26ポメ

吾輩ポメである。名前はテンだ。


吾輩ポメになって一番変わったのは衣装持ちになったことであろうか。


今日はお嬢さんの趣味でせーらーふらっふぃなるものに扮しておる。


偉大なるハスキーだった頃、吾輩は黒曜石のような被毛を輝かせ、蒼と茶の双眸を煌めかせ家庭を守っていた。


それなのに…

今吾輩はせーらー服なるものを着ておる。

ちなみに吾輩、今世はオスである。

もう一度言おう。吾輩、今世はオスである。


まあ、吾輩の性別など瑣末なことだ。


吾輩が可憐に装うことによりお嬢さんが満足してくれるのなら良いのである。

新しいこみゅにけーしょんなのだから。


大きくなったらこのせーらー服は入らないのだ。今のうちだけだ。そう。期間限定なのだ。

ただ、いつになれば大きくなれるのだろうか…


吾輩はポメである。名前はテンだ。

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