陰キャ地雷女子を踏んだ結果

ririn/(・∀・)

第1話 同じクラスの幼馴染くん

ミニスカート、お化粧、可愛いもの…

女の子の憧れが全部詰まった私の部屋で寝ているのは、、、

なんでや、陰の陰がつく陰キャやん⁉︎

この可愛い💕サン◯オとかの物たっくさん置いてあるのに⁉︎

そこには、陰キャ(笑)

by 女の子の神 天の声


私の名前は桜木絺花(さくらぎちか)

朝から太陽の光で起きる…

朝重い目蓋を開けて部屋を見渡すと、そこには、いつものキラキラ、カワカワの結構可愛げのあるの部屋がある。

中学から付けてる眼鏡をつけて制服に着替えて、地味の王道三つ編みを手慣れた手つきで編んでいく。

朝ごはんを食べて学校の支度をしていると、家の外から聞き慣れた声が聞こえてきた。

「ちかー!迎えに来たよー!」

声の主は隣に住んでいる金髪幼馴染の

斉藤悠介だ。わたしは、ちっちゃな頃からずっと悠介が好きだった。でも、

悠介はちっちゃな妹のような存在だと思っていると思う…

スクバを持って玄関から出ると、悠介事、ゆーちゃんが立っていた。

「おはよう。ゆーちゃん!前にも言ったけど玄関で大声で叫ぶと近所迷惑だからやめてって言ったじゃーん。」

と、プンプンしながら私はゆーちゃんに合流した。

「ごめんごめん(笑)だって絺花は、こうしないと出てこないだろ?それより、また今日も三つ編みかよ…」

笑いながら謝るといつもの三つ編みを指摘してきた。

「何よ〜三つ編みだってどうだっていいじゃん!」

とプンプン反発すると、

「ごめん笑。だって絺花は、なんでも似合うし可愛いから三つ編み以外の髪型もして欲しいなーと思って」

とニヤニヤしながら私の顔をのぞいてきた。

っ!?

悠介は、いつもこうだ。

可愛い可愛いばっかり言って私をからかって遊んでいるに違いない。

「そ、そんな事言ってからかわないでよー。」

と冗談半分に言うと、

「別に冗談じゃないし、からかってないし…。」

と、少し不機嫌になった。

こうやってゆーちゃんは、私に思わせてぶりな事をいってくる。

そんな会話をしていると、すぐに学校に着いた。

ゆーちゃんとは、クラスが一緒だからいつも、一緒に登校している。

「おはよー!」

ゆーちゃんは、元気よく教室に入っていった。

「お、ぉはょぅ…⤵︎」

それに比べてわたしは、陰の陰な性格をクラスでは演じているので、元気なさげに挨拶。

「じゃあ、ちかまた昼ご飯で」

と、言って私の頭をぽんぽんと撫でてきた。

その、ゆーちゃんと私をみている一軍の女子とゆーちゃんに片思いしている女子たちからの睨みが凄い…

「ゆーちゃん、やめて…ここ教室だよみんな見てるから…」

と、こそこそ言うと

「ごめん笑ちか可愛いから、じゃあ」

と言って男子メンバーの中に入っていった。

やばい、またこんな事されたら他の女子の視線が…

と思いつつ自分の席に着くと後ろの席の高校からの1人だけの友達で私と全く性格の違う白川乙葉(しらかわおとは)が、

「おはよ絺花!大丈夫⁉︎めっちゃ掲示板で叩かれててるよ!」

と、ほらっと見せてくれた。

「え!?」

掲示板を見ると、ゆーちゃんと私の一緒にいたときの顔隠ししてある写真と私の悪口がズラリと書き込んであった。

「これは、流石にっていうかヤバイよね…。先生に言うの?何か困ったことがあったら言ってね。」

と、いつも私の心配をしてくれてとっても優しい子だ。

「ありがとう。大丈夫だよ、慣れてるから!こんなのしょっちゅうだよー」

と、本当は辛いけど笑ってみせた。

「そう?そうならよかった…でもさ、

絺花って悠介くんと付き合ってないの?」

「うん。そーだけどなんで?」

そう聞くと乙葉は、はーとため息をついた。

「全くー絺花は、鈍感すぎー!あんな

年関係無くモテて、毎日のように告白されてるような悠介くんとあんな仲良くしてる陰キャみたらそりゃー周りの女子が騒ぐわけだよ…」

と言った。

そう、私が今朝も同じようにからかって遊んでいると断言できるのはゆーちゃんがモテるからだ。毎日のように告白されていたら彼女の1人や2人居るはずだし、女子だって選び放題だろう。

