第31話 祭り6

◆side???


「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ。」


 暗く、浅く。暗く、深い。


 迷宮という鳥籠の中で終わることの無い闘争の日々。


 倒し倒され、その度にまた迷宮へと取り込まれる。


「はぁ……っ。ここまで来れば一先ず安心か。」


 自我を持たず、思考を奪われ、ただただそうあれと植え付けられた本能によって体を動かすのみ。


 痛みがあろうと、仲間が死のうと、けして退くことは出来ず、どちらかが斃れるまで戦い続ける。


「ガァ……。」


 そんな無間地獄の中で何時だったか……私が自我を持つようになったのは。


 最初は薄ぼんやりとした僅かな光が見えるのみだった。それこそ何度も意識と呼ぶものが点滅し、その光が陰ることもあった。


 その度に強く思ったものだ。私にはなさねばならぬ事があると。幾度も意識が溶けそうになる度に、己から湧き出す存在意義を強く思い跳ね除け続けた。


 そんな日々を送っていたら私に自我と呼ぶべきものが定着した。いつ定着したのかは分からない。それこそふと気が付いたらそうなっていた。


 それと同時に己の身に無限に湧き出るかのような強大な力が宿っているのを感じた。何者にも負けることの無い圧倒的な力と何でも出来そうな程の全能感。


「ひっ……う、嘘だろっ!?あ……圧が更に、そんなんアリか!?」


 最初はその力にただただ困惑するばかりで己の力の全容を把握する為に時間を要したが、今では思うがままに振るうことが出来る。


 こんな風に巨体のままの身体では通れなかった所も、この有り余る力を一点に集中し圧縮させる事で目の前の愚かな存在と同じ位まで小さくなる事も可能だ。


 更に圧縮した分に比例して大幅に肉体強度も上がる。元の身体よりこちらの方が強いくらいだ。まあ難点としてリーチが極端に短くなる上に体力の消耗が激しいが……一息で詰めれるので余り問題は無い。


 それに―――――


「ぐ、ぶ……が……。」


 嗚呼、コレだ。この甘美な感覚。どれ程恋焦がれ、想ってきたか。数多の私の同胞達の無念、その想いが報われていくのを感じる。


 こうして”殺した”という感覚をより実感する事が出来るのであれば、若干の不便さなど気にもならない。寧ろ陶酔感すら覚える。


「……。」


 だがまだだ。まだ足りない。たった数人殺した程度では満足など出来ようもない。それは死してきた同胞達も同じ思いだろう。


 もっと、もっとだ。今までの恨みはこんなものでは無い。重ね続けた屍の数だけその想いは強くなる。………今も同胞達が殺され続けているのを感じる。


「……ガァ。」


 あちらか。感じるぞ。大量の愚か者共の気配を。……一人だけやけに気配が強い者がいるな。これは念の為に身体を元に戻して体力を温存しといた方が良いか。


 そう考えた私は既に貫いて絶命させた愚か者共の一人を地面に投げ捨て、狭い場所から出て身体を元に戻す。


「……。」


 そうして屠った者達の返り血で染まった体で踵を返し、新たなる愚か者共を皆殺しにすることの喜びを抑えきれずにその醜悪な顔をニタニタとさせながらゆっくりと向かうのだった。


 ————それが破滅の一歩になるとは知らずに。






◆sideジェイ


(はー、面倒臭い。やらなきゃならないとは分かっちゃいるんだが心底面倒臭い。誰か俺の代わりにやっちゃくんねぇかなぁ。)


 俺はジェイ。しがない深層の探索者さ。役割としては罠の発見や解除、事前に敵影が無いかなどを確認する斥候で、それで生計を立てている。そして今回組まれたパーティでの臨時のリーダーを任されている。


 このパーティはソロ探索者しか居無いため基本的にパーティ経験が無いらしく、唯一パーティ経験がある俺に白羽の矢が立っちまった。確かに迷宮へ潜る時は毎回臨時パーティを組んで潜ってたから勝手は分かるが、それでも面倒臭い事には変わりは無い。


