第6話 俺が女王様の頼みを断れるわけないだろ?
さて、ついに
「さてと……なあ
「どうした?」
「これから
「え、いやだけど」
「お前も氷坂さんが最近なんて呼ばれてるか知ってるだろ?」
そう、
「
「それも相まって女子からはかなり嫌われてるみたいですよー」
「うおっ、びっくりした……誰だお前」
「あ、ども。ハルっちの友達の
「東雲、お前何しにきたんだ?」
「いやー、これから戦地へと
「暇ならお前もくるか?」
「いえ、私はこれから委員会があるので……失礼しますっ」
そう言い残して東雲は走ってどこかへ行ってしまった。
「まったく、何しに来たんだあいつは」
「まあ、
「結局ついてきてくれないのか……」
「まあ俺も
「しょうがない、一人で行くか」
そう言って俺は空き教室へと向かった。
+++++++++
「失礼しまーす……っと」
俺がその教室に入ると氷坂は窓のそばに立っていた。
「いらっしゃい
「お、おう」
俺が
「来てすぐで悪いのだけれど早速話をしてもいいかしら」
「お、おう」
「話っていうのは……」
ヤバい、ドキドキしてきた。
話って結局なんなんだ?
普通に考えるとこれは告白の流れ。
だがしかし、ラノベではこういう時
だがしかし、ここまでの俺は大分ラノベのテンプレとは外れてきている。
つまり
「私の作る部活に入ってくれないかしら」
どうやらこの世界にはちゃんとテンプレの神様がいるみたいだ。
「部活?」
「ええ、そう。"
なんだろう、ダサくね?
なんか緊張が一気に溶けてきたぞ。
「なにか言いたげな顔ね」
「いや、なんでも」
どうやらこの女王様は心が読めるタイプの女王様らしい。
「言っとくけどこの名前は私じゃなくて別の人が考えたのよ」
あれ?東雲の話では女子には嫌われているって言ってたけど案外友達いるのか?
「友達か?」
「姉よ」
なるほど、納得した。
「……一応聞くけどどんなことをする部なんだ?」
「この部活名で活動内容が分からないなんてあなたやっぱりバカなの?」
「一応だって言っただろ!まて、それよりもやっぱりってなんだ、やっぱりって」
そんな俺を無視して氷坂は話を続ける。
「まあ、あなたのためにわかりやすく説明してあげるわ」
「どうも」
「この部活は、このゴミ……学校をより良くするためにボランティアとして活動する部よ」
「今、ゴミって言わなかったか?」
「気のせいよ。生徒の意見を聞いたり、生徒の取り締まりをしていこうと思っているわ」
「なんでまたそんなことを?」
「……家庭の事情よ」
「どんな家庭なんだ……それよりよく新しい部活なんて認めてもらえたな」
「姉さんがいうには、
「俺は女じゃないけどな」
「あら、
「できるか!」
今俺は気づいたことがある。
氷坂のやつ、俺にデレるどころか俺を完全に
「それよりも、あなたは結局入ってくれるのかしら」
「そもそもなんで俺を?」
「1週間前、あなたが女子生徒を助けるのを見たのよ」
あの東雲のやつか。まさかそんなところから
今ならバズドラの落ちコンだけで10コンボはいけるんじゃないだろうか。
とにかく、断る理由もないし、むしろ俺にとって好都合だ。
絶対デレさせてやる……!
「ああ。よろしく頼む」
俺のその言葉に氷坂は満足そうにうなづく。
「じゃあ早速なんだけどあと三人部員を見つけてきてくれない?」
「え?」
「二人で部活を作れるわけないでしょう?あと三人必要なの」
「いや、さっきOKって……」
「仮のOKよ」
「ちなみに氷坂が誘うというのは?」
「私に友達がいると思う?」
「はあ……分かった、俺がする」
「任せたわ。安心しなさい、
そういうと、氷坂は空き教室を去ってしまった。
いや、なんか思ってたのと違うけどこれはこれでラノベ展開なのでは?
いや、
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ここまでお読みいただきありがとうございます!
今回長くなってすみません……励みになるのでよければ☆・コメント等よろしくお願いします。
ラブコメの法則〜学校一のクーデレ美少女ってのは主人公にだけデレるのが約束だろ?〜 シン @GaGe3132
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