第497話 水星のように母、再び おまけ(その2)
【登場人物】
ミス・マーキュリー 聖十字護竜騎士団 副団長
ミスター・天狗 聖十字護竜騎士団 団長
【シチュエーション】
エイプリルフール企画終わって、ちょっとひと息。
◇ ◇ ◇ ◇
ばにら「それじゃ、お母さん」
「また東京来ることがあったら」
「今度はあらかじめ連絡ちょうだいね?」
ばに母「はいはい、分かってるって」
「今回は本当にごめんなさいね」
「せっかく美月ちゃんとイチャイチャしてるところに割って」
ばにら「そういうんじゃないから!!!!(赤面)」
ずんだ「まぁ、花楓は多忙ですので」
「なにかあったら、今度は私のLINEにご連絡ください」
「お義母さまの頼みなら、いつでも喜んでうかがわせていただきます」
ばにら「なにしれっとLINE交換してるの⁉」
「ちょっと、美月さん! うちの母親に深入りしすぎですよ!」
ばに母「もう、いいじゃない花楓」
「いずれ家族になる仲なんだから」
「嫁と姑が仲良い方が家庭円満でいいでしょ」
「あ、美月ちゃんは、旦那さんの方かしら……」
ばにら「さっさと! 鹿児島に! けえれ!(ブチギレ)」
◇ ◇ ◇ ◇
ばに母「ふぅ……」
「古い知り合いに呼び出されて」
「東京にやって来たけれど」
「思いがけないことになっちゃったわね」
「案外、VTuberって面白いかもw」
「私もやってみようかしら……」
???「うかれているところ悪いですが――」
「われわれの活動のことを軽々にネットに漏らされては」
「困りますよ、ミス・マーキュリー」
ばに母「あら」
「昨日のオフ会には顔を出さなかったけれど」
「あわてて穴蔵から出てきたみたいね」
「ミスター・天狗」
天 狗「お久しぶりです」
「最期にこうして顔を合わせたのは」
「FF14の大規模イベントの時以来になりますか」
ばに母「お互い、歳を取りましたね」
「しかし、貴方が踊り子のリリスの商売敵になるとは」
「人生はなにがあるかわからないわね」
「あんなに二人とも仲がよかったのに……」
天 狗「リアルとバーチャル、やっていることは異なりますが」
「目指す所は同じですよ……」
「すべては観客の笑顔のため」
ばに母「そのためなら、大事な娘だって切り捨てるのかしら?」
天 狗「……必要とあれば」
ばに母「……ふふっ。ごめんなさい、意地悪なことを言ったわ」
「家族のためにテキストブログの更新を止めた」
「哀れな女の戯れ言と思ってちょうだい」
天 狗「なにをおっしゃる」
「貴方の決断を誰も恨んでなどいない」
「むしろ我々は祝福していますよ」
「そのおかげで、貴方の娘の花楓さんは」
「あんなにもまっすぐに育ちなさった」
「あの娘の純朴さに、いったいどれだけ……」
ばに母「やめましょう、ミスター・天狗」
「それは私たちとは関係のない話よ」
天 狗「……そうですな」
ばに母「それより、こんな所を見られていいのかしら?」
「天狗の仮面を被っていても、分かる人には分かるはずよ?」
「若い頃の過ちを、再び繰り返すつもり?」
天 狗「…………!」
「どこでそのことを!」
ばに母「腐ってもテキストサイト運営者」
「私、情報源は今も握っているのよ」
「もちろん、その真相だってね?」
天 狗「ミス・マーキュリー、どうかこのことは……!」
ばに母「秘密にしますとも」
「軽々にWEBでばらしたりしません」
「けれどそうね……」
「娘の幸せを壊すというのなら」
「私はこの切り札を、躊躇なく切るでしょう」
天 狗「その娘とは」
「どちらのことですかな……?」
ばに母「ふふふっ……♥」
「さぁ、どっちかしら……♥」
◇ ◇ ◇ ◇
ばにら「はぁ、とんだエイプリルフールでしたよ」
「お母さん、ちゃんと迷わず鹿児島に帰れればいいんだけど」
ずんだ「心配しすぎよ……」
「って、なんか妙なニュースが」
「新横浜駅で、天狗の不審者の目撃情報」
「新幹線が一時停車する騒ぎに」
「天狗男の正体は…………って、あほくさ!」
ばにら「天狗のお面って、なに考えているんでしょうね」
「ミスターカラテじゃないんだから」
ずんだ「ほんとよね」
「ギャグのセンスが昭和なのよ」
「はぁ、エイプリルフールのネタにしても」
「もうちょっとマシなことしなさいよね……」
ばにら「そういえば、美月さん?」
「今年は私の配信に構いっぱなしで」
「エイプリルフールネタ、してないですよね?(圧)」
ずんだ「……な、なんのことかしら?」
ばにら「来年は青葉ずんだに」
「どんなキャラになってもらうか」
「楽しみに考えておくバニですよ(にんまり)」
ずんだ「…………あは、あはははは(滝汗)」
「お、お手柔らかに、お願いします、ね?」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
来年はずんだのちゃんねるでばにらが大暴れだ!!!!
一年後の約束をちゃっかり取り付けるばにら。
今から来年が楽しみですね……!(筆者が忘れていなければ)
そして意味深なミス・マーキュリーとミスター・天狗の会話。
二人はどうやら知り合いのようですが、この関係がいったい今後どのように物語に絡んでくるのか……。
まぁ、番外編なので気にしなくて大丈夫です!!!!(爆)
意味深な感じでやりとりしてますが意味はありません!!!!(白目)
ということで、これにて久々のばにらママ編閉幕。次は違うキャラに――と行きたい所ですが、またばにらネタです。熱々の二人を見た所で、ちょっと今度はずんだ意外のメンバーとの絡みをみてみませんか? 見たいという方は――ぜひぜひ応援・評価・フォローなどよろしくお願いします! m(__)m
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