「ふう。」


 迷宮階層四百階層。俺たちはゆっくりと階層を進んでいき数時間かけてここまで辿り着いた。今も迫り来た大量のゴブリンを駆除して短剣に着いた血糊を払い一息つく。


 何か見落としがないかをスキルを使って確認しつつ、問題が無かったためパーティ内に合図して先へと進む。


「うーむ。今年も大量に魔物が現れおるな。その分儲かるから良いんじゃが。」


「何時もこんな感じなのか?」


「そうじゃなぁ、四年に一度の割合で起きとるから余り記憶に残りづらいが大体こんな感じじゃな。今回も何処かのパーティが元凶を倒してお終いじゃ。」


「そういうもんか。……ふむ、これは。」


「ん?どうしたんじゃ真斗君。何か気になることでもあったかの?」


「いや、昔俺の住んでいた森の中での魔物に似た気配を感じてな。」


「お主森に住んでおったのか。どおりで誰も素性が分からぬ訳じゃ。こんな実力の持ち主が今まで無名だったなんておかしいと思っておったわい。して、似た気配の魔物とな?」


「ああ。今回の迷宮異変の感じからしてゴブリンだと思うのだが……まさかあいつもそうだったなんてな。」


 そうどこか感慨深げに頷くのは最近探索者になったという男、道影真斗。ここに来る前の経緯が一切謎に包まれている。背は大体170程で体格は普通。髪は白で少し肩にかかる程度の長さ、装いは恐らく店で買ったであろう「駆け出しセット」の小さめの少しボロい鞄を腰に巻き、心臓部を守る用の皮の胸当てを付けている。


 このセットは探索するにあたって必要な物は鞄と共に付いてくる回復薬を含め一通り揃えられている為、よくお金が無い新人探索者がこぞって買っているの見る。俺も昔は世話になったモンだ。


 もちろんあくまでも新人探索者用な為通じる階層は五十階層までで、間違っても深層で使用するはずのない代物だ。


 もっとマシなやつがあるだろと、パーティを組む時に思ったが別にあくまで迷宮異変による臨時パーティの関係のため、それで死んでも自己責任ということで敢えて何も言わなかった。


 まあ今ではそもそも防具すら必要がない程の化け物だと分かったため、結果的は正しかったと証明されたが……全く、苦笑いしか浮かばねぇよ。


 そんな俺の様子をドールが若干の疑問を浮かべていたがそれを気にせず目線で続きを促していた。二人が話しているのを見て蚊帳の外にいた俺とソーマは会話に参加するべく周りの警戒をしながら身を寄せる。


 ドールが言うように森に住んでたなら経緯が不明な理由も納得だ。まあこの辺で森と言ったらあそこ以外はないんだが、流石に無いだろうな。一体どこの森なのやら。


「その魔物だが、体長がこの迷宮の高さの半分ほどあってな。身体能力がやたらと高い上に多種多様な魔法を使う。ピンチになるとその巨体をどうやってか圧縮させて元から高かった身体能力を更に大幅に底上げし、そしてその余りある身体能力を生かして殴り合いを仕掛けて来る。あれは中々に良い近接での戦闘経験になった。」


「この高さの半分って、大体二十メートルくらいあるぞ……。」


 しかもパッと見せてもらっただけで分かる程の異常な身体能力の持ち主である真斗が言う「高い」って、一体どれほどのゴブリンだよ。


 その上色んな種類の魔法を使うだけでなく、更にそこからダメ押しの奥の手まで持ってるかもう訳わかんねぇわ……。


「それ本当にゴブリンなんかのぅ……?」


「いや絶対違うバケモノだろ。しかもそれと殴り合うとかアンタやっぱおかしいんじゃねぇの?」


 ソーマの言う通り絶対にゴブリンじゃねえだろそれ。と、俺は顔が引きつるのを感じながらなんとか心の声を抑え込む。


 こいつが戦ったとされるゴブリン(?)は俺たちの考えるゴブリンとは余りにもかけ離れており、そりゃどんなバケモンだと思わざるをえなかった。


 加えてそれと殴り合い、あまつさえいい経験などと宣う始末。先ほどのゴブリン塵殺劇を見せられていなければ到底信じられなかった話だ。


 いや、やっぱ聞いても信じられねえわ。そんなゴブリンが居てたまるか。そんな奴が居たらお前以外全滅必至だわ。


 正直俺は未だに真斗の実力を把握しきれていない。ぱっと見何も感じられないがそれは擬態である。まぁベテランの深層の探索者である俺や二つ名持ちのドールすら見抜けなかったがな。


 ……違うな。アイツは一切その強さを隠していない。ただ俺たちが正しく認識出来ていないだけだ。


 そう内心自嘲する。


 まあそれでも伝え聞く情報が先ず有り得ないと断言出来る物ばかりなのも原因かもな。


 案外、荒唐無稽な話ほど正しいのかもしれない。例えば組合のマスターより強いって噂とかな。


 そんな風に雑談をしながら散策を続けていると突然懐からチカチカと赤い光の点滅と共にけたたましい音が鳴り響いた。


「っ!この反応は……!」


「ん?何だそれは?」


「これは他の場所にいる者に危機を伝えることが出来る昔に作られた遺物アーティファクトでの。今回のような迷宮異変の場合に組合から一パーティーに一つずつ貸し出されておる物じゃ。詳しくは分からんがそれぞれが対の存在になっており赤の光と共に音が鳴ったら発信した者の距離と方角を示してくれるのじゃ。してどれくらいの場所から発信された?」



