頁06:選択された歴史とは 1
「敵対…生物…?」
「
「それくらいは分かります…!」
私は歯をギリっと食いしばった。
しかしそれはあくまでも仮想世界の物語だ。嫌な言い方をするのであれば、
でも彼が作ったという地球モドキは…人々は生み出された経緯こそ知る
「…その生物は、人を襲うのですか」
「【敵対生物】ってくらいだからな。人も襲うだろうし、動物も多分一部は襲われるかもしれない」
何かしらの変化があったのか、彼は今しがた出現させた本を確認しながら適当に答える。
「…襲われた場合、人々は生き残れるのですか」
「ふむ…、まだ序章の序章だから強い敵は
「
本から視線を外し、私の方を見て薄い笑みを浮かべながら───
「ああ、死ぬんじゃないか。女とか子供とか、男でも戦えない奴等は。でもそれは仕方の無い事だろう?」
潰された何かからはじわじわとまた別の何かが流れていく。
それはきっと、正常なモノではなかった。
「どう、して───?」
「このルートを選んだかって? それは選択肢の中にあったからから選んだに過ぎない。神から受けた指令は別に地球を複製しろという物じゃない。だったら自分が好きなゲームやテンプレ異世界ファンタジーに寄せた世界になった方が
面白い?
「元の地球に
三文役者の様な嘘臭い手振りを添えて壮大っぽい
「──ふざ…けるな」
(次頁/06-2へ続く)
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