(四)
父の葬儀が終わった翌日の夜、自宅に地元の警察署から刑事が二人、やってきた。
警察は父の死を事件性があるものとして捜査をしていた。父は腹を刺されていたのだ。警察が調べるまでもなく殺人事件だということは俺でも判断できた。
話によると、父はやはり殺害されたという。それまでは俺も知っていた。しかしその先の話には驚かずにはいられなかった。
容疑者として挙がっているのが、黒川誠という男だという。
大曽根正司と名乗った署轄のベテランの刑事の口からその名を聞き、それが誰だか一瞬わからなかった。だが、どこかで聞いたことがあるとは思ったが、さらに続ける大曽根刑事の言葉で俺は驚かずにはいられなかった。
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます