第572話 またなにも知らされていないあひる その11

【登場人物】

津軽りんご  DStars特待生 きまぐれ僕っ娘

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

羽曳野あひる DStars2期生 雑談配信が得意

網走ゆき   DStars零期生 よく炎上する

新潟おこめ  DStars零期生 歌ってみた系サイコVTuber


【シチュエーション】

あひるちゃんドッキリ配信。(運営)


◇ ◇ ◇ ◇


二 人「だっはっはっはっはっはwww(大爆笑)」


ばにら「ゆき先輩! ちょっとゆき先輩!」


   「なにやったらそんなことなるんすか!」


りんご「ボロボロで包帯ぐるぐる巻きってw」


   「VTuberの怪我じゃないよw」


   「炎上だけじゃなく、大けがまでせんでもろてw」


ばにら「おこめちゃんもなんか変な感じだしw」


   「なんなの? あんなおこめちゃん見たことないバニよ?」


りんご「卑屈が極まってたよねぇw」


   「あひるちゃんにソロライブで先を越されちゃってw」


   「完全に参ってる感じだよねw」



   「まぁ、仕掛け人なんだけれどwww」



ばにら「わざとらしすぎでしょ」


   「これはバレたw 絶対にバレてるバニですよw」


りんご「もうあとはオチに向かうだけだね」


   「とはいえ、ゆきちの怪我の理由も気になるよね」


ばにら「どうせしょーもないことでしょw」


りんご「元相棒に辛辣ぅw」


   「けど、僕もそうだと思うw」


二 人「それではそれでは……VTRスタート!」



◇ ◇ ◇ ◇



ナ レ「ボロボロになったゆきち」


   「いったい彼女の身になにがあったのか」


   「おこめちゃんが語る、ゆきちを襲った悲劇とは……!」


おこめ「ソロライブの話が決まってうかれちまってたんだろうな」


   「事務所の階段で脚を踏み外して……!」


   「ゆきちってば、こんな姿に……!」 


あひる「ソロライブが決まって?」


   「ど、どういうことぐゎぁ?」


   「ゆきちもソロライブする予定があったぐゎぁ?」


おこめ「Bちゃんから聞いてないのかい、あひるちゃん?」



   「元々ソロライブの話は、ゆきちに来ていたんだよ……!」



あひる「な、なんだって……⁉」


ゆきち「あ、あひ、あひるちゃん……!」


   「ゆ、ゆき、ゆきのぶんまで……!」


   「ソロライブ、がんばる、にぇ……!」


あひる「ゆきち! お前!」


おこめ「最後の力を振り絞って」


   「ゆきちは運営に『あひるにソロライブを譲る』と伝えたのさ」


   「それが、あひるにソロライブの話が舞い込んできた」


   「真相ってわけ……!」


あひる「そんなゆきち!」


   「あひるのためにソロライブを譲ってくれるなんて!」


   「あひるは……なんていい仲間をもったんだぐゎぁ……!」



ゆきち「あひるちゃん……きを、つけて……」



あひる「ゆきち⁉ なにに気をつけるっていうの⁉」



ゆきち「て、てき……」


   「敵はDStarsの……」


   「な、中にぃ……」



   「ぐぇ(息の根が止まる)」



あひる「ゆきちぃいいいいいいッ!!!!」



Bちゃ「おやおや、倒れてしまいましたか」


   「やはりDStars最年長は、体力がないですね」


   「そんな貧弱な身体でライブをしようだなんて……」


おこめ「まったく、本当にバカだよゆきちは」


   「なんで相棒の私を、ソロライブに指名しないんだか……!」


みるく「ふふふふ、どうやらこの中に」


   「ゆきちゃんを階段から突き落とした」


   「人狼がいるみたいですね」



あひる「なっ! 容疑者が三人も現れたぐゎぁ!」


   「まさか、これは推理ゲーム!」


   「リアル人狼だったぐゎぁッ⁉」



三 人「さぁ、あひるちゃん! 犯人はいったい誰!」



あひる「全員に決まってるだろこんなもん!!!!!」



三 人「大正解~~~~! よくわかったね~~~~!」



あひる「バカにしてます⁉」



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



はい、ということでようやくドッキリのオチがつきました。

あひるちゃん、大変でございましたね。そして、流石にこれは気づく。


あひるでもきづく。(ゆきもきづく)


ということで、いよいよネタばらし。次回番外編最終回、はたしてみんな笑って大団円を迎えられるのか――やられっぱなしのあひるが黙っていないと思う方は、ぜひぜひ評価・応援・フォローよろしくお願いします!m(__)m

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