第8話 5時の大激闘 〈準備編〉
ああああああ!!!!
昨日駅前で言ったこと、あれ結構痛かったよな?
頭に手なんか乗っけちゃって、「大丈夫、俺に任せて」なんて俺何様だよ!!
大きくため息をつく。
そんなことより大切なことが俺にはあった。
生徒指導の先生は田中と言うらしい。
そう、田中をぶっ○す!!
じゃなかった。ぶっ飛ばす!!!!ということだった。
そのための算段をまずは考えなければならない。
俺にできることはまず科学部のみんなに力を借りることだった。
前回加奈を助けた時も科学部にはお世話になっている。そして、今回は一緒に戦ってもらおうと思った。
俺はまず藤宮さんに科学部のみんなに事情を説明していいのかRINEをしていた。
すると思いのほか早く『大丈夫!!』と連絡が来た。RINEの時は元気モードなのね。
ちなみに連絡先は昨日の変なテンションで交換してしまったので、昨日のあれ結構いたかったですよ的な連絡が来ないか心配だった。
放課後
「そんなことがあったんですなあ?」
事情を話すと1人の部員が声を上げる。彼の名前は健太と言うのだがうちの部活ではKTと呼ばれている。主に薬品を取り扱っている化学系担当だ。そして話かたのクセが少々強い。
「なあなあKTさんや、何か考えはないんですか?」
一年の新入りが言う。
「いやあ?何個でもアイディアは思いつくんだが、薬品でやろうってなるとどうしても被害が甚大なんですな。前勇人氏が使ったアンモニア、あれでも結構やってること馬鹿なんでっせ」
んーーー、と頭を悩ませる一同。
するとまた1人の部員が声を上げる。
「そんなことこの俺、物理専門に任せた方が良かろう。」
そうであった。自分は化学専門ゆえ薬品に頼りがちだが、物理学は相当役に立つだろう。
「その手があった!!頼む!!」
「ふん。この亀田に任せな!」
亀田。こいつは物理専門の長のようなものである。体格は大柄なので、小細工して戦わなくてもこいつに殴って貰えばどうにかなりそうだ。
「よし、みんなでこの事態を乗り越えるぞ!!」
「「「「「「おおお!!!!」」」」」」
この戦い。絶対に負けるわけにはいかない。
症状だいぶ治まってきました、著者ゆるるです。
前回が長かった分少し短く感じる方も多い回だったのではないかと思いますが、一回くぎらせていただきます。一応ラブコメとして書いているのですが、科学撃退ものと並行でラブコメを進める形になりそうですのでご了承ください。
これからも応援よろしくお願いいたします。おかげさまでpv300超えました。ありがとうございます。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます