第496話 水星のように母、再び おまけ

【登場人物】

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

青葉ずんだ  DStars特待生 グループ最恐VTuber


【シチュエーション】

 エイプリルフール企画終わって、ちょっとひと息。


◇ ◇ ◇ ◇


ずんだ「お義母さま、今日はどうも配信協力ありがとうございました」


   「おかげで新年度一発目から、すばらしい撮れ高です」


ばに母「撮れ高?」


ばにら「PV数ってことだよ」


   「お母さんの大好きな忍○カウンターが」


   「1時間1万とか行ってるってこと!」


ばに母「あら~それはすごいわね!」


   「お母さんのテキストサイトはゴミクソだったから」


   「なんだか嬉しくなっちゃうわ!」



   「また今度、ばにらちゃんとコラボしてもいいバニか~♥」



ばにら「ぜってーしないバニ!!!!」



ずんだ「あはははは(抑え気味)」


   「それにしても、本当に急な話なのにありがとうございました」


   「花楓、本当にエイプリルフールのネタに困っていたので」


ばに母「そう? 花楓は、自分でこういうのやる娘じゃないと思うけど?」


ずんだ「…………(ツイと目を逸らす)」


ばに母「ふふっ、そんな気まずい顔をしないで」


   「私としては、これでも感謝しているのよ」


   「あの引っ込み思案で、陰キャで、内弁慶な花楓が」


   「自分からいろいろやるようになってくれて」



   「最近は、事務所の同期生以外にも」


   「先輩ともちゃんとコラボしてて」


   「母として、とっても嬉しいわ」



   「全部、美月ちゃんのおかげね」



ずんだ「……お義母さま」


ばに母「ふふっ、その呼び方も嫌いじゃないわ」


   「本当に母親だと思って、甘えてくれても構わないのよ」


   「私、前にも言ったかもしれないけれど」


   「もう一人くらい、娘が欲しかったんだから」



   「ほら、いらっしゃい……!」



ずんだ「…………(照れつつも無視もできず近づくずんだ)」



ばに母「美月ちゃんはえらいえらい」


   「いつも配信頑張ってるし、後輩の面倒見もいいし」


   「パートナーのピンチには必ずかけつける」



   「貴方はとっても立派な娘よ。よしよし」



ずんだ「…………お、お義母さん!(号泣)」


ばにら「あぁっ! ちょっと二人でなにやってるの!」


   「美月さん! そんな裏でなに考えてるのかわかんない女に!」


   「ばぶみ感じてほだされちゃダメですよ!」



   「絶対にテキストサイトのネタにされますよ!」



ばに母「しないわよ~♥」


   「するのは、ばにらちゃんのことだけ~♥」


   「今度、川崎ばにらの母ってタイトルで」


   「ブログ再開しちゃおうっかな~♥」



ばにら「ぜったいにやめろォッ!!!!」



ずんだ(…………)


   (なんだろうな、この感覚)


   (おばあちゃんとはまた違う)


   (けど、あの人たちともまた違う)



   (これが、家族ってことなのかな?)



   (結婚するとか、冗談で言ってるけれど)


   (もし、本当に花楓たちと家族になれたら)



   (この人が、私のお母さんだったら……!)



ばにら「ほらほら! もう離れるばによ! くっつき過ぎバニ!」


   「は~な~れ~て! 美月さんは私のなんだから!」


ばに母「あらまぁ!」


ずんだ「ちょっ! ちょっと花楓! なに言ってるのよ!」


ばにら「百合営業のパートナーとして、当然の権利を主張したまでです!」


   「はい、そろそろ配信のお片付けしましょう!」


   「お母さん、明日の朝一で鹿児島に帰るんでしょ!」


   「準備準備! さっさとねちまうバニ!」



ばに母「本当にもう、ちょっと見ない間にたくましくなって」


ずんだ「……本当ですね」


ばに母「これからもよろしくね、美月ちゃん」


   「それと、さっき言ったことは本当だから」


   「いつでも、私のことをママだと思って」


   「頼ってきてね?」



ずんだ「…………」



   「はい(ばにらに負けないいい返事)」



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



リスナーにはママライブしないのに、ずんだにはちゃんとママライブするばにらママなのでした。これはもう結婚待ったなしですね……!


なにか裏がありそうと言えばありそうですが!

(元ネタがプロスペ○マッマですからね……!)


はたして、このママ公認の関係が、二人をどう変えていくのか。

結論が出るのはこの小説が終わる時だと思いますが、それまでニヨニヨと見守っていただけると幸いです。まだまだ、もうちょっと頑張って続けます。これからも頑張りますので、ぜひぜひ応援・評価・フォローなどよろしくお願いします! m(__)m

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