第5話 ハワイから来たおばちゃん

『無二ちゃん、随分と見ない間に細くなってるけど、大丈夫?』

『おばさん、心配しないでよ。これでも、私体調すこぶる良いんだよ。それに、おばちゃん私この1年で流星のように現れた大型新人歌手としてデビューしたんだから。私のこと知ってる人多分10人はいるはずだからさ』

私の前にいるおばさんは母方のおばちゃんでとても良い人なんだ。

今日も心配してハワイからはるばる来たんだ。

おばちゃん、お金の心配は無いくらいのお金持ちだから、おばちゃんの奢りで今日は2日ぶりのご飯にありつけた。

おばさん、感謝致します。

おばさんのお兄さんは歌手をしていて、私よりも有名な人だ。

きっとその人の名前を出して売れるのも悪くなかったかもしれない。

ただ有名人の名前を出して売れるとか邪道だと私は感じたからその方法はとらなかった。

おばさんはそれでも良かったじゃないかと、今でも私に言うがそれじゃダメなのだ。

誰かの後ろ盾が無いと上に行けないなんて、意味がないからだ。

今日はおばさんと会って、ハワイの空気をおばさんのお土産で感じれて良かったわ。

さてと、体重減らすために運動してから明日の仕事に備えよっと。

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