第7章 色鳥市/陰謀の都市

 千は、色鳥市いろどりしへとやって来た。色鳥市は大都会で、ビルが多く建っている。また文化や芸術の発信地とも言われている。


 色鳥市には白鳥隊しらとりたい黒烏隊くろうたいがある。どちらも暗魔を倒すという目的は一緒だが、考え方が違うという事で2つに分けられている。


 黒烏隊は本部が不明なため、千は、まずは白鳥隊本部を目指す。



 

 白鳥隊本部で、白鳥真言しらとりまことと出会う。真言は白鳥隊の隊長である。


 真言の魔機は白鳥をモチーフとした弓だ。


 真言は普段はWebライターとして、白鳥隊の活動記録や全国の魔機使いについてまとめている。勿論、千の事も知っているという。


 真言はある謎を追っている。木江市で魔機使いが暗魔化した事件。白鳥隊が取材し、色鳥市でも報道された。しかしその日以降、ニュースが減り、娯楽番組が増えた。真言は、何者かの仕業ではないかと睨んでいる。


 真言の机に飾られている、遊園地で撮った写真。真言の隣に、黒烏玄くろうげんが映っている。玄は、真言の彼氏。


 住民から、ひよこの暗魔が現れたと通報が入る。

 千達は、ひよこの暗魔の元へと向かう。



 

 野外ステージには、ひよこの暗魔が大量発生していた。

 千達は、ひよこの暗魔と戦う。



 

 暗魔が現れた事を知ったのか、黒烏隊も駆けつける。しかし隊長はいない。


 黒烏隊の隊員はキツツキの魔機使いとペンギンの魔機使い。魔機はキツツキをモチーフとした槍とペンギンをモチーフとした銃である。


 黒烏隊と協力し、ひよこの暗魔を倒す。


 黒烏隊の任務は、真実を隠蔽する事。黒烏隊は真言に忠告する。これ以上真実を明かせば、命を狙うと。

 黒烏隊は去る。


 真言によると、娯楽関係はドラマチック☆ドラーが詳しい。


 ドラマチック☆ドラーは、魔機のメーカーの1つ。魔機を戦う為ではなく、人を楽しませる為に利用している。


 真言はドラマチック☆ドラーの魔機使いに会い、話を聞こうとする。その為ドラマチック☆ドラーの魔機使いに連絡する。



 


 とある魔機使いと会えるようで、千達はある魔機使いとタワーの前で会う。


 ドラマチック☆ドラーの魔機使い、孔雀黄桜くじゃくきおう


 黄桜は、モデルとして活動している。屋外な為サングラスやマスクで変装している。


 黄桜の魔機は演出や機器の充電に使われている。


 黄桜は、別メーカーの魔機使いには自分に勝ったら情報を提供するという。千や真言のものなど一般的な魔機は、マギア製だからである。

 

 千達は、黄桜と戦う。

 黄桜は自分が黄桜だとばれない為に、キャンバスを展開する。キャンバスは、スタジオ。

 

 黄桜の魔機は、孔雀をモチーフとした銃だ。浮かぶ何本もの孔雀の羽根から、ビームを出す。


 千達はビームをかわしながら、黄桜を撃つ。

 千達は黄桜に勝つ。黄桜はキャンバスを閉じる。


 黄桜は、娯楽番組が増えたのはドラマチック☆ドラーの仕業だという。


 ドラマチック☆ドラーは、楽しければいいという考えを持っている。そのためニュースなどの暗い番組よりも娯楽番組を優先させたのだ。

 

 真言は、ドラマチック☆ドラーと戦う事を決意すると。

 

 すると黒烏隊が現れる。この前と同じ、キツツキの魔機使いとペンギンの魔機使いだ。


 黒烏隊の目的は、真言を始末する事。

 千達は黒烏隊と戦う。


 キツツキの魔機使いは始末する為、キャンバスを展開する。キャンバスは、夜の森。

 

 キツツキの魔機は木に穴を開けて刺し、ペンギンの弾は木や地面を滑り千達を狙う。千達は当たってしまう。


 千は勇者の魔機で森を照らす。そして鳩の魔機で鳩を飛ばす。鳩は黒烏隊を追跡し、攻撃する。

 

 千達は黒烏隊の隊員達に勝つ。

 黒烏隊はキャンバスを閉じ、去る。



 

