閑話 ある頑丈な刀の話 四
ハモンの血を吸ってしまった。
刀身が溶ける程の
この血を
同時に思う。
これではハモンの道具失格だ。
ハモンの望む万物を断ち、ハモンに使われ、ハモンの手中に
それだけが存在意義だ。
それ以外の存在理由は自分自身であっても許さない。
その道具が主の血肉を欲するなど言語道断。
害虫にも
……
血肉が振り払われて納刀された。
だがそれは道具のする事ではない。
道具の身で出来る事ではない。
大規模な戦闘の後や十日に一度、ハモンは必要も無いのに
それはもう彼に服を
ハモンという持主が手ずから
今日は何匹も斬った。
ハモンは再び柄という服を
その時まで、ハモンの血の味を
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