第2話 バカな俺達と授業

 入学式も終わり翌日から通常授業が始まった。

 一時限目 現代文 現代文教師(男)

「啓介は泣いていた。この時どのような気持ちだったか答えなさい。樋口」

「分かりましたよ。先生!答えは…俺の大事にとっておいたおやつが食われてつれぇなぁ…ですか?」

「そんなわけないだろ!何バカなこと言ってるんだ…あぁ~次!福沢!」

「まさか自分が…大好きな彼女機嫌をそこねて一週間はなしかけないでっていわれたのがしんどい…」

「これは、親友との友情の話だぞ。彼女なんてどこにも書いて…ってそのリアクションを見るに自分の事か!!全く…少しは、授業に集中しろ!!はぁ…もういい。答えは、親友を助けに行きたいだ。全く大丈夫か?このクラスは…」


 二時限目 日本史 日本史教師(男)

「本能寺の変で亡くなり、泣かぬなら殺してしまえホトトギスで有名な戦国武将は誰?樋口!答えろ。」

「ふっふっ全く簡単すぎますよ先生!俺をなめてるんですかー!」

「いや、なめてはいないが…いいから答えなさい。」

「答えは!大林です!」

「誰それ!?」

「三年前くらいにうちの近所に住んでたやつです!」

「え、今歴史の授業でなんでその子が出てくるの感かな?」

「すいません先生。ちょっとそこのバカ。の代わりに説明いいですか?」

「いいよ。福沢君」

「そいつと俺も面識あるんですけど重度の戦国武将バカでこじれせすぎてまぁ、多分好きすぎて中二病的な奴になっただけなんでしょうがそいつがよく口癖みたいに本能寺の変だの鳥を見る度に泣かぬな殺してしまえ。ホトトギス!とか言ってたんで樋口の奴元々勉強しないんでそいつの印象が強かっただけなんで気にしないでください。」

「そ、そうか…」

「それで!先生正解ですよね!」

「正解なわけないだろ!バカ!」

「なんでだよ!完全に特徴アイツじゃん!!」

「あいつは真似してるだけだから間違ってるんだよ!!」

「なんだそれ!?アイツなんで真似してるんだよ?教えてくれよ!福沢」

「そうされるくらい有名な歴史上の人物なんだよ!」

「あぁ~白熱してるとこ悪いがこの答えを言ってくれ福沢」

「え?答えは織田信長です」

「正解だ。」

「え、誰だよ!?そんな織物とか作ってそうな名前の奴は?」

「大林が真似してた元ネタだよ!!」

「マジか…!?」

「マジだよ…」

「あぁ~もう次にいっていいか?」

「どうぞ」

「え、ちょっと待てよ!まだ話は終わってねぇよ!福沢!?」


 三時限目 数学 数学教師(女)

「次の問です。この数式を解きなさい。(a−b)(c−d)は?野口君」

「俺ですか。答えは…です!」

「はい?なんでそんな答えになるんですか?野口君」

「それはですね。昨日見たアニメゆるこうのキャラクターの時美ちゃんが昨日丁度やっていたから推しなんで俺も答えは同じです!!」

「はい。分かりました。論外です。不正解です。因みに答えはac+ad−bc−bdです。皆さん覚えましようね。特に野口君」

「え、俺?」


 そして授業が終わり昼闇になり、昼ご飯を食べ、のんびりする三人

「今日も一日疲れたなぁ~」

「そうだな~早く帰ってアニメ見たい。まだ見れてないやつあるから」

「お前らなぁ~まだ午後も授業あるんだぞ」

「そうだった…」

「嫌な事を思い出させるなよ!福沢~」

「事実なんだから仕方ない」


 すると放送がかかった。


「あぁ~生徒の呼び出しをお知らせします。一年五組の福沢君、樋口君、野口君。至急職員室まで来るように」


「え、何かしたか。俺達」

「さぁ~」

「心当たりがない。」

「とりあえず行くぞ樋口、野口」

「へ~い」

「仕方ないか」


 とこんな調子で三人は職員室へ行った。

 そして職員室へ行くとさっき受けていた授業の三人の教師に福沢、樋口、野口の三人は授業態度についてこっぴどく怒られた。 

 だが、その事についてあまり自覚がない三人であった。   


 

                続

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る