その中から私を選ぶなんてことは、0%だろう。

そんな、他愛も無い会話をしていると

ホームルームが始まり、授業もあっという間に終わりお昼時になった。

お弁当を準備をしていると、

「ちーか!一緒にお昼食べる約束だよね!」

と、後ろからバックハグをされた。

「ちょっ!ゆーちゃんみんな見てるから!ほらっあっちいこー!」

いつも、2人で4階の空き教室でご飯を食べている。

「いただきまーす!」

ゆーちゃんは、購買でかった焼きそばパンを美味しそうにほうばっている。

その、笑顔を見ていると普段のストレスがなくなるような気がした。

「ちかー?どうしたの?ぼーっと俺の顔見て?」

はっと我に帰る。

わたしは、いつも朝早く起きて家族4人分のお弁当を作る。お母さん、お父さん、お兄ちゃんの4人だ。

「わー!今日もちかの弁当手がこんでるー!」

いつもゆーちゃんは、私のお弁当を褒めてくれるからもうそれ目的で作ってるようなもんだ。

「それよりゆーちゃんいつも購買のパンだねー。栄養片寄るよ私の分けてあげる何がいい?」

と聞くと子犬が尻尾を振るように、

「いいの!?」

と言った。

ゆーちゃんは、私の卵焼きが大好きでいつもあげている。

次の授業が移動授業だったから今日の昼食は、早めに切り上げて教室に戻った。

授業はあっという間に終わり帰りのホームルームになった。

私は、ウキウキしていた。なぜなら乙葉と私の趣味が一緒だから。

趣味はなにかって?それは…

地雷になってお出かけする事だ。

「絺花ー❤︎今日は、私の家で準備しよー!」

そんな会話をしながら帰っていたときは、まさかあんな事が起こるなんて思いもしなかった。

乙葉の家に着くといつも乙葉は、メイクの神になる。乙葉は、大のおしゃれ好きでメイク道具、洋服とにかくなんでも持っている。地雷メイク、地雷の服は特に私も乙葉も大好きだ。

「やっぱり絺花はもとがめっちゃ美人だからやりがいがあっていいわー!」

乙葉は、いつも私に魔法をかけてくれる。どんなにブスな私もモデルさんのようにしてくれる。

黒いフリフリな服に濃いメイク、ハーフツインに厚底の靴。そんな格好で、

いつも2人で出かける。今日は、ゲーセンで地雷プリを撮る予定♬

最近近くにデッカいショッピングモールができたので、よくそこに行く。

「絺花ー❤︎めっちゃプリ機あるよー!

どれで撮る?何枚撮るー??❤︎」 

乙葉は、いつも学校ではサバサバ男の子っぽいけどこういう所に来ると

ザ・女子 になる。

「あ!アレすっごく盛れるって地雷ネットモが教えてくれたやつだ!アレにしようー❤︎」

何枚かプリを撮り2人とも地雷に満喫していたそのときだった…。

「おーい!悠介!このクレーンゲームチョー取れるぞー!」

どこかからか、聞き覚えのある声が…

そう思ったときはもう遅かった。

「あ、白川じゃん笑なにその格好笑」

そう言ったのは、ゆーちゃんといっつもいる男子だった。

乙葉は、顔を真っ赤にして今にも泣きそうだった。

「てかさ、隣の子地雷だけどめっちゃ可愛い❤︎そー思わない?悠介ー」

可愛い?そっか、いつもと全然違うからわからないのか…よかった…

って。悠介?

「なんだよそんなに騒いで…あ、」

バッチリ目があった、ゆーちゃんと…

「あ、」

私も同じ事をいって開いた口が閉じずにいると、

「なんだよ、知り合い?悠介?」

どうしよう…どうしよう…今まで積み上げてきた幼馴染という関係、徐々に縮めていると思う恋愛としての距離も崩れるかもと思い、顔は青白くなり冷や汗をかいた。

「…知らない」

え…?

今、知らないって…

その声を聞いた瞬間今までの関係全部が音を立てて崩れていった。

どうしよう…


第一話 完結  by絺花🌸

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