 千達は白鳥隊本部へと戻ってくる。


 真言は、千に資料を見せる。そして黒烏隊について話す。


 黒烏隊が現れてから、真言は黒烏隊について調べていた。黒烏隊はマギアの組織。


 黒烏隊の目的は真実を隠蔽する事である。更に暗魔の襲来とは関係無く、黒烏隊が現れた。ドラマチック☆ドラーに、マギアが関係しているのではないか。


 悩んでる真言に、千は草狩市の事を話す。草狩市では、マギアが暗魔に関する実験を行っていた。暗魔が脱走した時も、マギアは草狩市の人間を犠牲にすることを決めた。強い暗魔を生み、強い魔機を作り出すため。


 やはり、黒幕はマギアなのではないと、真言は考えたという。



 

 記事にて、マギアが悪の組織だと公表する真言。

 すると住民から動揺のコメントが書き込まれる。マギアが悪の組織なら、誰が自分達を守ってくれるのかと。


 真言は驚く。千は、時には真実を隠すことが必要なのではないかと提案する。

 真言は、うなずく。



 

 一滴が白鳥隊本部を訪ねる。一滴は千達の状況を知って、助けに来たという。

 一滴は、千から状況を聞く。

 

 一滴は話す。確かに、真実を飲み込むのは辛い。しかし、魔機使いが暗魔になる。その真実を知らなければ、ゲーム感覚で魔機使いになっていたかもしれない。真実を知ったからこそ、真剣に戦う事ができる。


 だから一滴は、真実を知れて良かったという。

 真言は、改めて黒烏隊と戦う事を決意すると。



 

 白鳥隊本部に、玄が現れる。

 玄は明かす。黒烏隊隊長は玄。


 これ以上真実に辿り着かせないために、真言を抹殺する命令が出たと。玄は運命を嘆く。恋人を、この手で殺さないといけないから。


 組織の為に、玄はその命令を実行する。

 玄もまた始末する為に、キャンバスを展開する。キャンバスは、夜の都会。


 玄は魔機を具現化する。玄の魔機は、烏をモチーフとした短剣。

 玄に対抗する為に、真言も魔機を具現化する。


 玄は高速移動で、真言を追い詰める。

 

 真言は、玄の魔機の石を狙う。そして矢を放ち、玄の魔機の石を破壊する。玄の魔機は機能を停止し、キャンバスも閉じる。


 魔機使いではなくなった玄は、ただの人間。マギアの命令に従う必要は無いと。


 玄は安心する。これで真言を抹殺する必要が無くなったと。

 そして玄は全てを話す。


 黒烏隊は、マギアの命令で真実を隠蔽していた。ドラマチック☆ドラーは、マギアに利用されていただけである。娯楽番組を流す事によって、真実から目を逸らさせる為に。


 真言は、マギアを倒す決意を露わにする。



 

 色鳥市のタワーが停電する。そして、サンダーバードの暗魔が現れる。

 千、真言、玄は駆けつける。



 

 非常階段を上り、サンダーバードの暗魔と同じぐらいの高さまで来る。


 サンダーバードの暗魔は雷の魔波を放ち、タワーのガラスを割る。

 千達は、サンダーバードの暗魔と戦う。


 サンダーバードの暗魔には、真言の魔機は効かない。玄の魔機は壊れているため、玄は戦えない。


 すると王の剣が飛んでくる。王の剣は真言と玄に力を貸す。


 真言の魔機はくぐいをモチーフとした魔機に、玄の魔機は八咫烏をモチーフとした魔機になる。そして、真言と玄に羽が生える。


 サンダーバードの暗魔は、雷の魔波を飛ばしてくる。


 千は馬の魔機で矢を放つ。真言と玄は空中を飛び回る。そして真言は矢を放ち、玄は斬る。

 千達は、サンダーバードの暗魔を倒す。



 

 ドラマチック☆ドラーの社長、世界描せかいえがくがやって来る。描の魔機はペンをモチーフとした杖だ。描いたものを具現化させる。


 描によれば、サンダーバードの暗魔はマギアが捕らえていた暗魔。真言と玄を始末するために放したのではないかと。


 描は千の噂を聞いている。新たなアイデアを得るため、千に会いに来た。そして、千と戦いたいという。

 千と描は戦う。


 描は円を描く。すると円から、火柱や水流が吹き出す。描は矢印を描いて、矢印を飛ばしてくる。


 千は風呂の魔機でインクを落とす。しかし数が多く、当たってしまう。

 千は描に負ける。


 描は千に忠告する。千とマギアの理想は対立している。千は、いずれマギアとの衝突は避けられないと。

 描は去る。



 

 真言は王の剣を手にする。

 真言はこれからもマギアの謎を追い続け、マギア打倒の有志を募るという。


 王の剣は空間を切り開き、コロシアムへとつなげる。

 千は真言と別れ、コロシアムへと入っていった。

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