9 報酬
現実8分34.28秒=ゲーム1時間
現実205.712分(約3時間25分)=ゲーム1日
現実23時間59分=ゲーム7日
───以下本編───
《只今の戦闘行為によりLv.4からLv.5に上昇しました》
《杖術Lv.3がLv.4に上昇しました》
《水術Lv.2がLv.3に上昇しました》
《精神強化Lv.1がLv.2に上昇しました》
狼狩りを始めてから此方の時間で約2時間が経過し空が完全に闇に包まれた頃、俺のレベルは5まで上がっていた。
途中からは余裕ができたので杖での物理攻撃や水術を使っての攻撃等も混ぜて狼を倒していった。ちょくちょく群れで出てくることもあったがそれも何とか倒し切った。
30分おきぐらいで1、2分の休憩を取っていたとはいえ2時間近く動きっぱなしだとさすがに疲れるな。
最後のほうは周りに人が増えてきたからなのか狼とそんなにエンカウントしなかったからそんなに疲れなかったが、それでも疲れは蓄積している。
そろそろゲームにログインして現実時間で1時間近く経過するから、ここいらで一度街に戻って狼討伐の報酬を貰って、軽く休憩するとしようか。
△▼△▼△
取り敢えず、街に戻って来た俺はその足で冒険者ギルドにきていた。
冒険者ギルドの前の広場は時間が経ち、人混みのような状態が少しは改善されていたので先ほどよりはスムーズにその建物の中に入ることができた。
冒険者ギルドの中では酒場で飲んだくれている人が居たり、依頼掲示板の前でうんうんと唸っている人などがいたが受付の前は驚く程に人が少なかった。居ても依頼を出しに来たと思われる商人ぐらいだ。
流石に0時近くなっているからか、NPCの姿はそれくらいだな。プレイヤーはうようよいるが。
故にスムーズに依頼の達成報告をすることができた。
今回の依頼達成で得た報酬は、お金が60,000Fで素材が下級狼の毛皮と尻尾、肉、骨だったが狼素材は取り敢えずすべて冒険者ギルドに売ったのでプラスでお金が86,500F入ってきた。なので本日の総収入は146,500Fになった。
因みに『F』というのはこの世界の通貨の略称らしく、『ファスプレーション』というらしい。
硬貨も同じくファスプレーション硬貨と言うらしいが、この硬貨、インベントリから出す時に出したい枚数のみ考えてそれ以外何も考えずに出すとどういう原理か1枚ずつバラバラに出てくるのではなく、1枚にまとまって出てくるらしい。
例えば、1,000Fと念じながらインベントリから出すと『ファスプレーション硬貨(1,000F)』という風に出てくる。
――――――――――
【――・硬貨】ファスプレーション硬貨(1,000F) 品質:― レア度1
耐久―% 重量― 属性:硬貨 魔力伝導率―% 聖力伝導率―%
この世界の硬貨。
このファスプレーション硬貨は硬貨同士をくっつけることで1つに纏めることが出来る。
硬貨をタップして仮想ウィンドウを表示し数字を入力することで分離させることも可能。
――――――――――
閑話休題。
冒険者ギルドで報酬を受け取った俺は始まりの噴水の前のベンチに座って考え事をしていた。
「初期スキル枠をどうするか……。基本的に戦闘メインの予定だけど、たまの息抜き用に生産でも取っておくか?」
もともとそれ用に空けておいたようなモノだからな。
思い立ったが吉日。
早速とばかりにステータスを開き初期スキル枠の項目を選択した俺はそこに並ぶ文字を見て悩む。
――――――――――
《初期選択可能生産スキル一覧》
・鍛冶
・裁縫
・木工
・石工
・錬金
・料理
・宝石細工
・建築
・彫金
・農業
・etc.……
――――――――――
取り敢えず候補になり得るのは、鍛冶か錬金、宝石細工、彫金ぐらいかな? この中で一番、俺が興味を持ってるのは錬金だな。
実用的に考えても錬金が一番でその次が鍛冶になるだろうな。錬金の説明欄に『霊力を使いものを作成する』と書いてあるしな。
と、いうことで――……
《初期スキル枠と引き換えに錬金Lv.1を取得しました》
――――――――――
名称:イズホ
種族:水人族
職業:見習い―水術師
状態:正常
Lv.5
スキル
剣術Lv.3、杖術Lv.4、水術Lv.3、鑑定Lv.3、精神強化Lv.2、土属性脆弱Lv.10、錬金Lv.1
スキルポイント:140
称号:―――加―(状態:秘匿)
装備:初心者の上着、初心者のズボン、初心者の木剣、初心者の杖
『初心者装備セット効果』:5分につきHP及び魔力、聖力が1%回復
――――――――――
早速取得した錬金がどんなものなのか試したいところだが流石にもうちょっと休憩したいので2、30分後ぐらいに試すとするか。
――――――――――
お読みいただきありがとうございます。
もし『面白かった!』等、思ってくださった方は作品のフォローや、小説概要の下の星かレビューの欄の星を、1つでも埋めてくださると作者が何処かで喜びます。
よろしくお願いします。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます