第6話 男のプライドの話
学校帰りの下校時
「なぁ、お前らこれだけは誰にどんなこと言われても譲れねぇって言う男のプライドはあるか?」
「急になんだよ…そんな真面目な言い方で樋口…変なもんでも食べたのか?」
「おいおい、俺がこんなこと言うのがおかしいのか⁉」
「おかしいよな?野口」
「まぁな。」
「え、おまえら!酷くね?」
「お前の日頃の行いだろ。樋口」
と樋口の肩を叩いて突っ込む。
それを聞いて頷く野口。
「う~ん納得は行かないけどいまはまぁ、いいや。それでお前ら男のプライドってあるか?」
「俺は一応」
「俺はオタクとしての流儀ならあるぞ!」
「いや、それは聞いてない。」
「え…」
「でもまぁ、そんな事より!」
「そんな事より…」
「俺が言いたいのはこれぇだ!やっぱり男たるもの強さに憧れるよな?」
「まぁ、確かにそうだな。」
「そりゃあな。」
「てな訳で洗濯ばさみで鼻をつまんで何分間耐えられるかやります。」
「は?」
「なんだそのバカげた遊びは…」
「バカげただと!さてはこの勝負をして俺に負けるのが怖いから逃げる口実にバカにしてるんだろ!」
「そんな訳無いだろ!なぁ、こんなこと言ってる樋口に何とかお前も言ってくれ野口。」
「何を言ってるんだどんな勝負でも勝負は勝負だ!やるからには勝つ!俺はお前らに負けん!」
「あぁ~お前のそのノリさては今見てる深夜アニメに影響されたな!野口…」
「御託は良い!さっさとお前もやるぞ。福沢」
「はぁ…しょうがない。付き合ってやるか。」
一人目の挑戦
【樋口】
「まずは俺が手本を見せてやるよ。良く見てろ。」
そういうと準備をし、福沢がスマホのタイマー機能を使って準備完了すると福沢の掛け声で今、始まる。
「ふっ、まだいけるぜ。まだまだ…うっ…うーん…いっ…あ、そろそろいたい!!」
結果は
二分三十秒
「どうだー!!すげぇだろ!これが俺の実力だ」
「馬鹿馬鹿しいけど凄いっちゃ凄い」
「ある意味才能と言うかこれはバカがなせる業だな。」
「おいー!お前ら…さっきからバカバカ言うなよ!素直に凄いと思ったなら褒めろよ!」
「いや~いつもお前がバカなことばっかするからさついな。」
「まぁ、そいう事だ。」
「…酷い…。」
気を取り直して行われた次にやる事になったのは…
二人目の挑戦
【野口】
「あまり自信は無いがやるだけやってみるか。」
先程同様にタイムを計る
開始!と言うと始まった。
「あっ、これ結構痛い…でもまだいける…う、うぅ…あっ…だ、ダメそう無理!ギブ!」
結果は
一分三十秒
「クソ…負けた!!悔しい。」
「いや、お前も結構頑張った方だよ。」
「でも俺よりは短いな!はっはっは~!」
「おい!樋口煽るな煽るな!」
「くっ…!今度やる機会が合ったら絶対お前にだけは負けないぞ!樋口」
「おう!いつでも相手になってやるぞ!」
「それで最後は俺か…」
「そうだな。」
「頼む!福沢、樋口に調子をこかれたくない…勝ってくれ。」
「野口…。まぁ、やれるだけの事は試して見るさ。」
最後の挑戦
【福沢】
タイムを計るのは野口に代わり余裕の笑みを浮かべる樋口野口が開始の合図をしていよいよ最後の男達のプライドをかけた戦いが今、始まる…
「よぉーい。スタート!」
「…これは確かに想像してたよりは大変かもな。う…ま、まだいける…」
「なに!?これは超えるんじゃないか…」
「そんな訳無い!俺は凄いんだからな!」
「うっ…うぅ…流石にそろそろきついな…うーん…ギブ…。」
その結果は…
二分三十九秒
というタイムが出たのでこの勝負の勝者は
福沢だ!
「おぉー!福沢が勝った!良かった!なんか自分の事のように嬉しい…。」
「俺が負けた。嘘だ!くっくやしい…うーんもう一回だ!」
「えぇー…まだやるのかよ。もう俺が勝ったから終わりでいいじゃないか。」
「いいや!このまま終われるかー!」
「よし、明日やろう!今日はもう鼻が痛い。」
「あぁ。俺もだ明日ならやってやるから。な?」
「分かったよ。明日必ずもう一回な!」
「あぁ。」
「はいはい。」
その後
三人は暫くこの遊びにハマった。
三バカ男子高生の青春 赤嶺高真@超BIGなプリン @isekaiikitai1202
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