チャンスじゃなくてヒント

「チャンスは自分から掴みにいくもの」


これは違う。


さも自分から掴みにいってるかのように感じるだけだ。


チャンスは必ずアッチからやってくるから、これだと思った時に、自らは動かずに目の前で一気に掴むもの。


例えば、20年前にはなかった このスマートフォン。画像と文章を発信できるこの環境は、アッチからノコノコとやってきた「チャンス」。


自分から掴みにいくのはチャンスじゃなくて「ヒント」だ。


人間は100年間 生きたとして87万時間。

その中にヒントが無いなんて、ありえない。


でもヒントはチャンスと違って、自分から掴みに行かないと絶対に手に入らないもの。


小学3年生の頃、3枚の作文を書いた。担任の先生に「スゴい良い文章ね。先生、感動しちゃったわ」と驚かれた。驚くというか、はしゃいでいるように見えるほどだ。


その日の昼休み、僕は職員室に呼び出された。行ってみたら、その先生が僕の作文のコピーを沢山持っていて、その辺にいる先生に片っ端から読んでほしいと配りはじめた。僕は一人一人から感想を聞いて回らされたのだった。


いったい先生は何がしたかったのか、 よく分からなかった。何がスゴいのかピンと来ていない僕に、賞賛を浴びせたかったのかなと、あとから自分なりに解釈した。


この出来事は、30年ほど経った今でも鮮明に記憶している。


今になって、僕は文章を書いた方が良いのだろうと思える「ヒント」になっているんだ。

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