第2話

どれくらい歩いたんだろう。

よく覚えていない。

長い時間ずっと一人で歩いていることは分かる。

ただ、一番明るいあの星へ歩き続ければいい。

それだけは分かってる。


あの星には何があるんだろう。

なにが待っているのかわからないが不安があるという訳ではない。

ついた先は私にとって良きところか、悪きところか。

ただ、自分の居場所を作れればいいのだが、できるだろうか?

今の自分には歩く以外何もないから、自分とは何者かと聞かれたら少し困惑するだろう。

渡り者、放浪者とでも答えるのだろうか。

だから、私は歩き続けるんだ。

あの星で自分とは何者であるかを理解するために。

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星流し @kasugano_mashiroha

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