第39話 バレーボールやるよ!
シード枠だったキリヤナギは、【認識阻害】のヒナギクとヴァルサスと対峙するが、ヴァルサスの方が横にいるヒナギクのやる気に戸惑っている。
キリヤナギは、そんな困惑するヴァルサスに向けてサーブボールを投げた。ヴァルサスが受け取ってボールが宙に舞った時、ヒナギクが消える。だが、キリヤナギは先程の対戦で捉え方を攻略していた。
【認識阻害】は気配や相手は見えにくくなっても「影」は消せないからだ。ヒナギクの影からボールがくる方向を予想し、飛び込む形で受け取って皆から拍手が湧く。ラグドールがトスしジンの真似をして打ち込んだ。守りの薄い場所へ叩きつけられたボールに、2人は間に合わなかった。
「殿下とラグドールさんに一点ですね」
「まじか、王子!? みえんの!?」
「ヴァルサスさん、殿下は『タチバナ』を真似事ですが会得してます。2人でなければ勝てませんよ!」
「!?」
「『タチバナ』は、我々能力者には絶対優位ですが、代わりに「王の力」がない人には、ただの無駄な動作でしかない。殿下が私の対策に動いた時が勝利の鍵です!」
ヴァルサスがキリヤナギをみると、楽しそうに笑っていた。その余裕の笑みに悔しくもなり、ヴァルサスも負けたくはないと気を引き締める。
相変わらず【認識阻害】を盛り込んだサーブに、ラグドールはボールを探すが見つけられない。しかし、キリヤナギは的確にそれを拾って可視化させる。ヴァルサスはその動作で気づいた。
影を見ていると、
なるほどと理解して、ヒナギクの影を追うキリヤナギの隙をつき、打ち込む。
下を見ており、突然ボールが可視化した事でラグドールも反応ができず同点になった。
「上手いです、ヴァルサスさん!」
「ヴァルすごい!」
「わかってきたぜ! 舐めんなよ!」
続けてキリヤナギからサーブがはいる。ヒナギクが触りボールはまた見えなくなるが、ヴァルサスが触れることで可視化する。見えたボールをラグドールが受け止め、キリヤナギが勝負をかけた。
間がなく打ち込まれたそれに、ヴァルサスがガードに走るが、指先に触れたのみで、ヒナギクも間に合わなかった。
「殿下にリーチですね」
楽しいと思っていたら、見知らぬ他の客が試合を見に集まっていることに気づく。まだそんなに多くはなくカメラも向けられていない為、バレては居ないのだろうと言い聞かせた。
ヴァルサスのサーブから始まり、ラグドールが止めて今度はキリヤナギがトスで上げる。ラグドールが打つとヒナギクの元へいったが、【認識阻害】がくるとキリヤナギが影を注視したとき、それは起こらず、不意をついたヴァルサスのスマッシュに対応ができなかった。
「ヒナギクさん、ヴァルサスさんリーチですね」
【認識阻害】に注視しすぎて、判断が追いつかなかった。接戦になっているビーチバレーは、点を取る度に集まっている人々から拍手がおこり、少し恥ずかしい。最後はラグドールからのサーブから始まる。
ヴァルサスが受け取り、キリヤナギは【認識阻害】を警戒していると、ラグドールが前に出た。
それを見たヒナギクが、消える。
ラグドールでは受けきれないと皆は思ったが、それはフェイントでキリヤナギがとった。そして、大きくあげられたそれを、ラグドールが叩き込む。
間なく放たれたそれに、ヴァルサス、ヒナギク共に反応ができず2人とも砂浜へ転んだ。
3点を先取したラグドールとキリヤナギは、決勝へすすむ。ヴァルサスはヒナギクが怒らないか怖くなったが、彼女は砂を払って満足そうな表情をみせていた。
「素晴らしかったです。ヴァルサスさん、ありがとうございました」
「え、こちらこそ、楽しかったです」
ラグドールとキリヤナギは、ハイタッチで喜んでいた。準決勝は、ジンとアレックス、セシルとプリムだ。
シード枠のセシルチームに、アレックスは震えているが、ジンは普段通り構えていて異様な空間にもみえる。ボールを渡されたセシルは、構えたジンをみて口を開いた。
「いやぁ、怖いね。ジン」
「そ、そうっすか……?」
「改めて向き合うと思うよ」
ボールが高く上がり、サーブが来る。
なんの仕掛けもないボールにアレックスが前に出るが間に合わず、床へ落ちかけたボールをジンがフォローする。
中央の枠線を超えてプリムの方へ戻り、彼女はセシルが打てるよう軽くトスを上げた。セシルは2人を超えるようにボールを浮かし、ジンとアレックスは枠外へ行くと見たが、ボールはまるで線の上を狙ったかのように落ちる。
