第2話 反則可愛いすぎ!by悠介
今日も、絺花は気づいてくれなかった
幼稚園からの幼馴染。桜木絺花🌸
めちゃくちゃ天然で、自覚してないと思うけどめっちゃ可愛い❤︎街を歩くと全世界の男が振り向くほどに…
俺は、それに凄く腹が立つ。俺だけが見ていい絺花なのに、俺だけの絺花なのに…(怒り)
そんな事言ったら気持ち悪くてドン引きされるか…笑
そう俺は、絺花が好きだ。恋愛として好きな女は絺花しかいない。今まで色んな女に告白されたが、絺花しかダメだ…。
俺は、絺花依存症かもしれない…
絺花は俺がどんなに可愛いって褒めてもからかっていると勘違いする。どんなにアプローチしてもだ。でも、そんなところも可愛いから許すけどな…。
「おーい!悠介!お前もゲーセン行くよな?」
こいつは、俺の中学からの友達の
嶺岸奏(みねぎしかなで)だ。
こいつは勉強はそこそこだが、運動神経抜群で顔もそこそこいいから女子からモテる。俺には何がいいのかさっぱりわからない。
「あぁ、行くよ。」
最近、親とギクシャクしていて家にいたくなかったから丁度いい誘いだ。
そんな会話をしているときはまさかあんな事になるなんて思ってもなかった。
「おー!ここが新しいショッピングモールのゲーセンかー!すんげー!」
奏は、明らかに興奮して子供のように目を輝かせ走り回っている。
「おーい!悠介!このクレーンゲームチョー取れるぞー!」
そう、そのときだった。
「あ、白川じゃん笑なにその格好笑」
白川?どっかで聞いた名前だな…
「てかさ、隣の子地雷だけどめっちゃ可愛い❤︎そー思わない?悠介ー」
地雷?隣の子が可愛い?
なんだか嫌な予感が…
「なんだよそんなに騒いで…あ、」
開いた口が閉じなくなった。
今にも泣きそうな白川と、隣には…
黒いフリフリの服に可愛い髪型、厚底の靴に俺はわからないけどメイクまでして…めっちゃ可愛い…❤︎
「あ、」
絺花も俺と同じ事を言って口があんぐり開いていた。
「なんだよ、知り合い?悠介?」
正直俺は、混乱している。
絺花の可愛いすぎる姿をみて…
これ…反則だろ…❤︎
ヤバイ心臓が…持たないかも…
「…知らない」
考えた結果この答えだった
こんな可愛い絺花の姿を見られたからには、絺花だって知られたら…
奏だったら絶対紹介しろって言ってきそうだし…。
あれ?
絺花…?
顔が青白くなって今にも泣きそうだ…
え、?俺なんか変なこと言った?
「えー⤵︎知り合いじゃないのかー白川ーこの子他校?紹介してよー!」
やっぱりこうなった…
ヤバイ、絺花を見る男はみんな社会的に抹殺したいのに…
「…ごめんなさいっ!」
「え⁉︎あ、待ってよー」
あっ!絺花!
絺花は、断り走って逃げていった。
クッソォ…絶対奏がグイグイいったからだぁ…。
俺は思いっきり奏のことを睨みつけた
「な、なんだよ急に睨んできて…」
俺は今日のことでしばらく奏と話さないようにしたいと思った。
—次の日
俺は朝、絺花の家に迎えに行った。
「ちかー!迎えに来たよー!」
あれ?ちか?
今日は絺花がでてこなかった。
何回よんでもでてこなかった…
時間も時間だから俺は、1人で学校に行った。
「おはよー!」
教室には、絺花の姿はなかった。
あれ?
「おはよー悠介!あれ?いつも一緒の
桜木さんは?」
「わからない…」
まだ学校に来てないのか…
普段休まない絺花がどうしたんだろう…。
そしてホームルームが始まった。
出席をとるとき担任が言った
「桜木さんは体調を崩してお休みです。」
と、
は?あんなに元気で明るい絺花が体調不良で休むはずがない。
きっと…きっと何かあったんだ…
そう思った瞬間全身の血の気が引いて冷や汗をかいた。
ホームルームが終わった後、担任に嘘をついて学校を早退した。
俺は真っ先に絺花の家にいった。
何回もインターホンを鳴らしてもでてこなかった。
絺花の母さんが仕事のときになにかあったらと、隣に住んでいて幼馴染の仲が良い俺は合鍵をもらっていた。
ガチャッ
絺花の部屋へのルートは、わかっていだから全力で走って行った。
コンコン
「絺花?開けていい?」
ガチャガチャ
あれ?鍵がかかってる…
「絺花、開けて?お願い。」
「やだ、会いたくない帰って…」
声からして泣いていたことがわかる。
どうしたんたよ…絺花…!!
「お願いだ…開けてくれ…!どうしたんだよ…急に…俺は絺花が心配なんだよ!!」
そうそのときだ、
「…心配?ウソだ…だって昨日ゲームセンターで会ったときに私のこと知らないって言ったじゃん…!」
これまでに聞いたことのない必死な声でいった…。
「ゲームセンター…?あ、アレは理由があったんだ!なんて言うか、えっとー…」
なんて言おう、好きだからなんて言えないし…。
「やだ、言い訳なんて聞きたくない。
理由があるならはっきり言って!」
あー!もういい!
「好きだからだよ!」
言ってしまった…
「え?」
「好きだから!お前の可愛い姿見て知り合いだなんて言いたくなかった。でも、絺花が傷ついたなんて思わなかったごめん!」
ガチャッ
あ、
「ほんと?」
中から目が赤く腫れた、絺花がでてきた。
そんな姿を見て心が痛んだ…
俺は、こんなに絺花を苦しめていたのか…ごめん、絺花…!
「ごめん絺花…俺そんなふうに苦しめてたなんて…。」
「んーん。大丈夫。でも、さっき…」
絺花は、顔を赤らめていた。
さっき…?
あ、さっきのことを思い出して俺も顔み赤らめた…
しばらく沈黙が続いた…
「ゆ、ゆーちゃん。私勘違してた、知らないって言われたとき悲しかった…
…私もゆーちゃんが好きだったから、
私のあの姿見て引いたんだって思った…。ごめんね。」
あ、え?
絺花が俺を好き?
頭の中がぐるぐるしていて混乱していた。
絺花は恥ずかしそうに俺から視線を離した。
「絺花…、ホントに俺のこと好きなの?ウソじゃない?」
絺花は、コクッと恥ずかしそうにうなずいた。
「…絺花。あのさ、絺花は俺と付き合えたらどう思う?」
心臓の音が絺花に聞こえているのではないかと思うほど、ドキドキしていた。
「ゆーちゃんと付き合えたら?…付き合えたらとっても…嬉しい!」
この言葉を待っていた。
「じゃ、じゃあさ…俺とつ、付き合って下さい…!」
顔から炎がでるかと思うほど、熱い…
「…お願いします!」
恥ずかしくてお互いに黙っていた
そんな沈黙を俺は破った。
「絺花…ごめん、もう無理。」
俺は勢いよく絺花の唇に自分の唇を重ねた。
「ん、ゆーちゃん!え?」
「あ、急にびっくりしたよね?ごめん
絺花が可愛すぎて…。」
もうすぐ可愛すぎて壊れそう…だ。
「今日は、俺容赦しないから…!」
「え?んっ…」
今日は、キス祭りだった
人生で一番いい日になった。
第二話 完
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