第5話
まむらくんの家の前に立った。深呼吸をしてから、口から息を吐き出します。まむらくんの前で心配そうな顔はしたくない。真村くんの前ではいつも綺麗で完璧でいたい。命尽きるまで戦っても、真村くんを好きになってもらえるよう頑張ります。手が飛んでドアハンドルに触れた瞬間、いきなりドアが開いて、りかちゃんの家の中から勝ち誇ったような笑顔でりかちゃんが出てきました。リカちゃんが私の肩をポンポン。家の玄関先でビックリしました。私は深呼吸した。そして、同じく真村くんの家から出てきたリカちゃんを残して家の中へ。
いつものように。私が家に足を踏み入れたとき、マムラくんはラップトップで忙しかった。挨拶なし。私は彼の人生にいないようなものです。
私は食料品を冷蔵庫に入れました。涙がこぼれた。叫んで真村くんを不快にさせたくない。まむらくんを失いたくないので、黙っていようと思いました。この引き裂かれた私が生きることを感じるだけで十分です。まむらくんの好きなように生きさせて。まむらくんとひとつ屋根の下で暮らせて幸せでした。そしてリカちゃんに嫉妬しているから、その幸せを失いたくない。
まむらくんとリカちゃんの関係次第です。確かに馬村くんは私の夫です。リカちゃんの一歩先を行っています。でも、後で真村くんが私と別れてリカちゃんと一緒にいることになったら?
突然足がガクガクになりました。私の足は私の体を支えることができませんでした。冷蔵庫の前でひざまずいた。私は静かに泣きました。止まらない気持ちに体が震えた。馬村くんが離れていくのを想像しただけで、こうなっちゃった。それが実現したら?-.-
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