5ぽめ
吾輩はポメである。名前はテンだ。
本日、吾輩は車に乗って家族旅行に行く。移動は車だ。前世や前前世ではお父上が働いていたので、吾輩たちも置いて行かれていたのだが、今世ではお父上はもう働いていないようだ。
吾輩、どらいぶなるものを好んでおり、前前世ではお嬢さんの塾の迎えの車に颯爽と乗り込んでいたものだ。
む。入口が上の方にあるな。だがしかし、鍛え上げた吾輩の脚力を見よ!これぐらいの高さ誰の手助けなども必要ござらぬわ!
あ、何をする!これぐらい跳べると言っておろう!離せぇ!
なんと…お嬢さんの手により、しかも片手で車に乗せられてしまった。不覚。
さて、車にが出発した。吾輩は爽やかな風を感じようではないか。
むむ。おかしい。窓が開かない。ここに手を乗せれば開くはずなのに。
なぜだ。前世、前前世では易々と開いたではないか。
吾輩は肉球をパシパシと叩きつける。
ふっ。
この窓はきっと開かない窓なのだな。前世でもそう言うことがあったしな。
別の窓を探そうか。
「てんてーん」
お嬢さん!今吾輩は取り込み中なのである!後で遊びましょうぞ!
ズルズルズル。
吾輩はお嬢さんにはがいじめにされた。この体のなんと無力なことか。前世でも尻尾を引っ張られ抱きつかれたら抵抗はしなかったが…
お嬢さんは暇なので今からしぇすただそうだ。吾輩を道連れにして。
吾輩はポメである。名前はテンだ…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます