【五】うーんマンダム

 おはようございます、沙崎あやしです。

いつも応援ありがとうございます。拙作「青い光のエルツ」完結に向けて更新中です。どうぞ宜しくお願いいたします(流れるように宣伝。





 PV、止まりました!(やったねタエちゃん。



 「青い光のエルツ」ですが、ここ数日ほぼPVゼロです。理由は明らかですね。元々所属ジャンルであるところの「異世界ファンタジー」が風速四十メートル級の超激戦区であることに加え、なまじ更新が進んだことにより「これだけ更新して評価されていないんじゃツマラナイだろー」と読者の皆様に判断されているのであろうかと思われます。ぐうのネもでません。ぐう。


 少なくともカクヨムにおいては、初手でそれなりの評価をされないと、その後に再評価される機会は少ないんであろうと思います。これは現在の出版業界でも同じなのかなと。店頭に並ぶのは新刊ばかりですしね。そういう意味において、カクヨムは書店店頭の縮図という見方も出来ます。収益化のシステムを導入しているので、恐らくその辺りは意図的なのかな? と思っているのですが……。


 ちなみに本作「世はまさに大量販時代!」はPV少ないのは同様ですが、更新以外のタイミングで時折纏まったPVがカウントされることがあります。恐らく何らかのピックアップ(関連する小説とか)に引っかかったのだろうと思います。


 論評ジャンルは他ジャンルに比べて作品数が少ない為、各種ピックアップが機能しているのだろうと思います。逆に言うと人気ジャンルに置いては、作品数が多すぎてビックアップ息してないということなのでしょう。息して、お願い。





 販売店の特徴を指し示す言葉として、量販店と専門店があります。

量販店はスーパーとかドラッグストアとか、色んな物を沢山売っているお店というイメージです。対して専門店は、一定のジャンルのものだけを扱っている、例えばカー用品店やパソコン専門店とかですね。


 量販が向くジャンル、向かないジャンルというものがあります。向くジャンルは勿論必需品、みんなが必要とする商品です。そして一定量の同品質のモノが確保出来る必要があります。必要とされても不揃いのモノは向きません。なぜなら売る方は売る手間が、買う方は買う手間がかかるからです。


 皆さん、スーパーで林檎を買う時に一品一品確認してますか? している方もいらっしゃるでしょう。でもスーパーに並んでいる林檎は、既に一定品質に選別・規格化されたものです。毎回りんごの木から林檎を一個一個虫が食ってないか、熟しているか、などと選別しながら買いたいと思う人は少ないと思います。


 売る方も、林檎一つ一つに味が違うからといって別々の値段をつけるのは手間です。統一された品質の方が扱う上で非常に楽です。


 量販のメリットはこの点にあります。売り手買い手、お互いの手間を省くことによって大量販売を可能としている訳です。





 では専門店、専門販売とでも申しましょうか。そのメリットはなんでしょうか?


 量販とは逆で、販売・購入に手間を掛けることに付加価値をつけるところにメリットがあります。分かりやすい例でいえば、焙煎前のコーヒーを買うところを想像してみましょう。専門家で無い購入者は、豆を見せられてもコーヒーの味は分からない。でも希望はある。缶コーヒーより美味しいモノを飲みたい。


 すると専門知識を持った販売者が、購入者の希望を聞いて、希望に近い豆を選ぶ、ブレンドする、焙煎する。その購入者の希望とそれを適える専門知識と技術に付加価値が生まれる訳です。これが本当の意味でも専門店であろうと思います。




 では、小説界隈の今はどうでしょうか?

個人的にかなり量販化が進んでいると思ってします。昔から大ヒットした作品が一世風靡すると、それに準じた作品が後追いで出てくるのはごくありふれた現象です。最近であれば、異世界転生モノ、新海作品フォロワーといったところでしょうか。


 ただ昔と違って、今はかなり意図的にそういった状況を作り出しているのではないか、と思わなくも無い。次のヒット作を探す為に類似した作品が探針音のごとく出版するのではなく、あえて規格化された作品を並列して売り出す戦略。


 店頭に並んでいる異世界転生作品を見ると、そう思うのです。

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