閑話 ある頑丈な刀の話 三
最近、ハモンの様子が
今までは日の中で必ず
だがある時から抜かれなくなった。
鞘から解放して欲しい。
自身を見て欲しい。
自分を使って欲しい。
彼の役に立ちたい。
彼が必要とする
ただ、彼の存在を感じないかと言われれば違う。
より長く
子猫から成長した事で
そして、ハモンの手の感触の変化も感じ取れた。
誰かの体温がこびり付いている。
……私の
誰だか知らないがハモンに悪い虫が付いた。
自分の知る女ではない。
知らない温かさだ。
国の居た彼に近付きそうな女は
彼に関わる事を肉体が刀に変わった程度で忘れはしない。
……早く
いや、この世に生を受けて初めてハモン以外に触れて欲しいと思った。
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