付き合いは大事と言うけれど

お題：フォロワーの脱毛 制限時間：15分

「ねぇ……お風呂つまってるんだけど」

「裸でどうした？」

「そこ見るとこじゃないよね？　どうせあとで見るよね？」

「違いない」

「そうじゃなくて、お風呂なんでつまってるの？」

「陰毛をちょっと剃ったんだよね。やってるとき邪魔になるかなぁって」

「なにそれ。そんな気遣いいつもしないじゃん。了解もなく、いつだってレイプ紛いに襲ってくるじゃん」

「本当に嫌がったらしてないでしょ」

「……それはまぁそうだけど」

「あとはあれかな。髪の毛かなぁ。最近抜け毛がきになるんだよね」

「脱毛したとか？」

「いや、足とかはするけれど、髪の毛にはしないよ。ハゲ嫌じゃん」

「ふーん。そういうのは自分で掃除してあとの人が困らないようにするのが普通じゃない？」

「一緒に入ってくれるんなら、そうしてもいいよ」

「……そう」

「入る？　俺もう入ったけど」

「掃除してくれるなら入って」

「わかった。じゃぁ、コスプレしてもらおうかな」

「はっ？　お風呂入るんだよ？　コスプレとか意味ないでしょ？」

「お風呂でやるのはまた違うんだよ。お湯の温かさというか、お湯の反射とか」

「へぇ……」

「無難にスク水にしよう。新しいの買ったんだよね」

「またスク水買ったの？　10個ぐらいあるよね？」

「全部形が違うんだよ。競泳水着っぽいのとかセパレートとかスカートとか、旧スクとかさ」

「はぁ……どうしてこんな人とあたしは付き合ってるんだろう」

「そりゃぁ好きだからじゃない。じゃぁ、これ着てね」

「仕方ないか」

「ほら、こっちは脱いだよ」

「もう大きくしてるじゃない！」

「そりゃ裸見たら男はいつだって臨戦態勢ばっちりよ。そうだ。陰毛剃ってあげるよ」

「いいよ、しなくて」

「つるつるも可愛いと思うんだけどな」

「今日はスク水だけだからね」

「今度に期待するよ」

「次回もないから！」

「照れなくてもいいよ。ほら、着てきて」

「当たってる！　当たってるから！」

「いずれ入るんだから、当たってもいいじゃないか！」

「よくなーい！！」