第534話 ははのひ その6
【登場人物】
八丈島うみ DStars3期生 センシティブ委員長
渋谷いく DStars2期生 陰キャオタ女系VTuber
川崎ばにら DStars3期生 ゲーム配信が得意
青葉ずんだ DStars特待生 グループ最恐VTuber
【シチュエーション】
ははのひ(独特のイントネーション)配信。
◇ ◇ ◇ ◇
い く「なんなのこの母親!」
「毒親だったりVTuberだったり!」
「キャラが濃すぎるんだけれど!」
う み「まぁまぁまぁ」
「今時の母親はこんな感じでございますよ」
「そろそろ、ニコニコを見て育った世代が」
「中学生のお子さんを持っていても」
「おかしくない頃合いですからね……」
「ほんと、どうしてうみは独り身なのかしら(白目)」
い く「ちょっと! こっちのお母さんまで病まないで!」
「付き合いきれないんだけれど!」
―――――――
コメント
―――――――
:うみちゃん、結婚気にしていたのか……!
:外は外、家は家、気にしちゃ負けなんよ
:いやけど、冷静になるといい歳よな、俺らも
:夜な夜なVの配信を見て、スパチャ投げて……
:子供がいたらそっちに金を使ってるよなぁ……
:この話はやめよう
:まずい、リスナーのメンタルまで削りだしたぞ!
:うみちゃんのゲーム、破壊力強すぎぃ!
:子供だけじゃなく、大人まで傷つけるなんて
:みんな! 生きてこの配信を完走しような……!
―――――――
う み「はい! お母さんが鬱って解放されました!」
「この状態になると、移動速度が大幅ダウン!」
「今が逃げるチャンスですよ!」
い く「鬱ってる親を見捨てて逃げるって」
「なかなか心が痛いんだけれど……」
う み「おっと! 下手な仏心は禁物ですよ!」
「鬱モードに入ったお母さんは」
「数秒後にヒステリックBBAモードに入って」
「高速で追いかけてきますからね!」
「その状態のお母さんに捕まったら」
「ひぐらしみたいな展開もワンチャンありますよ!」
い く「ワンチャンあるってどういうこと⁉」
「作ったのは委員長でしょ⁉」
「なんで内容を把握してないの⁉」
は は『ヴォアアアアアアアアアア!!!!』
う み「ほらっ! 覚醒した!」
「ヒステリックBBAモード突入ですよ!」
い く「もういやぁ……お家に帰してぇ……(さめざめ)」
―――――――
コメント
―――――――
:エヴァンゲリ○ン初号機かよw
:お母さん、覚醒しちゃったw
:元ネタ的には正しいけれど
:子供を守るためにキレるんでしょw
:毒親になってどうするんよw
:そして、はっやw
:速攻でいくたん捕まってるやないですかw
:もうダメだ、諦めようwww
:いくちゃん、強く生きて……!
―――――――
ゲーム『ははのひ(特徴的なイントネーション)』
は は『どうしてママの言うことが聞けないの!』
『言ったわよね!』
『眠れないから、夜中に長電話しないでって!』
『約束が守れないなら、そのスマホ没収するわよ!』
い く「これは十割、子供の方が悪いじゃん」
「夜中の長電話は家庭崩壊の原因だよ……」
う み「ちなみに時刻は」
「20時の設定となっております」
い く「……それは怒るには微妙な時間だ」
―――――――
コメント
―――――――
:20時に長電話か……
:微妙な時間帯だなぁ……
:この時間なら、普通に騒いでるかも
:キレるのはかわいそうなんよ
:寝る前ならともかくねぇ
:完全に八つ当たり
:壁、薄いのかなぁ?
―――――――
は は『いくたん! 分かってるの!』
『ウチはワンルームマンションなの!』
『たとえ家族でも、お互いのプライバシーに配慮しないと』
『暮らしづらい賃貸なのよ!!!!』
い く「ワンルームマンションに住んでるの⁉」
「親子二人で⁉ 中学生の娘と⁉」
「いや、ないわけじゃないけれど……!」
う み「映画とかでよく見る光景ですよねぇw」
「これでお母さんの連れてきた」
「ガラの悪い恋人とかが同居していたら」
「言うことなしでございますよw」
い く「完全に昼ドラの奴じゃん!!!!」
「だから、生々しい設定やめてよぉ!!!!」
―――――――
コメント
―――――――
:辛すぎて草も生えない
:あるい意味ホラーよ
:元ネタ的にネ
:これは秀逸なホラーゲームw
:つぐの○というよりチラ○な感じやん
:なんにしても、配信でやる内容じゃネェッ!
―――――――
◇ ◇ ◇ ◇
ばにら「だから! もっと配慮を!」
ずんだ「キッズチャンネル諦めてるからって」
「好き放題やり過ぎだでな!」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
毒親というよりも普通に生活が苦しい親ですね。
大人になると気づきますけど、毎日家族で笑って生活するというのは、思った以上に至難の業。こんな感じで、ついまわりに当たってしまうのも分からなくもないというか。子供の前で大人になりきれない人間というのも、仕方ないのかなと感じます。
とはいえ、子供も一人の人間です。
彼らの立場を考えて振る舞える余裕は欲しいですね。
なんというか、そういうことになる前に、適切な機関に接続していくことこそ、大事なのかな……なんて思ったりするこの頃です。
いやほんと、真面目にね!
さてさて、いよいよ本作もクライマックス。ヒステリックBBAモードに突入したうみに、いくちゃんはどう立ち向かうのか。気になる方は――ぜひぜひ評価・フォロー・応援よろしくお願いいたします!m(__)m
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