第543話 ドキ♥男だらけのカーリング大会 ラスト
【登場人物】
清水K介 だいさんじ所属VTuber アラフォー独身おじたん
英数 だいさんじ所属VTuber フィクサー系数学者
御旗楯無 だいさんじ所属VTuber DKVTuber
御城たてる だいさんじのお疲れサラリーマン 良心の男性V
鏡 だいさんじ所属VTuber 社長系VTuber
黒沢ひろゆき 博徒系VTuber 大型企画屋さん
九鬼神子 だいさんじのリーサル・ウエポン 海賊大名系女V
志摩ぱるけ 伊勢志摩大好き系VTuber
大草原原シャロン だいさんじマネージャー お嬢様系一般人
川崎ばにら DStars3期生 ゲーム配信が得意
青葉ずんだ DStars特待生 グループ最恐VTuber
【シチュエーション】
K介主催。ドキ♥男だらけのカーリング大会。
◇ ◇ ◇ ◇
K 介「はい! みなさんご覧いただけましたでしょうか!」
「私の華麗なローション水面滑走を!」
「これをね! ぜひね! やりたかったんですよ!」
たてる「いやぁ、お見事でしたK介さん」
「いつの間に練習してたんですか? 配信も忙しかったのに?」
K 介「そうなんですよ!」
「意外とね、司会のお仕事や、大内山家とかの集まりで」
「自分の時間を確保するのが難しくてですね」
「なので、逆に二週間ほどお休みをいただきまして」
「その時間で集中して習得してまいりました!(ドヤ)」
英 数「そういえば、今年はちょっとはやめに夏休みとか言って」
「二週間ほど休んでたね……(呆れ)」
たける「これは普通にK介さんの努力の勝利ですわ」
「いや~、かないません(冷笑)」
黒 沢「そうは言うけどさ、努力の方向が間違ってねえ?(困惑)」
鏡 「K介さん、配信に命かけすぎでしょ」
「ローションカーリングの配信でここまでする人」
「私は少なくともK介さんしか知りませんよ」
K 介「わはははw いいぞいいぞ君たちw」
「もっと褒めてくれw」
「いつもみるく先生相手に、罵詈雑言ふっかけられてるので」
「賞賛が素直に気持ちいいのよ!」
「あぁ~~~~! たのしいんじゃぁ~~~~!」
◇ ◇ ◇ ◇
大草原「K介さまも男の子」
「承認欲求はなんだかんだでございますのね……!」
ぱるけ「ミドルエイジクライシス? ミドルエイジクライシスでは?」
「中年の危機! 自分が何者でもないと気づいちゃう奴!」
「会社の歯車でしかないことに絶望して、いろいろ始めちゃう奴!」
「K介しゃま! 目を覚まして!」
「貴方はローションカーリングなんてしなくても!」
「素敵なVTuberでしゅ~~~~!」
神 子「まぁ、VTuberとして」
「一芸にかける想いは認めますけれど……」
「そのためだけにだいさんじメンバーを招集し」
「死屍累々の状況を作り出したのは」
「流石に擁護の余地がございませんね」
◇ ◇ ◇ ◇
ばにら「K介さん、人格者だと思ってましたけど」
「こういうこともするんですね……」
ずんだ「どんな人間にもそういう部分はあるのよ」
「そういうのをエンタメに昇華するのも」
「VTuberのお仕事よ……」
「私はやらないけど(きっぱり)」
ばにら「私もやりたくないです(きっぱり)」
◇ ◇ ◇ ◇
御 旗「ちょっと待ってくださいよ!」
「なんですか、ローションプールを水面滑走って!」
「そんなことのために!!!!」
「俺と英数さんは、死んだってのか!!!!」
たける「あ、やばい。御旗くんキレてる」
鏡 「これはもうオチが見えました」
「仕方ないですね……(とほほ)」
黒 沢「ローションカーリング回避……と思ったけど」
「これはちょっと無理そうだね(苦笑い)」
御 旗「まさかこれで終わりとかいいませんよね!」
「当然! 全員滑るんですよね!」
「俺は認めませんよ! 全員やるまで……」
「全員がガンダムパロで発進するのを見るまで!」
「この撮影を終わらせませんからね!」
全 員「いや、ガンダムパロはそこまで重要じゃないだろ!」
K 介「も~、仕方ないですねぇ」
「だいさんじMen’s最古参メンバーの」
「御旗さんがそういうなら、止められないですよね」
「ということでお前たち……」
「止めるんじゃねぇぞ!(しつこい)」
黒 沢「だぁもう! どうしてこうなるんだ!」
鏡 「せっかく、濡れずに済むとおもったのに!」
たける「まぁ、仕方ないでしょ」
「これがだいさんじクオリティって奴ですよ」
◇ ◇ ◇ ◇
神 子「たける! だいさんじクオリティって言うな!」
「だいさんじ魂っていいなさい!」
ぱるけ「倒れる時は前のめり」
「男も女も、だいさんじなら」
「潔くありたいものですね……!」
大草原「そうですわよ! だいさんじならやってやれ!」
「安心なさって! みなさんの骨は拾ってあげましてよ!」
◇ ◇ ◇ ◇
ばにら「…………」
「私、いま、だいさんじに入らなくてよかったなって」
「ちょっとホッとしてます」
ずんだ「安心して花楓。私もよ」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
やってやれだいさんじ。(白目)
DStarsと違い、個人の活動を尊重するあまり、時々間違った方向に全力で走っていくメンバーたち。しかし、その暴走&迷走ぶりが面白い。
しっかりとマネジメントしてタレントをプロデュースするのもいいですが、タレントの才能を信用し、彼らのやりたいようにさせるのも、大事なことかもしれません。
たとえそれで大惨事な状況に陥ってしまったとしても……!
ということで、ちょっと特殊なだいさんじ回でございました。これでまた、明日から百合小説に戻る……前に、やっぱりみんながどういう発進台詞を言うのかきになりますよね? ということで、久しぶりにおまけでございます。たける、黒沢、鏡、の叫びが気になる方は、ぜひぜひ評価・フォロー・応援よろしくお願いいたします!m(__)m
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