「ちょっと教えてく…………ぶべらぁッ!!!!(断末魔)」


ばにら「…………へ?」


???「やっぱ中段キック綺麗に決まるとスカッとするわ」


   「上段で顎狙ってもよかったんだけれど」


   「安定してアテにいくらなこっちよな」


   「弱パン入れたいところだけれど、おかもちで塞がってるから」



作業員「んだてめぇ! 女ァッ! 舐めてやが……!」


???「おっ、やるか?」


   「よかった。リアルで昇竜○コマンド使えるのか」


   「一度試して見たかったんよ」



   「オメーみてーな男のクズ相手なら、容赦なく試せるわ」


   「カッカッカッカッw」



作業員「……やべぇ、なんだよこいつ」


   「くそっ! 覚えてろよ! すぐに仲間を呼んでくるからな!」


???「おうおう呼んでこい!」


   「こっちも警察呼んでおいてやるからよう!」


   「オメーらみたいな社会のゴミは、生ゴミと一緒にポイだっての!」


作業員「……チッ! クソがよぉッ!」



ばにら(なにが、起こってるの?)


   (誰かが追い払ってくれた?)


   (けど、いったい誰が? 誰にもここのこと教えてないのに?)



???「ちわー、どうも遅れちゃってすみません」


   「熱々できたて、情熱を注いでとーちゃんが作った」


   「らーめんを持ってきやしたぁ~!」


ばにら「ら、らーめん屋さん⁉」


???「そんでもってお久しぶりです、ばにらさん」


   「アタシ、前に視聴者企画でご一緒させていただいた」



   「リスナーの『たたたたた』です」



ばにら「…………ばに?」



   「ばにぃいいいいいいいいいいいいいいッ⁉」



たたた「あははw ですよねーw 信じられないですよねーw」


   「アタシもびっくりしましたもんw」



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



らいおんらーめんの看板娘は、かつてばにらの配信に出てきたたたたた。

エイムつよつよの女ゲーマーさんだった……!


あまりにも遅すぎる伏線回収!!!!(二年前)

あのネタ書いた頃には、すでにこの展開まで考えてて、ばにらとたたたたを絡ませるつもりだったんですが……すみません、本当にリソースが枯渇していて。こんなに時間がかかってしまいました。ということで、満を持してらいおん登場です。


待って、この章はかりんちゃん(KMT)の章じゃなかったの⁉

四期生のデビューもまだなのに、五期生と絡ませてどうするの⁉


しかたねーだろ、筆が乗っちまったんだからYO!


ということで、東京砂漠で思わぬ邂逅を果たした、ばにらとたたたたた。かりんを置いて先にてえてえしてしまうのか。そして、なんか出番が少ないずんさん。そして、今さら闘将がラーメンマ○にかかっていると気がついた貴方は――ぜひぜひ、評価・フォロー・応援などよろしくお願いいたします。m(__)m


え⁉ 闘将拉○男をご存じない⁉ キン肉○ンのスピンオフ作品ですよ⁉ 今でいうところのハンチョウ! 烈海○異世界転生みたいな感じです! あまりに人気すぎて、別の漫画が書かれるって……すごくないですか⁉(社長感)

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