第一部の人物と設定

舞台設定

 舞台はダーラナ地方モーラの町。

 北東にはオルシャ湖、南東にシルヤ湖と呼ばれる大きな湖があり、人口はおよそ一万から二万人あまり(龐統の見積もり)。

 モーラ・ナイフと呼ばれる刃物の製造でも知られ、ダーラヘストダーラナの馬と呼ばれる手のひらサイズの木彫りの馬の工芸品が特に有名。

 ダーラヘストorダーラナホースで調べると北欧らしいデザインの真っ赤な木彫りの馬が出てくると思います。

 かつては銅の産出でも知られていた鉱業が主産業の地だが既に廃れており、現在は林業。




シゲン・フェニックス(龐統士元)

 姓は龐、名は統、字は士元。

 中国三国時代の武将・政治家。

 臥龍と呼ばれた諸葛亮孔明と並び、鳳雛と呼ばれた天下随一の智謀の士。

 臥龍・鳳雛を手にした者は天下を制するとまで言われたが、二人を配下とした劉備玄徳確かに皇帝になれたもののどうなったのかは……。

 鼻が低く団子鼻で目を見開いても「寝ているんですか?」「目開けてますか?」と言われてしまう。

 風采が上がらないと評されているが、要はあまり造作がよろしくない顔立ち。

 背は低く、太鼓腹でモーラの町の人からは伝承にある妖精トロルと勘違いされるような見た目をしているが、立派な人間である、多分。

 軍師なので直接、戦うことは得意とはしていない。


 現時点で登場した龐統の必殺技は以下の三つ。

 身も蓋もない言い方をすると目からビームを出すフェニックス・レイ、某サイボーグ戦士のように口から炎を吐くフェニックス・バースト。

 自らの身体を燃え上がらせて、突進し自爆するフェニックス・ダイナマイト。




ゴンドゥル杖を振る者

 愛称はドリー。

 特徴は「ひっーひひひひっ」という魔女のような変な笑い方。

 オーディンの娘であり、戦乙女ワルキューレの一人。

 シルバーブロンドの典型的北欧戦乙女的美少女アルヨ。

 右目は黄金色、左目は空色のオッドアイで黙っていれば、絶対的美少女アルネ。

 小柄で巨乳なのに加え、露出狂という妙な性癖を持つが本編ではほぼ小学生低学年のお子様になっているので健全である。


 ワルキューレはラグナロクに備え、神々の尖兵として戦う戦士エインヘリヤルをスカウトするのが使命。

 その為、自身も武器を持ち戦うことが出来る者が多いがゴンドゥルは、杖を振る者という名の通り、戦闘は苦手としている。




ブリギッタ・エークルンド

 愛称はボリー。

 エークルンドには現地の言葉で楢の林の意味。

 モーラの領主フランシスの娘で扱いとしてはお姫様。

 酷い目に遭っていた割にポジティブで立ち直りの早い性格をしている。

 見た目は金髪碧眼の典型的お姫様美少女。




フランシス・エークルンド

 モーラの領主。

 ブリギッタの父親で龐統曰く、張飛益徳によく似た豪放磊落な人柄の豪傑。

 基本的には善意の固まりで出来ているが少々、暑苦しいくらいに熱血するので龐統には嫌がられている。

 ただし、本人は全く、自覚がない。




ウルリク

 モーラの町を守る騎士団の副団長。

 ブロンドにエメラルドの瞳に白い歯という絵にかいたようなイケメン。

 龐統から見ると「自分は顔がいいですから」と自重しない趙雲子龍のような人物に見えるらしい。

 細面で上背はあるが筋骨隆々という見た目はしていないが、実力で副団長という地位に就いた実力者。




トールヴァルド・ファルクマン

 ファルクマンは現地の言葉で鷹の如き人という意味。

 モーラ北西の都市エルヴダーレンの領主。

 北欧神話の軍神・雷神であるトールの名を冠した名を持ち、野望を胸に邁進する領主の一人だが……。

 本編では名前が登場するだけと扱いが酷い。




エーリク・ファルクマン

 トールヴァルトの息子、嫡男。

 黒の甲冑と牛の角のような飾り立てがついた兜を身に付け、戦場に立つ。

 恵まれた体格に生まれ持った戦闘センスの持ち主であり、天下無双の豪傑と言っても差し支えないが頭の方は脳まで鍛えてしまったタイプ。

 ウルリクとは逆に肉体は筋骨隆々で爽やかな二枚目の顔がのっているのでバランスとしてはよろしくない。




シャーナ(的盧)

 黒鹿毛の的盧と呼ばれる額に白い飾り毛模様がある馬。

 フランシスの愛馬だが、龐統の策を遂行する為にゴンドゥルが借りた。

 非常に賢いだけでなく、体力と足の速さもずば抜けている。

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