第668話 闘将 その7
【登場人物】
川崎ばにら DStars3期生 ゲーム配信が得意
たたたたた ばにらのリスナー らいおんらーめんの店員
【シチュエーション】
やばい男に押し入られそうになったところを、リスナーに助けられたばにら。
しかも助けてくれたのは、いつぞや姫プしてくれた「たたたたた」であった。
◇ ◇ ◇ ◇
ばにら「たたたたたさん? あのエイムつよつよの?」
「リスナーなのにやけに配信慣れしてた、あの?」
たたた「なんだ覚えてててくれたんじゃないですか!w」
「うれしいなぁもう!w」
「そうです、私が『たたたたた』ですよw」
ばにら「……こんな偶然あるバニね?」
「たまたま注文したラーメン屋さんが」
「リスナーさんのお家だったなんて」
たたた「あ、そっちは覚えてなかったんスね?」
「アタシ、ちゃんとうちの宣伝したつもりだったんだけどなぁ~?」
ばにら「…………そういや、最後におふざけで」
「ラーメン屋さんお願いしますとか、言ってたバニね」
たたた「気づいてて注文してくれたのかと思っちゃいましたよw」
ばにら「いやぁ、ごめんなさいバニ」
「ばに~らコミュ障だから……」
たたた「さて、ばにらさん」
「こっからは真面目な話なんですけど……」
「さっきの奴ら、あきらかにカタギじゃありませんでしたよね?」
「一応、警察には通報しますけど、なにしてくるか分かんないッスよ?」
ばにら「バニ……!」
「たしかに、ばにーらも身の危険を感じたバニよ……!」
たたた「とりあえず、事務所に連絡して」
「ホテルかどこかに非難した方が良いッス」
「私からも必要があれば事情は説明するので」
「あと、早急に次の引っ越し先も決めないと」
「絶対にネットに住所晒されますよ……!」
ばにら「そ、それは困るバニ! やめて欲しいバニ!」
「あ、待って! けど、そんなことしたら……!」
たたた「どうしたんスかばにらさん! 何か問題でもあるんスか!」
「まさか、引越代が無駄になるとか、ケチなこと……!」
ばにら「今日の配信! できなくなっちゃうバニよ!(真顔)」
「携帯使って、簡易配信で一時間だけやるつもりだったのに!」
たたた「…………だはははははッ!(ゲラ)」
「ッパ、ばにらさんすげーわ!w こんな時でも配信なんだもん!w」
ばにら「なにがおかしいバニか!」
「VTuberにとって! 配信は命より大事バニよ!」
「この程度のことじゃ、ばに~らは配信をやめないバニ!」
たたた「これでやめないならいつやめるんスかw」
「いやぁ、もうほんと敵わないなぁ……」
ばにら「けど、どうしよう」
「どこでいったい配信すればいいのか」
「今からずんさんと連絡とるのも難しいだろうし……」
たたた「あ、そしたら、ウチ来ます?(フッ軽)」
ばにら「ばにぃッ⁉ な、なにを言ってるバニか、たたたたたさん⁉」
たたた「一応、ウチゲーミングパソコンとか光回線はありますんで」
「配信用の設備はないですけど、ゲームは快適にできますよ?」
ばにら「それは魅力的バニですけど……」
「本当にいいバニか?」
たたた「いいバニ、いいバニ~!」
「ていうか、ばにらさんこそいいんですか?」
「リスナーさんのお家に上がり込んじゃって?」
「私……襲っちゃうかもしれませんよ?」
ばにら「いやぁ、たたたたたさんに限ってそれはないでしょ?」
「そういう危険な感じぜんぜんしないバニよ!」
たたた「…………ふふっw」
「いやぁ~! ばにらさん推しててよかったッスわ!」
「やっぱ思った通りの人だ!」
ばにら「それじゃ、さっそくお邪魔するバニな!」
たたた「はい、どうぞいらしてください……」
「我がらいおんらーめんへ!!!!」
ばにら(そういや、たたたたたさんの実家、らーめん屋さんだった)
たたた「とーちゃんのラーメンは、やっぱできたてがうまいんスワw」
「ばにらさんに食べてもらえるなんて感激ですよw」
ばにら(…………まぁ、お腹も空いてるし、いいか?)
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
ばにら、らいおんらーめん来訪決定。
たたたたたに誘われて、まんまとラーメン屋に行くことになったばにらさん。
コミュ障なのに、自分のファンにはそういうところあるんですね……?
KMT泣いてます。(もう一人の、一緒にコラボしたリスナー)
とはいえ、ここはコミュ力つよつよライオンさんの勝利。こういう後輩がいてくれると、先輩としては心強かったりするのかもしれませんね。どうですか、たたたたたさん。よろしかったらぜひ、DStarsの五期生になってみるのは?
次回、らいおんらーめん回。たたたたたさんのPCを借りて、配信に臨もうとするばにらさんですが、そんな彼女の前にとある先輩がやってくる。サシラーメン、あじまるあじまるあじまる! 誰だか分かった方は――ぜひぜひ、応援コメントでツッコミのほどよろしくお願いします! あと、評価・フォロー・応援などよろしくお願いいたします。m(__)m
おい、ついでだから女教師と四期生の姫さまも連れて来いぐゎぁ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます