第448話 とある裏方の一日 その2
【登場人物】
Bちゃん DStars裏方兼事務職員 広報配信を担当
トキワいま DStars零期生 事務所発足の切っ掛けになったV
川崎ばにら DStars3期生 ゲーム配信が得意
青葉ずんだ DStars特待生 グループ最恐VTuber
【シチュエーション】
公式配信でBちゃんのドキュメンタリー。
◇ ◇ ◇ ◇
ナ レ「この事務所には、総勢27名のVTuberが所属している」
「そんなVTuberたちのスケジュールをチェックする所から」
「彼女の朝ははじまる」
Bちゃ「ばにらさん、ゆきさん、あひるさん、さきゅさんは今日はマイクラ」
「すずさんがだいさんじさんのコラボ企画に合流」
「だいあさんとここあさんがお料理配信」
「いくさん、ひじりさん、ゆかりさんでマリパコラボ」
「さきゅさん、しのぎさんがASMR公開」
「ふぅ……」
「これだけ人数がいると、メンバーがなにやるか」
「調べるだけで大変ですねぇ」
ナ レ「所属しているVTuberたちが何をしているのか」
「把握して、時にはフォローを行う」
「それが彼女にとって、もっとも大事なお仕事なのだ」
Bちゃ「あ! またうみさんとずんださんが、配信内容隠してる!」
「もう! 直前に配信内容決めるのやめてって言ってるじゃないですか!」
「仕方ない、Discordでなにやるか確認しておくか……」
ナ レ「時には、こんな困ったVTuberも」
「おつかれさまです(癒しボイス)」
◇ ◇ ◇ ◇
ばにら「……怒られてるじゃないですか」
ずんだ「……違うの」
「いや、違くないけれど」
「仕方ないじゃん! レトロゲー配信は機材との勝負なんだから!」
「機嫌が悪くて、起動してくれないとかあったら」
「配信内容変えなくちゃいけないから」
「だからギリギリまでなにやるかなんて言えないのよ!」
ばにら「なるほど」
「美月さんがそう言うなら……(素直に信じる)」
ずんだ(危ない危ない)
(毎日、ノリでやるゲームを選んでるから)
(告知できないことがバレる所だったわ)
(今後は気をつけよう……)
ばにら「けど、美月さんはともかく、うみはなんで告知してないバニ?」
「それこそ社会人生活が長いうみなら、ちゃんと報告してそうなのに」
◇ ◇ ◇ ◇
Bちゃ「もしもし、うみさん! 今よろしいですか!」
「本日の配信予定ですが、枠だけ確保して内容書いてないですよ!」
「なにやるんですか!」
「え?」
『VTuberとしてやっていく自信がなくなった?』
『みんな委員長のことを、』
『【自分をJKだと思いこんだコスプレおばさん】』
『だと思っている?』
『このままじゃ夏コミで、ウワキツな薄い本が作られちゃう?』
『乳○をエグい感じに大きくされた、委員長を描かれちゃう?』
「なに、意味分かんないエロ妄想してヘラってるんですか!」
「甘い! 甘っちょろいですよ!」
「今飲んでる、どろり濃厚クリームカフェオレより甘い!」
ナ レ「時には、こんな困った相談を受けることも」
「ほんと、おつかれさまです(ねぎらい)」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
作られちゃう♥♥♥ 委員長の薄い本が作られちゃう♥♥♥
おっぱいが異様に大きく描かれたり、おけけがボーボーだったり、アクロバティックに動いたり、本来はないものが生やされたりしちゃう♥♥♥
んほぉおおおおおッ♥♥♥ らめぇっ♥ 見ないれぇっ♥♥ 委員長の恥ずかしい姿を、見ないれぇえええええッ♥♥♥
※ 本職のノリw
スケジュールの把握から、演者のメンタルケアまでやるBちゃん。
そりゃ、これだけいろいろとやってたら、ワーカーホリックはしかたない。
そして、地味に病んでるうみちゃん。DStarsのツートップも楽じゃないぜ。
むしろばにらが鋼メンタルなだけ……。
(陰キャなのに、そこまで盛大には病まない)
実は問題児だらけのDStars事務所。そこで働くBちゃんの苦労が二話目にして、垣間見える今回の番外編。はたして、Bちゃんの胃は持つのか。気になる方はぜひぜひ、レビュー・評価・応援・フォロー、よろしくお願いします……!m(__)m
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