 説明助かるぜドール。正直そんな事を一々説明なんてしてられない状況だからな。


 それに、発信された場所からここまでの距離を逆算するにも多少は時間が掛かる。この数字からすると恐らく――――。


「距離からして……五百階層だ!」


「あと百階層もあるじゃねえか⁉」


「ここから転移部屋まで戻るにも最低でも十分……いや、真斗君とソーマ君はそこまで踏破していないからわしらしか使えんか。じゃがこのまま進むにしても大量のゴブリンがいる上に距離的に考えても圧倒的に時間がかかる。ならばどうするべきか……?」


 突然の他のパーティーからの救難要請。距離的にも遠く、内二人は五百階層までの転移が使用不可な為全員で行くことは出来ない。このまま進んでも時間がかかりすぎる上に、真斗の発した不穏な魔物の件もある。


 他の方法はないかと考えるが特に浮かぶものはなく、じりじりと時間だけが過ぎさっていくばかりで焦りが場を支配する。そんな中でこのパーティーのリーダーとして俺は決断する事にした。


「真斗とソーマは転移で迷宮外に出て組合に行き、念のためカムンドマスターを呼んできてくれ。俺とドールは転移部屋まで戻り五百階層まで飛んで向こうと合流する。恐らくこれが最善の筈だ。」


 この二人以外にも深層の新人は居る。場所が近かったなら兎も角、この状況じゃ俺の下した判断は他の奴らもする事だろう。出来ることなら二人にも来て欲しかったが……これが現実的な判断だろう。


 そんな意思を込めて提案すると他の奴らもそれしか無いと思ったのか、無言で相槌を返してくる。


「よし、それじゃあ早速行動を―――――」


「ひとつ提案があるんだが……それなら俺とソーマで五百階層まで行くっていうのはどうだ?」


「は?」


「いや、何言ってんだよアンタ!?」


 話を聞いてたか、コイツ?そもそも全員で転移が不可能だからお前ら二人は組合まで戻って、この状況でも頼れる転移可能な、カムンドマスターを連れて来てくれって話だっただろ?それを新人の二人で五百階層まで行くだと?確かに真斗の強さであれば二人でも辿り着けるかもしれないが……時間が足りないだろ?


「……確かに真斗君の強さなら二人で辿り着けるかもしれんが、時間が足りぬじゃろう?どうするつもりじゃ?」


 ドールも同じ考えだったのか、提案した本人に詰め寄る。


 すると真斗は口の端をニィ、と歪めさせながら話し始める。


「そうだな、確かに今までのペースで行けば先ず間に合わないだろう。だから俺がソーマを抱えながら出来るだけ全力で五百階層まで走り抜ける。勿論、道中のゴブリンは全部スルーする。一々相手にしてられんからな。」


「は?」


 何かしら策はあるだろうと思ってはいたものの流石にこれは予想外だったのか、ドールは口を開け絶句させていた。


「いやいやいや、一体何言ってんだアンタ、どう考えてもそれは無茶ってもんだろ!」


「そうか?見立てでは三十分くらいで辿り着くと思うぞ。迷宮探索に慣れたお陰か、どの道が次の階層へ続く道なのか大体分かる。しかも迷宮異変によって階層ボスは居なくなってるから実質ボス部屋スキップだ。」


「は?三十?」


「それにまだ身体強化を使ってないからな。時間が押してるので今回は部分的にだが解禁する予定だから案外もっと早く着くかもしれんな。まあ実際に見せた事がないからこればかりは信じて貰う他はないんだが。」


 次々と出てくる意味不明な言葉の数々に俺たちは全員混乱する。迫り来る大量のゴブリンをスルー?ここから五百階層まで走って三十分で着く?意味がわからない。


 いや、言ってる事は分かるがそれがどれだけ荒唐無稽な事か。……ん?


「今、まだ身体強化を使ってないって言ったか?」


「ん?ああ、言ったぞ。アレは余程のことがない限り使わない俺の切り札だからな。勿論、今回は限定的とはいえ使用する予定だが。」


「……。」


 あれだけの身体能力の持ち主だから余程の身体強化の使い手だと思っていたが……まさか素?え、嘘だろ?マジ?は?


