第553話 がんばれ宇宙廃品回収会社 その9
【登場人物】
川崎ばにら DStars3期生 ゲーム配信が得意
青葉ずんだ DStars特待生 グループ最恐VTuber
渋谷いく DStars2期生 陰キャオタ女系VTuber
宮古島たると DStars零期生 事務所の絶対的清楚歌姫
【シチュエーション】
宇宙を巡って廃品を回収するゲームをやることにした四人。
無事、一日目を全員○亡で終えてしまった面々であった。
◇ ◇ ◇ ◇
ばにら「こるぁッ! なにを全滅しとるんじゃ、お前ら!」
「ちゃんと生きて帰って来いよ!」
「まったく頼りにならない社員バニなぁ!」
三 人「すみません……!」
ばにら「こんなことじゃ困るバニですよ!」
「川崎ばにらカンパニーは宇宙を股にかける大企業を」
「目指しているんですからね!」
い く「一番最初に死んだのばにらちゃんじゃん……(ぼそり)」
ばにら「あん! なにか言ったバニか! いくたん先輩!」
たると(律儀に先輩呼びしながらキレてる)
ずんだ(先輩なのか部下なのかどっちなのか……)
い く「ちょっw ばにらちゃんっw 叱りながら先輩呼びとかウケるw」
「ぜんぜん社長の器じゃないじゃんw ふぁーーーーッ!w」
ばにら「うっせえバニな! この陰キャゲーマーは!w」
「とにかく、次はジャンプミスするバニだぞ!」
「ちゃんと気をつけてジャンプするバニだぞ!」
い く「わかってます!w わかってますって!w 社長ぉ~!w」
二 人(!!!!????)
ずんだ(バカな、ちょっと見ないうちに)
(いくと仲良くなっている……?)
(しかも、この気安い感じは……)
(あひると同じ(気が合う先輩・後輩の)ヤツ!!!!)
たると(なんで……?)
(なんでいくちゃんと仲良くなってるの……?)
(私とずんだちゃんが、モンスターと戦っている間に)
(二人にいったいなにが……?)
(なんにしても許せない! 私からばにらちゃんを奪うなんて……!)
【※ たるとちゃんのモノではありません】
―――――――
コメント
―――――――
:いやぁ、死んでからチャット繋いでわちゃついてたもんね
:いい感じに、二人が見応えのあるリアクションしたのも大きい
:ずんさんとたるとちゃんを肴にゲラってたからなぁ
:最初はどうなることかと思ったけど、いいコンビだよねw
:二人ともやっぱ性格が近いのがいいんだと思う
:陰キャと陰キャは打ち解け合うとそこからはやいから
:逆に、長期間絡まないと、途端に関係性リセットされるというw
:↑やめろサスケ、その言葉は俺に効く
:陰キャあるある過ぎるw
:これはもしかしていくばにはあるのか⁉
:あるかもしれないが、たぶん自然消滅の流れかとw
―――――――
たると(うぅっ、ばにらちゃん……!)
(どんどん私以外のDStarsメンバーと仲良くなってく!)
(昔はあんなに人見知りで、私が守護らなきゃって感じだったのに!)
(うれしいけど、複雑な気分だよ)
(こんなことならおうちにか……)
ばにら「たるとちゃんもありがとな♪」
「ずんさんと頑張ってるの、ちゃんと見てたバニよ♪」
「モンスターに倒されちゃったけど、ドンマイドンマイバニ♪」
たると「ば、ばにらちゃん……♥♥♥」
「これくらいなんくるないさー!」
「これからも頑張るからね!」
ばにら「その意気バニよ!」
ずんだ(……ふふっ)
(ちょっと見ない間に、先輩のフォローがうまくなったわね)
(まだまだ陰キャは抜けきってないけれど)
(人間として成長してくれて、私は嬉しいわよ!)
ばにら「ずんさんは」
「もっとしっかりやってください」
「以上」
ずんだ「………………」
「まっで!!!!(焦り)」
「淡泊! ずんだだけ励ましが淡泊だでな!」
「もっと、たるとちゃんやいくちゃんみたいに」
「元気がでるように励まして欲しいだでな!」
ばにら「えぇ、だってずんさん」
「あんなに二人で練習したのに」
「まるで役立たずなんだもの」
ずんだ「ばにらちゃんの方が先に死んでたよねぇ!!??」
い く「ちょっと~! 言い訳がましいですよ、ずんださぁ~ん!」
「愛人だからって余裕のつもりっすかぁ~?」
「ここは会社なんだから、仕事できないと評価されないっすよ~?」
ずんだ「オメーも二番目に死んでただろうが!」
「なんだ二人して、やるかてめぇッ!」
―――――――
コメント
―――――――
:ばにら、ずんさんにだけ辛辣すぎねぇ?
:実際役立たずの期待外れだったからなぁ
:親しいからこそできるツンもあるってことだよ
:うんうん、これもツンデレだね! これもずんばにだよ!
:そしていくたん煽ってんねw
:これで二日目、即○したら面白いな
:いくたん、わかってるよね(にっこり)
:いや、流石に二日目は普通にプレイするよ……ね?(困惑)
:さて、いい感じにメンタルリセットしたけど
:二日目リベンジなるか
:ここはずんさんといくたんの覚醒に期待だな
:たるとちゃんにも期待してあげろよ
:↑まぁ、たるとちゃんはな
:↑いてくれるだけで、女神みたいなところがあるからな
:↑そうそう、多くを望んでも仕方ないんだよ
―――――――
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
社長らしく社員をケアするばにら。
一方で、親しさが一周してずんだに辛辣に当たってしまう。
人間関係ってなかなか難しいところがありますよね……!
次回、役立たずと思われたたるとちゃんが、意外な活躍を見せる? どう活躍するのか、気になる方は――ぜひぜひ、評価・フォロー・応援よろしくお願いいたします!m(__)m
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます