第521話 バニーマスター・先行プレイ配信 その8
【登場人物】
川崎ばにら DStars3期生 ゲーム配信が得意
青葉ずんだ DStars特待生 グループ最恐VTuber
大内山みるく 羽曳野あひるのママ(絵師さん)
清水K介 だいさんじ所属VTuber アラフォー独身おじたん
大草原原シャロン だいさんじマネージャー お嬢様系一般人
低気圧ともこ 企業勢VTuber(美少女ゲー系) 低気圧よわよわV
【シチュエーション】
ばにら、キャバクラゲー大会に出場する。
◇ ◇ ◇ ◇
ばにら「ともこちゃん! アシスト、ありがとバニな!(小声)」
ともこ「大丈夫ですよ(小声)」
「配信やってると、こういうことってありますよね」
「気にせず、ここから仕切り直していきましょう」
「私もちょっと落ち着くまでアシストしますんで」
ばにら「いいバニか? 自分の配信やらなくて?」
ともこ「ぶっちゃけ、ばにらさんの枠で顔を売った方が」
「宣伝にはなるっていうね……!(小声)」
「やらしい話ですけど、私もビジネスでこれやってるんで」
「むしろ助けると思って見守りさせてください」
ばにら「なるほど……」
「WIN-WINの関係って奴バニな!(小声)」
ともこ「奴バニ! 奴バニ!(テキトー相づち)」
―――――――
コメント欄
―――――――
:それで、挨拶してこれからどうなるんだ……?
:まったく、カメコのくせに遊び方も知らんのか?
:ばに~らがバニーガールってこと、忘れてやいません?
:つまり、ばにらと同じことをすればいいんだよ……!
:ゲーム配信か!
:絶叫ドッキリか!
:ヘタウマ歌枠か!
:よし! 鹿児島からマミー呼んでくる!
:そういうことじゃないんよw
:夜のお店だぞ、することなんて決まってるだろ……!
―――――――
ばにら「へぇ、なるほど」
「お相手の女の子が決まったら」
「飲むお酒を選ぶバニね……」
ともこ「キャバクラでもガールズバーでも」
「男の方が女の子に飲む酒を出すのはマナーなんよね」
「もしかして、ばにらちゃんてば、そういうの行ったことない口?」
ばにら「いや、ばに~ら普通に女の子なんですけど?」
ともこ「なんで~! 女でもキャバクラ楽しいよ~!」
「アゲアゲな衣装着てさぁ~! こっち盛り上げてくれてさぁ~!」
「もう次の日からテンションマックス!」
「エネルギーみなぎりんぐ!」
「通常の三倍でお仕事こなせちゃうよね!」
ばにら「ちょっとなに言ってるかわからないバニですねw」
―――――――
コメント欄
―――――――
:ともこ、思った以上にぐいぐいくるやん?
:ばにらのチャンネルで爪痕残そうと必死かw
:あーあ、そういうところがダメなんよともこは
:焦りすぎ。童貞か。
:なんちゅーか、ゆきちの後塵を拝してるのも納得よね
【スパチャ 5千円(一般人): いやいや、分かってないのはカメコのみなさんよ。うちのともこは気遣いの女よ。スナックで言ったら、チーママポジよ】
:今やってるのキャバクラゲームなんだがw
:けど、ばにらが警戒せずに絡んでるところを見ると、いい人なの間違いない
:なかなか懐かないもんね
:舐めるなよ、陰キャ(ばに~ら)を!!!!
:ずんさんとも仲良くなるまで、けっこう時間かかったからな!
:三期生しか、心を開けるVTuberがいないんだからな!
:最近は、りんごパイセンもよく構ってるよな
:あひるも
:ぽめらも、なんだかんだで世話してるイメージ
:愛されてはいるんだよな。コミュ障なだけで。
:それとすっと打ち解けるって……地味にすごくない?
―――――――
ばにら「こっちが勝手にお酒を選んじゃうバニか?」
「大丈夫バニか? 飲めないとか、苦手とかないバニか?」
ともこ「ばにらちゃん!」
「ゲーム! これはゲームなの!」
「そんなの気にしてもしかたないでしょ!」
「それに現実だとしても……相手は接客のプロ!」
「どんなお酒でもペロッと飲んじゃうから!」
「そういうもんだから!」
ばにら「はぁ~、そういうもんバニなのか」
「ともこちゃん、若いのにいろいろ知ってるバニな」
「ばに~ら、勉強になったバニよ」
ともこ「いやいや、なんのなんの」
「まぁ、美少女ゲーメーカーなんかに勤めていますとね」
「お付き合いでそういうお店につれていかれたり」
「男性スタッフとそういう所で一緒に遊んだり」
「いろいろ大変なんスわ」
ばにら「ひゃー」
「美少女ゲームメーカーの中の人も、たいへんバニなんなぁ……!」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
割と女性スタッフ多いって聞くけどどうなんですかね?
一応、ノベライズのお仕事はお任せいただいておりますが、内部事情まではそれほど詳しくなかったりする筆者でございます。もっと「ライターやりません?」とか、引き抜いてくれてもいいのよ? 今すぐはちょっと無理ですけれど……。
そして、飲みに連れていってくださっても、かまわないのよ?
垣間見える低気圧ともこのお仕事事情。本人が楽しんでいるならそれでヨシ……ですが、無理に男の趣味ややり方を強要するのは、どうなのかなぁと思います。どういう業界でも、性を理由に不利益を被らないように、ちゃんと整えていただきたいものだな――なんて真面目なことをたまには言う作者なのでした。いいこと言ったので、なにとぞ評価・フォロー・応援よろしくお願いいたします!m(__)m
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