「お、おい。それはいくら何でも嘘だろ?」


「本当だ。最低でも二倍は上げれる。」


「………マジか。」


「因みに最大で十倍までいける。」


「oh……。」


 やっべ、おもわず変な声が出ちまった。けどそれぐらい信じられねえことを言われてんだから仕方ないだろ。……いや、誰に向けて言い訳してんだ俺。とにかく、真斗に嘘を言ってる様子はない。信じられないが恐らく本当の事なんだろう。


 身体強化は魔法が使えない者でも関係なく誰でも使えるスキルだ。その代わりに強化倍率が低く、一・二倍ほどしか上がらない上に元からの身体能力が高くないと余り恩恵が無いという不遇ぶり。ハッキリ言ってバフ効果の有る魔法を使えば済む話だ。そっちの方が効果は高いし元の身体能力に左右されず一律で上がるしな。そのため習得しても余り使われないし魔法よりも魔力効率が悪いから余計に人気がない。


 だがこれは鍛えていない素人の場合の倍率だ。余り知られていないがこの身体強化、鍛えればより高い倍率を引き出すことが出来る。俺は精々一・八倍が限界だがその道の達人にもなると二倍、三倍にも身体能力を引き上げることが出来る。勿論肉体を鍛えなきゃどんなに高い倍率を出せても意味はないし、三倍にもなりゃ反動で肉体が壊れかねない程の負荷がかかるため相応の肉体が要求される。


 一・二倍でも元からの身体能力が高いと戦闘能力が劇的に跳ね上がるのに、それが最低でも二倍。それだけでも頭おかしいのにあの異常とも言える身体能力は身体強化を使用していない素の状態で、そこから更に最大で十倍というアホみたいな倍率の高さの身体強化が可能という。


 ……………それ何て化け物?


「そうか。分かった。真斗の案で行こう。それがいい。うん。」


「ジェイさんが壊れた⁉」


「こんな情報を言われたら無理もないわい……。」


 もうあれだ。考えるだけ無駄だ。どうしろってんだよこんな化け物。何でこんな人里に居るんだよ。あ、だからか。だから森に住んでいたのか?そうだな、きっとそうに違いない。うん。


「ソーマ君。念のためこの指輪を身に着けると良い。」


「んだこれ?」


「まあお守りみたいなもんじゃ。どの指でもいいからしっかりつけとけ。それがソーマ君の命を助けるかもしれんからな。」


「お、応……。」


「ほら、ジェイ。いい加減戻ってこんか。」


「……ハッ⁉」


 おっと、おもわず現実逃避しちまった。出来れば戻って来たくはなかったぜ……なんて、言ってられんか。はあ~~仕方ない。


 ため息を吐きながら俺は懐から丸い時計のようなものを取り出す。


「あんまり使いたくはなかったが、これも必要経費か。」


「む、それは?」


「これは俺が自腹で買った遺物アーティファクトで、組合に救難要請を出すものだ。一回使うのに充電していた魔力を全部消費するんだが、これが馬鹿にならない費用がかかってな。もしもの時用に取っておいたんだが……まあ仕方ない。」


 そう言って俺はボタンを押し組合に向けて救難要請を発した。くそ、組合もいい商売をしやがるぜ……。


「さて、準備は整ったな。それじゃ俺たちは戻って五百階層に転移してくるぜ。そっちはどうだ?」


「こちらも問題ないな。万が一にも落とすまいよ。」


「ほんとに頼むからな⁉」


「分かった分かった。」


 ソーマを脇に抱え準備万端と宣言してくる。抱えられているソーマは顔を青白くさせながら真斗に落とさない様に念押ししているが、まあ精々落ちないように頑張るんだな。


「それじゃ先に行く。後で合流しよう。」


「ああ、心配はいらんと思うが気を付けてな。それとソーマ、お前さんに言っときたい事がある。」


「な、なんだ?」


「……まあ、頑張るんだな。」


「は?それはどういう————」


「”身体強化”」


 真斗がスキルを発した瞬間、一瞬にして二人の姿が掻き消える。そのことに目を奪われていると、遅れてドンッッ!!と音が鳴りパラパラと瓦礫と共に砂埃が舞った。余りの出来事におもわず瓦礫が舞った場所を見てみると、そこには足を踏みしめた跡の様な亀裂がくっきりと出来ていた。そして続く轟音の数々に奥を見やるといつの間に付いたのか、天井やら壁やら地面と至る所に無数の足跡が残されていた。


 かなり大きい音だったはずなのに、気づけば既に音が聞こえなくなっておりドールと二人、あっという間に取り残されてしまっていた。


「ハ、ハハッ……。」


 心のどこかでは身体強化は既に使われていると思っていたが……こんな光景を見せられたら流石に信じざるを得ない。こんなんもう笑うしかねぇわ。やっぱ森に帰るべき存在だろアイツ。


「こりゃ、急がなければもしかしたらわしらの方が遅れることになりかねんぞ。」


「全く、常識はずれにも限度ってもんがあるだろうがよ。」


 既に背後から湧いてきていた大量のゴブリンを一瞥し、転移部屋の道へと向き直る。


「ほっほっほ。悪いが急いでおるんでな、派手に死んでいってもらうぞい!」


「こっちを巻き込まない範囲で頼むわ。」


 ドールが無数に湧くゴブリンに対して不敵に笑いながら物騒なことを言う。その気迫にやれやれと首を振りながら短剣を構え直し、俺は巻き込まれることを前提にゴブリン共を殲滅しにかかるのだった。

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