第2章サイドストーリー2 生き返り騒動の黒幕
千と舞結が草狩隊本部に戻ってくると、智弘の他に草狩隊が2人いる。
2人とも、何故だか分からないが生き返った。
喜び合う跳達と舞結だが、あまりのんびりしている暇はない。街ではナスの暗魔が人を襲い、暗魔を増やしている。このままでは、草狩市は再び暗魔によって壊滅する。
外に出て、ナスの暗魔を倒していく千達。跳が撃つ弾は、地面や暗魔に当たると爆発する。良歩は大剣の一振りで暗魔をなぎ払う。
ナスの暗魔だけでなく、猫の暗魔も現れる。かつて草狩市を襲ったハンターの暗魔群も復活しているのか。そう考える千達。上級暗魔が生き返った事を考えると、善意で人を生き返らせただけではなさそうだ。
阿吽が助けに来る。ここは自分達に任せて、黒幕を捜してほしいと。
千達は阿吽達に任せ、ナスの暗魔を統率している黒幕を捜す。
まだ千達は研究所を訪れていない。もしかしたら黒幕は研究所にいるのではないか。そう考え、千達は森を進む。
途中で駆と合流する。駆は千から連絡を受けて駆けつけたという。
当時の草狩隊5人が揃った事を、喜び合う草狩隊。智弘、跳、良歩は自分達が死んだ後の駆と舞結を心配していた。駆は千と出会い、草狩市を取り戻した話をする。
良歩は駆達が無事だった事を聞いて、安心する。跳はもっと暗魔を狩りたかったと。智弘は、新しい事を知れて感謝している。
そこに、猫の暗魔らが現れる。
千達は魔機を構える。駆は狼の魔機を取り出し、装備する。駆は一度、狼の魔機を使ってみたかったと。
千達は猫の暗魔らを倒していく。駆は狼の魔機で狼らを召喚し、猫の暗魔を一斉に攻撃する。跳は木々を飛び移って銃を撃つ。
駆は狼の魔機を舞結に渡す。狼の魔機は舞結の兄の形見でもある。そして、狼の魔機は鳩の魔機よりも強い。
舞結は狼の魔機を受け取る。
千達は森の中を進む。
千達は研究所へとやって来た。研究所にも、生き返った人がいる。
智弘は友達と再会する。そこで魔機について話す。
智弘はマギアの研究所に勤めている友達から、マギアが草狩市を滅ぼそうとしているのを聞いた。そして、草狩市を守るため友達から5本の魔機を託された。その魔機が、馬、鳩、象、ウサギ、キリンの魔機。つまり草狩隊が持っている魔機である。
ちなみに阿吽が持つ狛犬の魔機は巫女達が元々使っていた物。狼の魔機は、草狩市でマギアが作っていた魔機。
そこに、魔機使いと猫の暗魔らが現れる。魔機使いは、名をリョウヒョウと名乗る。リョウヒョウは、チーターの暗魔。
リョウヒョウは、キュウリの暗魔が自分を生き返らせてくれたという。
リョウヒョウは、この研究所には縁がある。リョウヒョウは、マギアの研究所から脱走した暗魔。大事にならないように人を襲い、暗魔を増やした。増えた暗魔らでマギアの研究所を襲い、滅ぼした。
再びリョウヒョウは、この研究所を、そしてこの草狩市を自分たちのものにするという。
千達は、リョウヒョウをここで倒す決意を固める。
リョウヒョウは、チーターの魔機を持っている。チーターの魔機は、チーターをモチーフとした足装備。
千達は、リョウヒョウ達と戦う。
リョウヒョウは高速移動し、蹴る。千は烏の魔機を使って、リョウヒョウと高速の戦闘を繰り広げる。
千達はリョウヒョウ達を倒す。
暗魔によって生き返ったのなら、暗魔を倒せば生き返った事は無くなる可能性が高い。駆は戸惑うが、智弘達は自分達よりも草狩市を守る事を優先して欲しいと頼む。駆は承諾する。
そこに、キュウリの魔機使いが現れる。キュウリの魔機使いは、名をコカという。キュウリの魔機は、キュウリをモチーフとした刀。コカはキュウリの暗魔でもあるという。
千はコカに問う。コカが死んだ人を生き返らせたのか。
コカはそうだという。コカの目的は暗魔を増やし、再び草狩市を暗魔の支配に置くこと。しかし、普通の暗魔を蘇らせる事はできない。そこで死んだ人を蘇らせ、再び暗魔にしようとしたのだ。そして上級暗魔であるロウとリョウヒョウも生き返らせた。しかしロウとリョウヒョウが草狩市を支配できなかった事に、少しがっかりしている。
千達はコカと戦う。
コカは、ナスの暗魔らを召喚する。そしてキャンバスを展開する。キャンバスは盆踊り会場。ナスの暗魔らが、音楽に合わせて踊っている。コカは中央のやぐらで太鼓を叩いている。千達も、音楽に釣られる。
智弘は象の魔機でこの状況を切り抜ける方法を探す。方法は、他の音楽を流しナスの暗魔らを味方に付ける事。
千はスペードの魔機を具現化する。スペードの魔機はバイオリンとして演奏する事もできる。千が演奏すると、ナスの暗魔らがこちらの音楽に釣られて踊り始める。
コカは太鼓を叩くのをやめ、戦いを挑む。ナスの暗魔らも戦う意志を見せる。
駆とコカは、それぞれ馬を召喚する。そして駆は王の剣で、コカはキュウリの魔機で一騎打ちする。
勝者は駆。千達はコカとナスの暗魔らを倒した。
キャンバスが解ける。それに合わせて、智弘達の体も消えかける。
智弘は、少しの間駆と舞結といられた。新しく千とも会えた。そして、この草狩市が守られた事を知れて、幸せだったと。
跳は笑顔で手を振る。良歩は駆と舞結が無事で良かったと。
智弘達は消えていく。研究所にいた人も消えていく。
生き返った人は皆、消えた。
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