初めてなろう系買いました話&ドラマ化等について思うこと
〈死に戻りの魔法学校生活を、元恋人とプロローグから(※ただし好感度はゼロ)。〉
原作徹夜で一気読みでした。
そして数回読み返し。
こういう両側面話書きたいけど(両側面話はコッソリ書いてるけど)、こういうヒロインが書けない。オリアナの友人との普通のやり取りの中のセリフで好きなセリフが多い。
久々にヒロインが好き過ぎる作品です。自分に出来ない部分が作品にあると尊敬します。
ヒーローは書ける(なんなら自分の性格や考え方がこれに近いから)し、話としてこういうエピソードは書けるけど、ヒロインが魅力的にならなくて、自分がこの手を書くと、話が暗く殺伐展開になりすぎて、ついでにバトルかエロ展開入れたくなる笑
(そもそも甘々がよく分からない)
女性はこういうことされるのが嬉しいのか、とか、そういうのが見たいのか、なと、女性向けにも挑戦してますが、分からない感覚がたくさんありましたね。
ヒーローがヒロインの顔を思い浮かべて、喜ぶだろうと思って一文を加える感覚はわかるのですが、それを読んで可愛いと思うヒロインの感覚はわからないので、自分には書けない部分だなあ、と。
それを言われたヴィンセントの、?となる感覚や、それは良かったな、としか言えないであろう感覚はよくわかりますが。
喜んでくれるのも、自分を好きだと伝わるのとかは、嬉しいんですがね。
拙作でいうと、スキロバのマリィさんの話がこれに近いけれど、番外編じゃなくスピンオフでガッツリ書きたくなってきますね、こういうのを読んでしまうと。
原作は、ミステリーとしてはモブが出張りすぎて、すぐ原因となる存在が分かってしまったけれど(ミステリー好きとしては)、群像劇ラブコメとしては素晴らしいの一言。
あの部分は後半先に作って、後から書き足したのかってくらい、不自然にモブが出張っているので、もっと削るか他のモブ出して紛れ込ませたほうが良かったですね。
あとは番外編でサブキャラの話をあんなにたくさん書くのなら、前半でもう少しエピソードが欲しかった。あまり絡まないから、騎士の娘の分以外は蛇足に感じてしまったかな。
そこはコミカライズのほうで、上手に印象付けされていたので良かったです。
ほんの少しでも絡みがある状態で、コミカライズ先に読んだ方たちがどう感じるのか気になりますね。
ラスト番外編の重要人物版がアッサリし過ぎてて、もう少し明確に具体的に幸せになっていて欲しかったという願望が少し。
これもコミカライズの方に期待したいです。
気になったのはそこくらいで、後半が特に作り込まれていて素晴らしかったです。
全部書き上げてから一気に出したんだろうなとわかる練り込み具合。
六つ花えいこ先生の作品は、〈どうも、好きな人に惚れ薬を依頼された魔女です〉で目にしていましたが、明らかに超えてきました。
失礼ながら前作は、他の作者さんの作品でも同じくらい書けている人がいる、その中に埋もれるくらいの印象でした。
だが今作は女性向けの作品の枠を大きく超えて、男性の友人にもすすめたい作品です。
(というかすすめた。)
自分がこの手の切ない系の感情描こうとすると、過去を掘ることになるのであまり数が書けないんですが、この作品はサブ含め各キャラ分、リアルに描けているところが、生きている感じがして入り込める要因ですね。
日常のエピソードや授業風景が特にいい。
それが重要な展開にサラッと絡んでくる流れは、とても好みでした。
サブヒロインとも言えるヒロインの友人の恋模様が複雑に作り込まれているので、お話を2つ作っているようなもの。
書こうとするなら1年じゃきかないなと。
コミカライズ担当の白川蟻ん先生の前半のオリジナル要素が、後半の補足に特に生きて、サブキャラまで掘り下げられてより魅力的になってる。
後半を知っていると、前半の付け足しがもの凄く生きてきますね。
また、首の角度で好きが現れてる表現など、とても素晴らしかったです。
言葉がなくても、表情が見えなくても、全身から漏れる気持ち、空気感までもを、絵にとどめられる方はそうはいないかと。
凄く作品に対する理解度と愛を感じました。
今まで目にしたコミカライズで、ナンバーワンと言っても過言ではない。
漫画化やアニメ化やドラマ化は、こういう人たちが携わるべきだと、改めて思いました。
初めてなろう系の他人の作品を、参考として読むだけでなく買おうとしたのですが、特典とかいらなかったので普通に近所の書店で取り寄せしようとしたら、発売3日で全巻品切れ、出版社にも在庫がなく、取り寄せすら出来ないとお断りされてしまいました。
電子書籍あるんで既に全巻読破済みなんですが、紙であの表紙をすぐにでも堪能したかったんですが残念です……。仕方無しに通販で在庫のあるところで全巻購入しました。
やはりよい絵は紙で手元に欲しいですね。
それにしてもこれは勢いを感じますね。
届いた本の奥付を見たら、発売半年で4刷りですよ。5刷りのものまでありました。
1回に5万部だとしても凄いペースです。
アニメ化する時は、薬屋のひとりごとレベルで、背景にも力の入った作画を期待したいです。確実に円盤売れる作品だと思うので。
最後まで描ききって欲しいという、感想をのべている読者さまを多く見かけましたが、話が進むに連れ、増刷につぐ増刷で、編集部が切らないでしょう。
そしてそれを描ききれる実力と、愛のある漫画化さんです。
こんなに幸せそうな、原作者とコミカライズ作家さんの両思いが見られて、それだけでも物書きとしては、幸せな気持ちにさせられる作品でした。
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