第541話 ドキ♥男だらけのカーリング大会 その6

【登場人物】

清水K介   だいさんじ所属VTuber アラフォー独身おじたん

英数     だいさんじ所属VTuber フィクサー系数学者

御旗楯無   だいさんじ所属VTuber DKVTuber

御城たてる  だいさんじのお疲れサラリーマン 良心の男性V

鏡      だいさんじ所属VTuber 社長系VTuber

黒沢ひろゆき 博徒系VTuber 大型企画屋さん


九鬼神子   だいさんじのリーサル・ウエポン 海賊大名系女V

志摩ぱるけ  伊勢志摩大好き系VTuber

大草原原シャロン だいさんじマネージャー お嬢様系一般人


川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

青葉ずんだ  DStars特待生 グループ最恐VTuber


【シチュエーション】

K介主催。ドキ♥男だらけのカーリング大会。


◇ ◇ ◇ ◇


K 介「諸君らが愛してくれた英数は死んだ!」


   「なぜだ!(ノリノリ)」


たてる「おじいちゃんですからねぇ……(苦笑い)」


   「いや、言ってる場合ですかK介さん?」


   「割とマジで洒落にならないこけ方しましたよ?」


御 旗「大丈夫ですか英数さん!」


   「腰がゴンって! ゴンって音がしましたけど!」


黒 沢「腰やってる人間が出しちゃいけない音しましたよ」


   「英数さん、さっきから完全沈黙しちゃってますし」


   「まじでこれ救急車呼んだ方がいいのでは?」


 鏡 「もうやめましょう!」


   「こんな感じで仲間が傷つくのを、私は見たくない!」


   「運営さん、ローションカーリング大会の中止を」


   「私はここに要求します!」



英 数「ちょっとちょっと……!」


   「待っておくれよ、鏡ボーイ……!」


全 員「英数さん!!!!」


英 数「ここで私が原因で、収録が終わってしまったら」


   「御旗くんの頑張りが無に帰すじゃないですか……」


 鏡 「それはたしかに、そうですけれど……!」


英 数「というか! うまいこと言って逃げるんじゃない!」


   「お前もローションまみれになるんだよ!」


   「私だけローションまみれなんて許さない!」



   「全員、ぬちょぐちょにしてやるからなぁ!!!!」



全 員「よかった! 思った以上に元気だ!」


   「けど怖いわ、英数さん! 落ち着いて!」



◇ ◇ ◇ ◇



ぱるけ「よかったぁ~! 本当によかったぁ~!」


   「腰を強打して、お亡くなりになったVTuberは」


   「いなかったんですね……!」


大草原「英数さんが無事でなによりでございますわ」


   「みなさんもローションカーリングをする時は」


   「ご自身の体力の衰えと、よく相談してくださいまし」



   「いつまでも、若いと思っているとこうなりますわよ~!」



神 子「むしろあの歳で身体張ってるのが異常なのよね」


   「K介も英数さんも……!」


ぱるけ「神子しゃん! それ、運営側が言っていいでしゅか?」


   「言うくらいならやらせるなって、話になりましぇんか?」


神 子「無理強いしているわけではございませんから」


   「職務に彼らが忠実なだけ……」



   「まったく、自由が売り物のVTuberだというのに」


   「会社の意向に逆らえないだなんて」


   「そういうところはまだまだですね、みなさんも……!」



ぱるけ「逆らえるのは神子しゃんレベルの大御所だけでしゅよ」


   「私たちのような、ざこざこざこざこなめくじVTuberは」


   「会社の言う通りにやるしかないんでしゅよね……」



   「ね、シャロンしゃま?」



大草原「VTuberの辛いところでございますわね」


   「けれども! 私の屍が、VTuber界隈の礎になるなら!」


   「死して屍、拾う者なしも、上等というものですわ!」


神 子「よくいいましたわ、シャロンさん!」


   「それでこそVTuber!」


   「それでこそだいさんじ!」


ぱるけ「これでシャロンしゃまも、立派なVTuberでしゅね!」



◇ ◇ ◇ ◇



ずんだ「完全にVになる前提で話が進んでる……!」


ばにら「シャロンさん、実際適正高そうですもんね」


   「デビューしたら、すぐに登録者数抜かされそう……!」



◇ ◇ ◇ ◇



K 介「はい、悲しい事故もございましたが」


   「それでも俺たちは止まるわけにはいかないんですよ」



   「というわけで、次の方!」


   「立候補がいないなら、僕から指名しちゃいますよ!」



たける「その前に、ちょっと安全面を見直しません?」


 鏡 「大会が中止できないなら、せめてルールの見直しを」


   「具体的には坂に撒かれているローションの量を」


   「調整していただきたいですね!」



英 数「うるさいよ君たち!」


   「僕はこの条件で戦ったんだ!」


   「君たちも同じ条件で戦うべきでしょ!」



   「ローションだからって、ヌルゲーにしたらおしまいだよ!」



全 員「…………w(失笑)」


K 介「ダダ滑りじゃないですか、英数さん!」


   「身体の腰も、話の腰も、折らないでもろて!」


英 数「ふざけんなK介!」


   「一人だけ美味しいところ持っていきやがって!」


   「だいたい主催者権限で、一歩引いてるの卑怯でしょ!」



   「主催者が一番身体を張るのが、こういうのはお約束でしょ!」



K 介「あ、そんなこと言っちゃいます?」


   「いいですよ、それならそれで」


   「僕が三番手を務めさせていただいても……!」



全 員「やる気満々じゃないか……」


   「こいつ、さては何か策があるのか……?」



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



ここで英数からキラーパスを受けるK介くん。

いつもはみるく先生に振り回されたり、あひるちゃんの無茶につきあったりと、振り回される方の彼ですが――今日はさんざんにメンバーを振り回している。


そのツケをついに払うときがきてしまったのか!

それとも今日のK介さんは、やっぱりひと味違うのか!


なんだか我に策ありとばかりに、不敵な反応をみせるK介くん。いったい彼は、ローションカーリングで、どんな輝きを見せてくれるのか! 彼の活躍をはやくみたいという方は――ぜひぜひ評価・フォロー・応援よろしくお願いいたします!m(__)m

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