テンプレの話(短いよ)
すっかりエッセイ置き場になってしまったな。今回はいきなり結論なので短い。
Twitter で「テンプレの何が面白いんだ、飽きないのか」というツイートに沢山のリプがついててなかなかの良スレになってたんで興味深くみてた。
結論、思ったこと。
× 世の中にはテンプレが受け入れられる人とダメな人がいる
◎ 世の中には自分の
じゃないかな、と。
飽きる飽きないよりこれな気がする。
ぶっちゃけ、本当に自分の癖にマッチしてれば、似たような作品いくつでもかなり読めない?
ざまぁは多くの人間にとって癖だったから、たくさん読まれてテンプレと呼ばれるまでになった。俺はざまぁが苦手だからあまり読まないが、これは俺がテンプレ(流行り物という属性自体)を苦手なことを意味しない。
好きなものが流行ったら嫌いになる人はすまん。そういう人もいるとは思う。俺は寿命差ものがちょおお癖なのでフリーレンが流行ってちょおおお嬉しいぞ!
(ざまぁ見るのもだるいのでそんな連中放置して、主人公にはオレツエーや黙々と成り上がりや修行や自由を謳歌してくれた方がスカッとする派)
人外進化もの(人外と人の狭間で苦悩して強くなるやつがいい)とか人外が人間に混ざってこっそり暮らしてるモノなんかは俺の癖なので、似たようなパターンのやつかなり漁って読んでる。
もし世界がなんか間違って、これらがテンプレと呼ばれるほど覇権をとっていたら、俺はランキングに張り付いて上から全部読んでいるだろう。
つまり、そういうことだよ。
テンプレの面白さがわからないってひとは、とかく「毎回おなじの何が面白いんだ」とか馬鹿にしがちだけど、そのうちそこそこの人がたまたま自分の癖が世の覇権をとったことがないだけ、なんじゃないかなぁ。
それに、癖なジャンルであれば物語への解像度も高い。作者による絶妙な味の差がわかる。これはあらゆる趣味に言えることだけど。知らない人から見たら「全部同じじゃないですか」なのだ、こち亀の有名なアレ。
そもそもなろう系とかそのくらいの解像度、もっと荒ければラノベくらいの解像度の人にしたら、ざまぁも成り上がりも人外ものも現代ダンジョンも下手したら九十年代風ファンタジーも「全部同じじゃないですか」かもしれないのだ。
自分の癖な小説が覇権をとってランキングに並んでるのを想像してみてほしい。「癖だけどテンプレだから飽きたわ」ってなる?
なかなかならないんじゃないか?
まぁ、俺は自分の癖がそこまで供給されたことがないので、どのくらいで飽きるのかわからないが。悲しい……
飽きるほど供給されたかった。
俺は勉強と思って、口に合わなくてもざまぁも女性向けまで読んでみたりもしてるから「ざまぁも食傷だわ」なるけど、これは元々口に合ってないんだから当たり前なんだよな。
「俺はテンプレを受け付けない体質なんだ」って考えだと色々と面倒くさくなりそうなんだよね。
「自分の癖が多数派じゃないから、テンプレにはならないんだな。ざまぁが癖な人は沢山読めてたのしそうだなぁ」
って考えの方が、テンプレ楽しんでる人を変に見下したりする闇にはまらないで済むしさ。マイナーな癖を書いていくにも精神衛生上いいんじゃないか?
面倒くさいルサンチマン拗らせないで済むし、興味ないジャンルに対して寛容になれる。
前回でルサンチマン丸出しのエッセイ書いた奴の言うことじゃないけどね。
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