第449話 とある裏方の一日 その3
【登場人物】
Bちゃん DStars裏方兼事務職員 広報配信を担当
トキワいま DStars零期生 事務所発足の切っ掛けになったV
川崎ばにら DStars3期生 ゲーム配信が得意
青葉ずんだ DStars特待生 グループ最恐VTuber
秋葉原ぽん子 DStars零期生 ポンコツメイドVTuber
安芸もみじ DStars1期生 明るく楽しい酒のお姉さん
祇園ちまき DStars1期生 おまつり女
【シチュエーション】
公式配信でBちゃんのドキュメンタリー。
◇ ◇ ◇ ◇
ナ レ「スケジュールの確認が終わったら、さっそく本日の業務開始――」
「と、思いきや、すぐに席を立っちゃいましたね?」
Bちゃ「朝一でスタジオ収録があるんですよ」
「事務所に集まってくれたメンバーに」
「ご挨拶に行かないと」
ナ レ「いつもやってるんですか?」
Bちゃ「そうですね、事務所にいる時はできるだけ顔を出すようにしてます」
「急に悩みごとの相談なんかをされたりするので」
「わりとこれも大事な仕事だったりするんですよね」
「それに、普通の社員さんだと身構えちゃうじゃないですか?」
ナ レ「自身もアバターを持って、運営チャンネルで配信しているBちゃん」
「彼女だからこそ、安心して話すことができる」
「そういうメンバーもいるのかもしれません」
「メンバーへの心遣いからくるサービス精神」
「まさに社会人の鑑ですね」
◇ ◇ ◇ ◇
ばにら「……言うほどか?(真剣)」
ずんだ「……そんなに差はないと思うけど(困惑)」
◇ ◇ ◇ ◇
Bちゃ「ぽん子さん、もみじさん、ちまきさん」
「スタジオ収録おつかれさまです!」
ぽん子「あ、Bちゃんだ~! やっほ~!」
もみじ「Bちゃん、おはよぉ~」
「ふぁ~~~(大あくび)」
「ごめんね、まだ昨日の晩酌配信の酔いが残ってるかもぉ~」
「変なこと言っちゃったら許してねぇ~」
ナ レ「なんだかみんなゆるゆるですね」
Bちゃ「まぁ、こんなもんですよw」
「うちの事務所は大きな資本が入っているわけでもないですし」
「一般人からVTuberになった方が多いので」
「アットホームな感じにどうしてもなっちゃうんですよねw」
「私としても、みなさんが気負うことなく仕事ができるよう」
「この空気を大事にしていきたいな……って思っています!」
ナ レ「DStarsのことを家族のように思ってるんですね」
「そういうBちゃんの思いやりが、みんなの笑顔を造っている」
「素敵なお話、ありがとうございます!」
◇ ◇ ◇ ◇
二 人「いやいやいやいやいや!」
ばにら「忖度! 忖度バニよ!」
「いまちゃん、古くからの相棒だからって忖度しすぎ!」
ずんだ「Bちゃんが後ろで目を光らせてるから」
「迂闊なことできないって、ビビってる奴の方が多いわよ!」
「なにいい話風に言ってるのよ!」
ばにら「ほんとですよ」
「Bちゃんがいるだけで、現場の緊張マシマシバニですよ」
ずんだ「いまちゃんの個人的な友人のはずなのに」
「あの『こいつだけは逆らっちゃヤベー』感はなんなんだろうね」
「芸能界でいろいろ見ててきたけど」
「Bちゃんみたいな人は、ディレクターにもマネージャーにもいなかったわ」
ばにら「いまさらながら、Bちゃんってなんなんですかね」
ずんだ「さぁ」
「ただ、安易に逆らっちゃいけない存在なのは、間違いないわね」
◇ ◇ ◇ ◇
Bちゃ「それじゃみなさん、今日は収録頑張ってくださいね!」
「あとで差し入れのエナドリ持って、スタジオにうかがいますので」
三 人「はぁ~い!」
ナ レ「華麗にメンバーへの挨拶を済ましたBちゃんは」
「ふたたび事務所に戻っていくのでした……!」
◇ ◇ ◇ ◇
二 人「ちまき(先輩)の出番カットされてる!!!!」
「絶対、おぱんちゅとか言った奴だこれ!!!!」
「こういうところが怖いのよ、Bちゃん!」
「わざわざお邪魔したんだから!」
「ちまき(先輩)も映してあげてよ!」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
まるで最初からいなかったように、綺麗に発言を消されるちまきちゃん。
そう、Bちゃんのドキュメンタリーを、おぱんちゅ発言で汚すことは許されない。
いまちゃんだってナレーションしてるんだぞ! わきまえろよ清楚()!
というのは流石に言い過ぎですが、Bちゃん(運営)チェックはなかなか厳しい。
やはりばにら&ずんだが言うように、プレッシャーしかないのでした。
さて、スケジュール確認&挨拶とスローな感じで仕事をはじめたBちゃんですが、これからどんな仕事をするのか。ぶっちゃけ、どういう仕事してるんですかね。想像100%のお仕事回ですが、楽しんでくれてる方はぜひぜひ、レビュー・評価・応援・フォロー、よろしくお願いします……!m(__)m
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