「隊長とプリムさんに一点ですね」
「うっそ……」
「実は騎士学校時代に、大会に出たことあってねー」
「なん……」
「久しぶりで楽しいな」
「あら隊長さん、お強いんですね」
「マジっすか……」
「隊長、流石ですー! 応援してます!!」
唐突な経歴の暴露に騎士の皆がざわつき、セスナが目を輝かせている。初手の言葉から【服従】を使うのかと構えていたのがダメだった。ブラフに乗ってしまったと反省し、ジンのサーブから始まる。
セシルに打たせたくはないとプリムが取れるように投げるが、セシルが止め宙を舞う。そこからジャンプをしたプリムが打ち込んできて、アレックスが間に合わず床へ落ちた。
「隊長、プリムさんに一点ですね。リーチです」
「やりましたわ!」
「プリム嬢。お上手ですね」
「おい! タチバナ、完全に向こうのペースだぞ!」
「……」
上手いとジンは久しぶりに焦っていた。セシルは、完全にジンのパターンと性格を見切り、それをうまく載せる形で点を取っている。そこまで深く関わった記憶もないのに、衝撃すぎて言葉が出ない。
「巻き返せるか?」
「いやぁ、正直キツい……」
「らしくないよ。ジン」
大人げないとすら思ってしまうが、久しぶりに立ちはだかる壁だと思うと、スイッチも入ってくる。ジンがもう一度セシルを見直すと思わず目があってしまった。
「私は、君という脅威を畏怖しながらも、奢った事はないよ」
挑発だと受け取り、ブラフだと感情をおしこめる。
ジンはこれが苦手なのだ。味方から自分に対する畏怖を口にされる事で、それは倒してはいけない相手ではないかと疑念を抱いてしまう。
戦闘上において畏怖を認める事は、精神での負けを認めるようなものなのに、あえて言葉にされる事で精神的にもくる。
自分は怖い存在なのだろうとわかると、更に心でそれを否定したくなってしまいペースが保てないのだ。
「隊長さんは、彼が怖いのですか?」
「えぇ、彼は間違いなくこの親衛隊で最も強いですから」
やめてほしいと思いながら、このままストレートで負けるのは腑に落ちない。ジンは雑念を払う気持ちでサーブを放った。
そこそこ強く売ったのに、プリムが受けた事に驚き、セシルは優しく彼女にボールを渡す。飛んでくるプリムのボールをアレックスが受け、間なく打ち込みセシルとプリムの間へと通した。
アレックスが感心して、セシルも拍手をくれる。
「ジンのそういう所、頼りになるよ」
褒められてもなおさらペースが狂うのでやめてほしい。今はバレーだからこそいいが、ジンはセシルとは戦いたくないと重ねて思った。
セシルから始まったサーブは遅く、アレックスが綺麗に止めてくれた。打ち込もうかと思ったが、意表をつきアレックスへ任せるも、彼はパニックになって打たずそのままセシルへ飛ばしてしまう。
ジンが声を上げる前にそれがきて、音を立てて一気に床へ落とされた。
「隊長とプリムさんチームの勝ちですね」
「セシル強いー!」
「ジンが手加減してくれただけだよ」
拍手はされるが、ジンは項垂れるしかなかった。セシルの時点で嫌な予感はしていたが、ここまで上を取られるとは思わなかったからだ。
「タチバナ、大丈夫か?」
「悔しい……」
「ジンさんが珍しく凹んでる……!」
「ははは」
そしてコートは決勝を控え、キリヤナギとラグドール、セシルとプリムへ映る。少し休憩を挟みながら対峙したが、周辺には観光客が集まって人だかりができていた。
「バレたのかな……」
キリヤナギは海を出てからずっと帽子をかぶっているが、みんなこっちを見ていて緊張する。そもそもこんな状況で遊んでいいのかと不安になり、どうしようかとおもっていると、一応ボールを投げ渡された。
「ファンサービスでいいと思います」
セシルの言葉に何故か安心した。帽子をとり、視界を開くと皆がカメラをむけてくるが、気にせずサーブをうった。セシルは答えるように受け止め、プリムへと渡す。
彼女は遅くなったボールをラグドールへと打ち込んだ。ラグドールは受け止め、さらにキリヤナギへ渡して打った。セシルは止めようとして失敗し一点を先取する。
「ラグドールさんチームに一点ですね」
拍手がおこり試合は続く。プリムのサーブから、キリヤナギがガード。
セシルがフォローして、プリムも綺麗に持ち直した。打たれると思ったのに、セシルは2人を超えるようにボールを浮かせ、再び枠線ギリギリへ落とす。
「隊長、プリムさんに一点ですね」
上手いと、キリヤナギも楽しくなってくる。既に誰も「王の力」は使わず、普通の試合になっていて、ヴァルサスは感心もしていた。能力者同士の戦いは【タチバナ】を介す事で、一周り普通の試合になっているからだ。
ボールラリーはそれなりに続き、続けてセシルが点数を取る。追い込まれているのに、キリヤナギはとても楽しそうでこれをやってよかったとヴァルサスは顔が綻んだ。
次はどうなると注視してみていると、隣で試合を凝視していたセスナが反応する。
目立たないように辺りを見回し、人混みに紛れながらセオへ耳打ちへ向かっていた。
キリヤナギが2点目をとり、観客が沸く。
最後のサーブはプリムだ。
強めの打ち込みにラグドールは、尻込みせず受け止め、キリヤナギが勝負を賭けにゆく。プリムとセシルの間をとるが、プリムの腕が遮り驚いた。キリヤナギがガードしようとした頃には遅く、返されるように床へ打ち込まれる。
「3点ですね。隊長、プリムさんの勝ちです」
拍手が起こり、観客が枠線内が入ってくるのをジンとセシルが飛び出して庇いにゆく。帽子を被り一旦別宅の庭へと避難した。
追いかけてきた一般客は、他の騎士が止めた時点で追うのを諦め、事なきを得る。
「申し訳ございません。せめて夕方まで遊べればよかったのですが……」
「ううん、疲れてたし、僕も恥ずかしくなってたから平気、ありがとう、セシル」
「恐縮です」
ふとみるとジンは少しだけ凹んでいた。
そうして先に別宅へ移動した王子は、荷物を引き上げた皆と合流する。遊び足りないと言うヴァルサスの要望に応え、皆は別宅の脇にあるプールを使い持参したうき具で遊んでいた。
そうして日が暮れかけた頃、へとへとになった皆は、入浴を介し別宅にて時間を過ごす。徐々に日が暮れてくる庭で王子は、エリィを外へ出すとディスクを投げて遊んでいた。
興味が湧いたらしいククリールも現れ、ディスクを投げると、全速力で追いかけてキャッチしてかえってくる。
「あら、上手じゃない」
「すごいよね。教えた覚えないんだけど」
「アレックスが保護施設に居たとは聞いたけど……」
「うん。王宮でも飼えるのはそこまで多くはないんだけどね……。出会った時に僕を気に入ってくれたから」
「わかるの?」
「なんとなく……?」
ククリールの意味深な表情に少し困ってしまう。散々駆け回ったエリィは、腰を落としたキリヤナギの膝を枕にして伏せてしまった。
ククリールが撫でるのも許し、心地良さそうにしている。
「かわいい……」
「ククも好きだって」
「なんでわかるの??」
「え、だって嫌がらないし??」
再び困惑しているククリールに、やはり言葉に困ってしまった。その後ヴァルサスから夕食に呼ばれ、エリィを屋内へ誘導した王子は、広い食卓で夕食を済ませる。
そこで渡されたのは、カルミアビーチの付近で開催される花火大会のチラシだった。
「花火あるんだ」
「はい。見に行かれますか?」
「いくいく」
「セオさん、出店とかあんの?」
「ありますよ。堤防沿いから会場までかなり長くでているので歩くだけでも楽しめると思います」
「めちゃくちゃいいじゃん」
「正に夏の風物詩だろう。楽しみだな」
「ククはくる?」
「私は……」
答えに渋るククリールにキリヤナギは不安も得るが、嫌ではないようにも見えた。
「虫の対策をして頂けるなら……」
「わかった……!」
「お任せ下さい。お嬢様!」
ラグドールとヒナギクは、着替えてくると言って楽しそうにククリールと自室へと戻って言った。
キリヤナギとヴァルサス、アレックスの三人は、別宅のクローゼットへ案内され、そこに仕舞われている浴衣を選ぶ。
「貴族やべぇ……」
「ヴァル、どれにする?」
「選ぶ前に突っ込ませろよ。なんでこんな種類あんの……」
「父さんとか僕のおじいちゃんが使ってたの残してるって? 毎年数着買ってえらぶから、着ないとかあるみたい?」
「金持ちかよ、つーか王子だったわ」
「確かにデザインは古いが、まだまだ着れるものばかりだな」
子供用サイズのものから、大人のサイズまでそれは多岐に渡っていた。数の多いサイズは年代が合致するの合いやすく、柄の種類も幅がある。
「殿下我々もお借りしてよろしいでしょうか?」
「うん。皆で着よう」
「どれにすっかなぁ……」
「ヴァルサス」
ふと名前を呼ばれて脇を見ると昼間見かけなかったサカキがいた。手招きをされて向かうとまるで耳打ちのように話される。
