第34話
* *放課後* *
「は、話って?」
教室に俺と莉奈しかいない状態になると莉奈の方から話しかけてきた。
「あぁ。忠光の事なんだけど」
「・・・」
忠光の事で話があると言うと、莉奈は落ち込んだ様子になった。
「(・・・もしかしたら、告白されるかと期待したのに)」
「どうした?」
「何でもないよ。それで、忠光君がどうしたの?」
何でもないと言われて、俺はそのまま土曜日に忠光が春に告白した話をした。
正直、告白の話をするかどうかは、凄く悩んだ。莉奈の恋の応援もしつつ、忠光の応援もしているのだ。忠光が告白した話を勝手にしていいものか。でも、勝手に話しをしてでも莉奈に聞きたい事があったのだ。
「莉奈さ。春が忠光の事が好きだと宣言したって言ってなかった?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます