第8話 実は……
『好きだよ。……ホノカ。』
その時……誰かが私を呼ぶ声が聞こえた。
『保乃ちゃ~~ん?』
『保乃ちゃん?!何してるの~~~?!』
『あ!!イケない!お母さんが来ちゃう!!』
そのラブストーリーの途中で、
保乃ちゃん【小学校4年生】は、
ゲームをセーブせずスイッチを
ブチッ!!!
と乱暴に切った!保乃ちゃんの
年齢からすると
かなりな過激な内容のゲームと
なるが。
最初こそ、保乃ちゃんは面白がって何度も何度も、王子様に恋をして、プレーしていたが。
保乃ちゃんの家は、母子家庭で家が貧乏だった為に……
保乃ちゃんの遊び相手はゲームをする事しか無かったのだ。
今日は、久しぶりにママが
ハンバーグを作ってくれる日だ!
保乃ちゃんは、そろそろ、このゲームも飽きたかな?と……。
無残にもゲームをゴミ箱へと捨ててしまったのだ!
そうとも、つゆ知らず……。
ゲーム内のホノカは、王子に抱かれた幸せに浸っていた。
ただ一つ、いつもと違った事が起きたのだ。
王子様達が、画像処理が出来てないために、
存在すらも消えかけていた。
余りにもやり込みすぎたゲーム内では、
ホノカと……姿形が見えない声のみの王子様達と、
イチモツの神様だけが、残っていた。
全て、取り残されてしまったのだった。
異変に気が付いたイチモツの神様は……ホノカに真実を打ち明けたのだが。
ホノカにとっては
女の子をこの世界から出す様に
説得をする事すら、
どだい無理だと……諦めていた。
ホノカは王子様達に話し掛けるが……返事は、ゲーム内のセリフのみだ。
『このまま、ごみ焼却場へ?』
そんなの嫌だ!!!!!!
ホノカは、プレーヤーの保乃ちゃんを、説得するしか道は無かった。
一体?どうすれば。。。??
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