四ノ巻~新たな仲間~
───大広間。
私、
「そうかそうか!莉菜、よく半兵衛殿を連れてきてくれた!ありがとう!」
「いいえ、私は何も。半兵衛が私に着いていきたいと言うものですから」
「そうなのだな!半兵衛殿!いや、半兵衛よ!これからよろしく頼む」
「了解です!また莉菜と一緒にいれて良かった!」
「莉菜よ!半兵衛に城の周りと町を案内して貰っても構わないか?それと、高虎、三成、吉継達にも会わせてあげてくれ」
「御意」
私たちは、大広間から出て、城の中を歩き回った。途中途中、会う人たちに半兵衛のことを言うと、歓迎してくれた。やっぱり、浅井家は居心地がいい。そう思っていると、背後から何者かの気配がしたため、回し蹴りをすると、その蹴りを受け止めた
「久しいな……莉菜」
「大谷さん!大谷さんお元気でしたか?」
「あぁ。見ての通りだ」
「良かったです!」
「そちらにいるのは?」
「どうもー竹中半兵衛と言います~。斎藤家から浅井家に来ました~莉菜の
「……莉菜が世話になったな」
「いいえ~大谷さんでしたっけ?莉菜のなんなんですか?」
半兵衛は大谷さんにそう尋ねると、大谷さんは爆弾発言をした。
「俺は大谷吉継。莉菜の……」
───想い人だ。
「はぁ?」
お、想い人って? ふぇっ……。な、何を言ってるの!?
「半年間、俺は莉菜を……」
「吉継!!お前はど阿呆かぁぁぁぁ!!!」
大谷さんはなにかを言おうとした瞬間、後ろから高虎さんが、タックルしてきた。私と半兵衛は二人のやり取りに驚いていると、三成が息を切らしながら走ってきた。
「莉菜、元気だったか?」
「うん!三成も元気そうで何より!」
私は、浅井に戻ってきたら、石田さんから三成と呼ぶ約束をしていたので名前で呼ぶと、少し、顔を赤く染め、「そ、そうか」と言った。その光景を見ていた、半兵衛は「賑やかだね~」と笑っていた。そして、問題の高虎さんと大谷さんは、私と三成のやり取りを見て騒ぎだした。
「莉菜!お前いつの間に三成を名前呼びで呼びようになったんだ!?」
「俺は気にしていない。だが、三成。お前は許さん」
「二人とも落ち着かないと、斬るよ?」
私は、刀をちらつかせると二人はおとなしくなった。そして、私たちは町の中へと向かい、最後には、お市様にも半兵衛に会わせて一日が終わったのであった。
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