第4章 浪包海域/ロマンの海

 千は、浪包海域ろぼうかいいきへとやって来た。浪包海域は様々な島があり、千は港町にいる。

 

 浪包海域は、ロマンや宝を求めて旅立つ人が多い。しかし、海の中には暗魔が住んでいて危険である。

 

 千は王の剣を探すため、港町の人々に聞き込みを行う。


 


 千は船の持ち主、鮫島和二さめじまわにと出会う。和二の魔機はサメをモチーフとした鋸である。

 

 和二は船を持っている。この船で世界中を旅しているという。

 

 和二は世界を旅し、宝を手に入れている。

 

 和二は浪包海域にある宝を探している。この宝の地図に示された場所に、宝があるかもしれないと。

 

 王の剣が見つかるかもしれない。そう考えた千は和二に同行を相談する。和二は承諾する。

 

 千達は船に乗り、港町を出発する。



 

 和二が運転し、船は進む。

 

 道中には海鳥や魚を発見する。しかし、海から暗魔が船に乗り込んでくる事もある。

 

 エビの暗魔が船に乗り込む。千と和二は戦う。

 

 エビの暗魔の殻は頑丈で、攻撃が効かない。千は槍型の魔機でエビの暗魔をひっくり返し、柔らかそうな腹に攻撃する。

 攻撃は効き、千達はエビの暗魔を倒す。



 

 和二は、もう1つの旅する理由を明かす。それは、父を捜すため。

 父は浪包海域に旅に出て、行方不明になった。旅を続けていれば、いつか父に会えるかもしれないと信じているという。



 

 船は、濃い霧の中に迷い込む。

 

 コンパスで方角を見失わないようにして、船は進む。

 

 しばらく進んでいると、霧の中に、古い船が現れる。所々壊れていて、まるで幽霊船だと千は感じる。

 

 幽霊船は和二の船に近付くと、止まる。宝を手に入れると言い、和二は幽霊船に乗り込む。千は後を追う。



 

 幽霊船は所々に汚れや壊れた部分がある。しかし、和二はこの船に見覚えがあるという。


 船を探索中、骸骨の暗魔が現れる。千達は、骸骨の暗魔と戦う。

 

 骸骨の暗魔は他の骸骨の暗魔らを召喚し、集団で襲いかかる。千はメイス型の魔機で、骸骨の暗魔らを壊す。

 

 千達は、骸骨の暗魔に勝つ。


 骸骨の暗魔は話す。その力があれば、自分の夢を託せるだろうと。


 何か気づいたのか、和二は驚く。


 骸骨の暗魔が胸に着けているお守りは、和二が小さい頃父に作って渡した物。父は肌身離さず着けていたという。


 骸骨の暗魔は、宿主は和二の父だった事を明かす。


 父の夢は宝島にたどり着く事。しかし、宝島は危険な場所だと言う。

 それでも和二は冒険者として、本当に危険かどうか確かめると。

 

 宝島に住む暗魔には気を付けろ。そう言い残し、父は消える。



 

 気が付くと千達は和二の船に乗っている。霧も晴れている。

 

 和二は張り切って、宝島を目指す。




 船は、南国島に寄る。和二は寄り道して島によるのも好きだからだという。

 

 南国島で白愛と会う。白愛は、南国島でケーキ用のフルーツを買っている所だという。

 

 千達は、宝島について聞く。白愛は宝島については知らない。しかし、シーランティスの伝説については本で読んだことがあるという。

 

 シーランティスは浪包海域にあったらしい国。資源が豊富で、近隣の国々を侵略して支配していた。しかし神々の怒りを買い、海に沈み、滅亡したと言われている。

 

 白愛と別れ、千達は宝島に向けて出発する。



 

 千達は宝島に到着した。宝島には、巨大な貝が見える。千達は、あの貝の中に宝が入っているのだろうと予想する。


 千達が宝島に足を踏み入れた瞬間、大きな貝に足を挟まれる。そして、魔機使いが現れる。

 魔機使いの名はバイという。バイの魔機は、貝をモチーフとした手甲だ。

 

 バイは宝の地図をばらまき、ここへ冒険者をおびき寄せている。そして、冒険者を貝で捕らえる。捕らえた冒険者を暗魔に変えていると。

 全ては、冒険者をおびき寄せるための罠だったのだ。


 千達は貝を壊し、貝から脱出する。そして、バイと戦う。


 バイは大きな貝殻を召喚し、身を守る。千はハンマー型の魔機で貝殻を壊し、和二は隙を見て貝殻の無い所を攻撃し、バイに勝つ。


 バイは魔機を捨て、貝の暗魔となる。千達は、貝の暗魔を倒す。



 

 貝の暗魔を倒すと、巨大な貝は消滅した。中からは、王の剣が出てくる。

 和二は、王の剣を手に入れる。


 船に戻ろうとした瞬間、クラーケンの暗魔が現れる。

 クラーケンの暗魔は、和二を攻撃する。そして、和二から王の剣を取り上げる。


 クラーケンの暗魔は海に潜っていく。千達も後を追って海に潜る。



 

 水の中では、魔波は届かない。泳いでクラーケンの暗魔の後を追う千達。

 魔機使いは、息継ぎ無しで海中を泳ぐことができる。

 

 クラーケンの暗魔を追って、海から深海へたどり着く。

 

 深海は暗いが、魔機使いはある程度目が利く。深海にはマリンスノーが浮いている。

 

 やがて深海の底に明るい場所が見える。

 クラーケンの暗魔は、明るい場所へ入っていく。そこには、海底都市があった。



 

 ここが白愛が話していた場所、シーランティス。シーランティスは陸と同じように歩ける。


 千は辺りを見渡す。建物や道は綺麗で、明かりもついており、遺跡とは思えない。ただ、住んでいる人はいない。


 通りは神殿へと続いている。千達はクラーケンの暗魔を捜しながら、神殿へと向かっていく。



 

 千達は、神殿へと入る。


 神殿の中央には王の剣が刺さっている。その後ろには像がある。


 千達が王の剣に近付くと、像が動き出す。像は遺跡を守る古代兵器だったのだ。古代兵器は目が5つある。

 

 古代兵器は目からビームを放ち、王の剣から遠ざけようとする。


 千達は、古代兵器と戦う。


 千は遠くから銃型の魔機で攻撃する。しかし、あまり効いていない。仕方なくビームをかわしながら、ハンマー型の魔機で攻撃する。和二も、後に続く。


 千達は、古代兵器を壊す。


 和二は、王の剣を手に取る。するとシーランティスに、海の水が流れ込む。


 千達は、シーランティスから脱出する。



 


 シーランティスを見つめる千達。シーランティスは、完全に海水に浸かってしまった。


 千は推測する。シーランティスは、キャンバスの力で陸と同じように動けたのだ。しかし王の剣の持ち主が決まった事で、前のキャンバスの効果が切れた。その結果、シーランティスは海に沈んだのだと。


 和二は千を港町まで送り届けるという。


 千達は船へと戻り、港町へと向かう。



 


 千達は港町へと戻ってきた。和二はこれからも旅を続け、宝を手に入れるという。


 王の剣は空間を切り開き、洋風な城が建っている城下町へとつなげる。


 千は和二と別れ、城下町へと入っていった。

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