デート
身も心も
アシスタントさんが来てから仕事が捗って週に1度休みを設けられるくらいになっていた。
1人でやって来た時はスケジュールをつめつめにしていたこともあり、どれだけ時間があっても足りない気がしていた。
自分で考えてやっているが他の視点だから生まれるものもある。休みの日はゆっくり休む時もあればで新しいネタを探しに旅をすることもある。
一緒に住んでいる白翔も子グマのリナちゃんにリボンを付けたり衣装を着せたりするのはいいね。
かわいさが増しているよと褒めてくれた。アニメに登場したらまたグッズが発売されてスゴいことになるだろうねと話し合っていた。
まだ一緒に行けていなかった「石岡杏子と子グマのリナちゃん物語」を近くの映画館で観に行くことにした。
上演開始してから数ヶ月経っているにも関わらず未だに大人気で公開時間によっては埋まっていることもある程。前に観たとはいえ作風を少し変えている。客観的な違い、何か付け加えたものがあればと考えていた。
帰りに映画版ではどんなグッズが売られているのかと見に行くとパンフレットの他に下敷きやボールペン、Tシャツが販売されていた。
このTシャツの特徴として表には石岡杏子と裏の子グマのリナちゃんの同じワンピースを着ている姿がプリントされている。
自分の作品グッズをかわいく制作してくれて嬉しく、思わず買ってそのまま着て出かける。
その後近くのマンガ喫茶に立ち寄って全く違うジャンルのマンガを手に取る。何か参考になるものないかなとページをめくりつつこのストーリーいいな、このセリフ使えそうだなと思ったらスマホにメモをする。
始めて立ち寄ったマンガ喫茶。フードメニューも豊富で白翔とともにここでお昼ご飯を食べて行こう。
どんぶりものからうどん、定食、パスタ、デザートなど種類の多さに驚く。白翔はチキンカツ定食、碧波はカルボナーラをそれぞれ注文をして数時間過ごす。
所沢駅に行って電車に乗って近くの日帰り温泉に向かう。日頃の疲れが取れるだけでなく温泉っていいな。また行きたいと感じていた。
主人公の石岡杏子や子グマのリナちゃんは何をすることが好きなのかな。
また休みの日に今までやっていなかったことにも挑戦してみよう。色々やることでもっと視野が広がるのではないだろうかと呟きながら自宅に帰る。
次の日から仕事でアシスタントさんたちが来る前にある程度進めておきたいから早めに寝たいのにそう思うほど中々寝付けない。とりあえず目を閉じて寝れますようにと祈る気持ちでいた。
たまには
翌週の休みには白翔からデートに行こうと考えている。常に仕事のことを念頭にある碧波を喜ばせようとプランを計画をしていた。
生まれて数十年、テーマパークに行ったことのなかったから行きたいと考えてワンデーパスポートをネットで申し込んでいた。
まだ陽も上っていない時間に碧波を起こす。
行きたいところがあるからと伝えると急いでメイクする。朝ごはんを食べつつどこに行くとまだ言っていないものの
水色のワンピースを着てくるりと回る。そうしている間に始発の時間が過ぎて日出の時間になった。
所沢駅から池袋駅、東京駅を経由して江戸川を越えて千葉県舞浜駅に到着する。降りてすぐみな同じ方向に進む。
高級ホテルやかわいいモノレールと既にテンションが上がっていた。
入場を今か今かと沢山の人が行列を作る。
開演時間まで談笑しながら待っていてワンデーパスポート持っているならもう少しゆっくり来てもよかったのではと碧波にツッコまれたが返す言葉がない。
「朝早く起こしてゴメン。碧波とテーマパークに行けると思ったら嬉しくてつい。早く行って雰囲気に浸りたくてさ……」
その話を聞いて碧波は白翔を頭を撫でて笑顔でかわいいと抱きつく。
開演時間となり、入ってアトラクションに並ぶと思ったが碧波が向かった場所は違っていた。早速お土産やさんに向かって何やら品定めをしている。
キャラクターのカチューシャを見つめてどれにするか悩んでいた。ここに何分いるのかというくらいいて買う。
白翔はキャラクターのカチューシャを付けて歩くの恥ずかしいからと外そうとすると夢の国だからみんな付けてるから気にしなくていいよ。
それに似合っててかわいいから安心して。行きたいアトラクションと空いているアトラクションを確認しながらどのように回るかと話し合っていた。
いくつか回っていると小腹が空いてチュロスを2人で頬張りつつ歩いている。
途中でキャラクターのパレードを最前列に陣取って始まるまで待っている。
白翔、碧波とも初来園ということもありかわいいと子供以上に
パレードを終えてからお昼ご飯を食べようと歩いているがどこも混雑している。
しばらく歩いて所にカフェを見渡すと空いていて中に入ってメニューを見る。
さすが夢の国、全てのメニューがキャラクターにかたどっていてどれにするか悩むほど。
碧波はカレー、白翔はチャーハンをそれぞれ注文をして店内を見渡すとキャラクターが散りばめられていて背景はピンクと白と
注文したものが席に配膳されると碧波は目を輝かしてかわいい、食べる前に撮っていいと満面の笑み。
写真を撮って背景をバックに写真を撮って閉園時間ギリギリまでずっと居て再びお土産屋さんでアシスタントさんや河島さんにお菓子を買って終電で帰る。
電車の中でスヤスヤ眠る姿を見て充実した日を過ごせたのだと言わなくても伝わってきて嬉しい気持ちになっていた。
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