「地味なモノがいいぞ」
「な、なんでだよ」
「目立つと狙われる」
言葉を失ってしまい、ヴァルサスは固まってしまった。
「敵がくんの?」
「わからないが、逃亡した異能盗難犯がまだ捕まって居ない。万が一がある。巻き込まれないよう地味なものにしておけ」
詳しく聞きたいことは山ほどあったが、サカキはそれ以上話してはくれなかった。おそらく守秘義務もあるのだろう。ここで話したのは「父」として「子」を守るための努力だ。
ヴァルサスは、身を守る手段とも思い夜に溶け込む柄の少ない地味なものを選ぶ。
「ヴァルって、もっとかっこいいの好きだとおもってた」
「え、まぁ、嫌いじゃねえけどそう言う気分だよ。アレックスも地味じゃん」
「人が集う場所で貴族が目立っては混乱を招くからな。ここは身分を隠す」
「僕も」
「大変だな」
本当に大変だと、ヴァルサスはため息をついた。リビングで皆の準備が終わるのを待っていると、騎士達もまた浴衣へと着替えて合流する。
学生組とは打って変わり騎士は皆、柄が大きい派手な浴衣を着ていてヴァルサスは思わず感心してしまった。
特にラグドールとヒナギクは、その髪色に合わせた色の浴衣を羽織り、華やかで見入ってしまう。
「めちゃくちゃ似合ってますね」
「恐縮です」
二人は着付けを終えたらしいククリールを誘導し連れてきてくれる。胸の周りのデザインを抑え足ものに華やかさをもつ浴衣を着る彼女は、頭に飾りをつけ普段とは別物の雰囲気を纏っていた。
「似合ってる……」
「あまり見ないで、恥ずかしいから……」
「素晴らしいな。写真に収めたいぐらいだ」
ククリールは、顔を真っ赤にしていた。
皆の準備を終えた一行は、大勢の人々が歩く列に乗り、会場をめざす。すれ違う人々は出店の食べ物をてにもったりお面をつけたりと、皆個性豊かな装いをしていた。
「光る腕輪つけてる人がいる……!」
「発光ブレスレットか……」
「なんで毎回視点が小学生なんだよ……」
お祭りは初めてではないが、家族できた頃は欲しくてもわがままが言えず我慢していたおもちゃだった。どこに売っているのだろうと店を探すと、ジンが見つけて人数分買ってきてくれる。
「私はいりません!」
「見てみて! 青色!」
「赤だわ」
「黄と白か……」
「面白いこれ」
「繋がるんだぜ、ちょっと貸せよ」
四つ繋げて輪にすると、回した時に残像が見えて面白い。高く投げても綺麗で王子はただ感動していた。
「王子もっとくか?」
「いいの?」
「私も特に興味はない」
両腕につけると少し手元が明るくなって便利だった。そんな両腕の明るい王子の腰には、肩から下げられるサーベルが見える。照らされてチラつくそれに、ヴァルサスは突っ込むべきか迷っていた。
「ヴァル、どうしたの?」
「なんでもねぇ」
たどり着いた花火会場は、四名分の席が設けられ傍には小さなテーブルもあり、ヴァルサスは自身の知る花火鑑賞とは乖離があり過ぎてフリーズしてしまう。
騎士達は空いたスペースにシートを引いて座っていて、グランジに至っては、フランクフルトやチョコバナナ、ベビーカステラなどを頬張っている。ジンもじゃがバターを食べていてキリヤナギが珍しそうにみていた。
「何それ?」
「バターの乗ったじゃがいもです。いります?」
「ううん、今はお腹いっぱいだし帰りに買うよ」
足元にはエリィが伏せ、4人もまた空を見上げるように腰掛けるが、ヴァルサスは周辺にいる騎士がいつのまにかジンとグランジ、セオ、ヒナギク、ラグドールの5名しかいないことを不思議に思っていた。
一緒に出てきたはずのサカキの隊とセシルとセスナ、リュウドがいない。
「親父は……?」
「ここは使用人に人数制限あって5人までなんです」
「そうなんすか?」
「その間は隊長も花火楽しむって言ってました」
「ふーん」
ジンの言葉にキリヤナギは、まるで無視するように反応を示さない。ローズマリー領の澄んだ空を見上げ、輝く星を楽しんでいるようにも見えた。
そして、ある瞬間に金の光が空へと昇り大きく弾ける。胸へ圧が掛かるような爆音は、一瞬耳を塞ぎかけるが聞いているうちに慣れて心地良くもなっていった。
「素晴らしいな……」
アレックスの感想が聞こえ、その場の9名はみな夏の花へと酔いしれる。
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